Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

それでもゴーヤは育つ

2015-09-16 | Weblog
安倍晋三首相は14日、安保法案について「残念ながら、まだ支持が広がっていないのは事実だ」と認めた上で「国民の命、平和な暮らしを守るために必要不可欠な法案だ。一日も早く成立させたい」「熟議の後に決めるべき時には決めなくてはならない。それが民主主義のルールだ」と参院に早期の採決を促したという。

法律に則して何かを行うことを「民主主義」と言う人に、最近、身近にも遭遇したが、それは考え直してもらうことができた。民主主義は「法律遵守」そのものでも「多数決」でもない。話し合いは大切だ。話し合っている間に考えを柔軟に変えられるかどうかだ。そして、こちらの言い分が通ったとしても、考えを受け止めて変わることができた相手には、敬意を払う。それが民主主義だ。双方向に、そうだ。相手次第では難航するが。

しかし安倍首相はあろうことか同日に、「法案が成立し、時が経ていく中で間違いなく理解は広がっていく」と述べたらしい。
間違った法案でも、いずれ受け入れるだろうと高をくくっているのだ。強制して飼い慣らすという宣言である。この国に生きる人間を本当に蔑ろにした発言だ。民主主義とはほど遠い。

安全保障関連法案を審議している参議院の特別委員会の理事会が開かれ、与党側が16日、地方公聴会の終了後に、締めくくりの総括質疑を行うことを職権で決めたという。
奥田愛基SEALDs 国会演説をネットで聴き、なるほどとも思うが、これを聴いてただ溜飲を下げている人たちも多いであろうことが、気持ちを暗くする。
法案通過を諦めて関心を早々に来年の参院選に切り替えてしまうこともお断りだ。今の怒りは今の怒りだ。

面倒かもしれないが、おかしなことがあったら可能な限り話し合いたいし、指摘して共に考えていきたい。あきらめずにだ。
私たちにできることの一つの原則は、身近な界隈で民主主義を行使できているかどうかだ、とも思う。諦めないことだ。

さて、『バートルビーズ』千秋楽・打ち上げ以降、原稿書いたり、企画書書いたり、打合せ会議数件、まだぜんぜん終わらないけど可能な限り事務仕事したりしている上ではあるが、中津留章仁新作と古川健・日澤雄介新作の「お通夜劇」対決を観たり、劇作家協会座高円寺の「月いちリーディング」に凄く久しぶりに参加したり、横浜で地元演劇人たちとある案件について夕方から終電近くまで会議したり飲んだり、今だからできることをなんやかんややっているうちに、時間が過ぎていく。なんやかんやになり過ぎなのであるが、明日はどうしても数件のことについてまとめなければならない。

我が家の、庭とは言えない細い周囲の縁のような通路の地面に植えたゴーヤが実っている。いっぱいなるものである。出来のいいのは人にあげてしまったので残った写真撮影したものは色と形がいまいちのものばかりだが。プラスチックのように硬い外皮。もぎたては、匂い立つ。こうして時に自然の力を知る。
人間にも備わっているはずの生命の力、つまりこの場合では改革の可能性だが、それがあるはずだ、と信じたい。
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1 コメント

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豚肉と卵と厚揚げと (ASAKO)
2015-09-16 07:22:47
ゴーヤ、匂いのかぐわしさ同様、味も期待どおりでした!!もぎたてを分けて頂けた幸運に感謝してます(m_m)
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