ともだち

ともだちがいるのわいいものだな……『アルジャーノンに花束を』でチャーリーの知能が低下していく
ときのセリフです。最近どういうわけかこの、ともだちがいるのわいいものだな……というセリフが妙に
しみるんですよ。知能が低くなっても、ともだちをたいせつにする心わ失くしないものだなって。



竹馬の友という言葉がありますが、腹心の友という言葉はあるんでしょうか？ 「そもそもには基本的に
の意味もある」と閣議決定したり、それについて「首相が自ら辞書を引いて意味を調べたものではない」
と閣議決定して、いわば、間違えたのは自分じゃないかのような印象操作を試みた人のいうことだから
つい疑問に感じてしまいます。「成長力」も書けないし、云々は「でんでん」と読むし。



ともだちがいるのわいいものだな……「腹心の」とくれば「友」じゃなくて「部下」とくるのが普通なので、
安倍首相が加計学園の加計孝太郎を「腹心の友」と表現したとき、これは友達じゃないのではないか
と思ったものです。安倍首相だけが友達と思っていて、加計孝太郎はそう思ってない。



腹心の友が獣医学部を新設したがっていることは今年１月２０日まで知らなかったという閉会中審査
での答弁はぼくも見ました。昨年も腹心の友と食事やゴルフに行き、おごったりおごられたりしたって
話してましたね。それなのに、獣医学部の新設について打ち明けてもらえないのは友達じゃないから。
まさに気の毒な話ですが、友達じゃなくても利害関係ある人と遊んでおごったりおごられたりするのは
公人として問題のある行為ですね。



チャーリーにはアルジャーノンというネズミのお友達がいましたが、安倍首相が腹心の友と公言してる
ネズミはお友達じゃなかったという寂しいオチになったようです。