Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

ピョートル・ニェヴァドムスキとツジイシュウジとオオミヤカンパチを演じる猪熊恒和

2024-06-29 | Weblog
燐光群新作『地の塩、海の根』、本日、中日です。


猪熊恒和は、『地の塩』の主人公ピョートル・ニェヴァドムスキと、ツジイシュウジとオオミヤカンパチを演じます。

もともとはオオミヤカンパチの役でしたが、この役はツジイシュウジと一緒に、『地の塩』のリーディング公演でピョートル・ニェヴァドムスキを演じるという設定でした。
ツジイシュウジ役で出演予定の大西孝洋は怪我のためしばらく出演を見合わせることになり、ツジイシュウジ役についてはオオミヤカンパチ役の猪熊恒和が兼任することになった。
結果として、ツジイシュウジがリーディングで演じるはずだった部分のピョートル・ニェヴァドムスキも、猪熊恒和が演ずる。
というわけで、ピョートル・ニェヴァドムスキのすべてと、ツジイシュウジとオオミヤカンパチを演じているのである。

ややこしく感じられるかもしれないので謎を解くと、前段階の台本では、ツジイシュウジとオオミヤカンパチは実は同一人物で、それぞれがピョートル・ニェヴァドムスキを交互に演じていた、

で、じっさいは、多重人格のように分裂していた実は一人の「ツジイシュウジ=オオミヤカンパチ」がリーディングでは「ピョートル・ニェヴァドムスキ」を演じているわけなので、とにかくセリフ量は倍になったが、猪熊恒和は、一人の人間を演じているのである。

ややこしくないのです。

以上の事情をご存じない方も、何の違和感もなく御覧になっている次第です。




  
撮影・姫田蘭。






※   ※   ※   ※   ※   ※   ※   ※   


燐光群『地の塩、海の根』
台本・演出 坂手洋二
6月21日(金)〜7月7日(日) 下北沢 ザ・スズナリ


燐光群は、2023年、燐光群創立40周年記念公演として『ストレイト・ライン・クレイジー』『わが友、第五福竜丸』の2作品を上演、両作とも好評を博すことができました。
新たな一歩となる2024年第1作『地の塩、海の根』を6月21日(金)より下北沢ザ・スズナリにて上演致します。
燐光群は2013年、ウクライナで『屋根裏』を上演しています。

その小説を読みたい、と少年は言った。
ただ、ロシア語になっている翻訳では、読みたくないのだと。
ユゼフ・ヴィトリンの幻の小説『地の塩』のリーディングをするため、集められた人たち。
彼らもまだその小説を読んではいなかった。



ユダヤ系ポーランド作家ユゼフ・ヴィトリンによる現ウクライナ地域の第一次世界大戦時の民衆の苦悩を描いた反戦小説『地の塩』。世界的に知られていますが日本では未紹介でした。
ロシアによるウクライナ侵攻直後の2022年6月22日、大阪城野外音楽堂で、非戦イベントが行われ、「渋さ知らズ」の演奏や、様々な舞踊と共に、この小説をもとにした「非戦リーディング」が関西の演劇人と坂手洋二により、実施されました。
あれから二年、ロシアの侵攻は依然として続き、イスラエルによるガザへの攻撃も激化しています。混迷する世界で、私たちにとって必要な演劇とは何かを考え、新たな劇世界を提示してゆきます。ジャーナリスティックな視点と今日的な課題を劇世界へと昇華させる、坂手洋二の書き下ろし新作にご期待ください。

ユゼフ・ヴィトリン作『地の塩』は、田中壮泰翻訳により、年内に松籟社から発刊予定です。




CAST
森尾舞 南谷朝子 土屋良太 円城寺あや
鴨川てんし 川中健次郎 猪熊恒和 大西孝洋
樋尾麻衣子 武山尚史 大対源 徳永達哉 瓜生田凌矢
尾形可耶子 西村順子 坂下可甫子 高木愛香 青山友香
声の出演 = 中山マリ



STAFF
照明○竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)
音響○島猛(ステージオフィス)
舞台監督○森下紀彦
美術○じょん万次郎
衣裳○小林巨和
擬闘◯山村秀勝
演出助手○水野玲子
進行助手○宅間脩起
文芸助手○清水弥生 久保志乃ぶ
衣裳助手○樋尾麻衣子 中山マリ 遠藤いち花
人形制作○秋葉ヨリエ
インターン○山本一翔
舞台収録・写真撮影○姫田蘭
宣伝意匠○高崎勝也
協力○田中壮泰 常田景子 名取事務所 浅井企画 アットプロダクション プロダクション・タクト 公益財団法人セゾン文化財団 高津装飾美術
制作○ Caco 尾形可耶子 島藤昌代
Company Staff○内海常葉 桐畑理佳 田中結佳 鈴木陽介 宮島千栄
主催○有限会社グッドフェローズ



【全席指定】
般前売 3,800円 ペア前売 7,000円 当日 4,200円
*U-25(25歳以下)/大学・専門学校生 2,000円
*高校生以下 1,000円 *印:当日受付にて要証明書提示。
障がい者割引 3,000円(ご同伴者3,000円)リピート割引1,900円
障がい者割引・リピート割引は劇団のみ受付
*21日(金)はプレビュー。一律3,000円。(人数限定・全席自由席・撮影等あり)
*未就学児のご入場はご遠慮下さい。



詳細情報はこちらを御覧ください。

https://rinkogun.com/portfolio/20240621_chi_no_shio/
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今日は折り返し日 『地の塩、海の根』

2024-06-29 | Weblog
今日の昼・夜の公演を終えたら、ちょうど半分のステージ数を消化した中日ということになります。折り返し日です。

戦争の時代の劇ですが、やはり人間の最大の武器は、愛ですね。
武器、って、言っちゃいけないところなんですけれどね。


撮影・姫田蘭。

左より 猪熊恒和 森尾舞





*****************

燐光群公演
『地の塩、海の根』  
 作・演出◯坂手洋二
6月21日(金)〜7月7日(日)
下北沢ザ・スズナリ
世田谷区北沢1-45-15
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
出演○森尾舞 南谷朝子 土屋良太 円城寺あや
鴨川てんし 川中健次郎 猪熊恒和 
樋尾麻衣子 武山尚史 大対源 徳永達哉 瓜生田凌矢 
尾形可耶子 西村順子 坂下可甫子 高木愛香 青山友香
声の出演 = 中山マリ
【お知らせ】
この度、大西孝洋が怪我のため、しばらく出演を見合わせることになりました。
復帰の際には劇団Webサイトでお知らせ致します。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
<開演時間> 
6月
21日(金)19:00 
22日(土)14:00
23日(日)14:00 ゲスト:加藤直樹(著述家)
24日(月)14:00
25日(火)19:00
26日(水)19:00
27日(木)14:00 ゲスト:藤原亮司(ジャーナリスト)
28日(金)19:00
29日(土)14:00 19:00
30日(日)14:00 ゲスト:田中壮泰(「地の塩」翻訳者、龍谷大学・東海大学非常
勤講師)
7月
1日(月)19:00
2日(火)14:00 ゲスト:瀬々敬久(映画監督)
3日(水)19:00
4日(木)14:00 19:00
5日(金)19:00
6日(土)14:00 19:00
7日(日)14:00
受付開始◯開演40分前 開場◯開演30分前
21日(金) はプレビュー。一律3,000円。人数限定・全席自由・撮影等あり。
◯ホームページでゲストの皆様をご紹介しております。
URL https://rinkogun.com
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【全席指定】
一般前売 3,800円 ペア前売 7,000円 当日 4,200円  
*U-25/大學・専門学校生 2,000円 *高校生以下 1000円 
(*U-25以下は受付にて要証明書提示)
障がい者割引3,000円(ご同伴者1名3,000円)、リピート割引(2回目以降1,900円)
(障がい者割引、リピート割引は劇団のみ受付)
*未就学児のご入場はご遠慮下さい。







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