サ カ タ の ブ ロ グ 

やぁ、みんな。サカタだよ。

特典映像

2017年11月01日 | サカタだよ
編集部にくると誰もいなかった。
監視カメラだけが作動していた。
これはきっと夢だと思ったけど、
まぎれなく現実そのものだった。


予告編のように書いてみました。2年前は1班に6人いた現場の編集者が、たちまち2人になった
ことが今年の春にありましたが、2人でどうにかやっているうちに1人増え、2人増え、3人増えて、
やっと現場が5人になったと思ったらキャップが異動でいなくなり、副編集長がキャップを兼ねる
変則的な体制でようやく回りだした今、ふと見渡せば50代が多いなー。



このまえ読んだ本によれば、東京オリンピックの幻をやりなおす2020年には女性の半数が50歳
を超えて、次のオリンピックが開催される2024年に日本の国民の3人に1人が65歳以上になる
そうです。編集部の場合は現在すでに女性の半数が50歳を超えて、女性にかぎらず男性もそう。
60歳までしか働けないので、5年後、10年後の編集部を思い描いたら

編集部にくると誰もいなかった。
監視カメラだけが作動していた。
これはきっと夢だと思ったけど、
まぎれなく現実そのものだった。


という予告編の映像が流れるわけです。予告編は予告編で本編は違う展開だったらよいのです
が、もっと展開が早くなったらどうしよう。早期退職を募集していたし、現場ならまだしも櫛の歯が
抜けるように管理職がいなくなったら痛いなー。



編集の仕事はAI もやってくれないし、上がいなくなるのは自然の摂理だけど下が見切りをつけて
いなくなると予告編のまんま本編が上映されたりして。時が移れば予告編も変わる。20年前はよく
こんなタイプの予告編が流れたものです。

編集部にくると知らない人たちが
段ボール箱に備品をつめていた。
これはきっと夢だと思ったけど、
どうも本物の差し押さえらしい。


振り返れば昔は予告編もどことなく、のどかな時代でしたね。備品がなくても、紙と鉛筆と電話が
あれば出版ぐらい何とかなるさ。そういう明るさが漂っています。監視カメラをはじめ設備が充実
しても、人がいなきゃ出版はできないんだなー。脳内で特典映像を再生すると、そのような感慨を
催して仕事の手がとまる今日この頃です。

時よとまれ!(笑)
コメント
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