goo blog サービス終了のお知らせ 

Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

その種の居酒屋

2012-01-15 | Weblog
早朝に起床して励むが、午前中の課題がなかなか進まない。『荷』の稽古。終えてから美術打合せ、現段階としては一段落。終えて劇団の方々と地元の推奨店で飲む。武蔵関で飲むのは初めて。五日市街道沿いの有名店「闇太郎」といいこの店といい、吉祥寺から北の圏内には懐かしい風情のリーズナブルな居酒屋が多いのかもしれない。新しいポスターを貼っても、貼ったとたんに古色蒼然としたものに見えてしまうという、あれである。稽古中はほぼ、私とムック以外は劇団の皆さんなので、コミュニケーションも大切である。……この土・日は、センター試験。がんばれ受験生。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

翼を持った男の劇

2012-01-15 | Weblog
幾つか宿題を残したまま、とにかく家を出て、『荷』台本以前の稽古。体操。ムックの仕切るエチュードでウォーミングアップ。私はエチュードとは真逆の、身体まるごとの無意識を探る作業など。伊藤克さんの存在感。舞台美術について加藤ちかと連日のすり合わせ。……終了後、年に一回くらいしか乗ることのなかった西武新宿線に飛び乗り、パパ・タラフマラ解散公演第二弾『島~ISLAND』、森下スタジオCへ駆け込む。この場所はリアンと燐光群が来月後半から稽古する場所でもある。パパタラ最小規模というこの一時間弱の二人劇は、ガルシア・マルケス「大きな翼のある年老いた老人」をモチーフにしている。この短編の主人公は私が五年前上演のマルケス原作『エレンディラ』(蜷川幸雄演出)の戯曲化でも登場させた、というか、中心を担ってもらった中川晃教くんのキャラクターを、そもそもこの「翼の男」に設定したのだ。マイケル・ナイマンが曲をつけてくれた私の作詞した主題歌は、彼が自らの翼について歌っているものである。小池博史さんとの関心の共通性にあらためて驚く。今日、小池さんも言っていたが、私と小池さんは一緒にアジア旅行をしたりした、演出家どうしとしては珍しい関係なのである。この作品は、言葉の意味性に頼らない表現をするならこのくらいのクオリティが求められるという意味でも、次回作にリアンとこの方向性に取り組む我が劇団の俳優たちにも見せたいと思った。「ダンス」の範疇では、こんなぞくぞくするようなユニゾンは成り立たない。考えてみれば劇団としてもパパタラとは旗揚げ時期が一年違い、私は三十年前からの観客である。小川摩利子さんの魅力には磨きがかかり、端正な動きの松島誠さんと共に、初演から十五年というこの劇に「今現在の新作」の息吹を与えている。十五年後にもまた観たい、と話す。……数日前から相談されている件で、パリからさらに連絡届く。心意気で繋がる人間の絆を思う。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする