A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

memorandum 329 どうやって暮らしたらいいのか

2016-07-21 23:08:45 | ことば
若いときには、どうやって暮らしたらいいのか、わからないものです。私には妻も子供もありませんでした。《お荷物》がなかったのです。おわかりでしょう。私はいつでも、どうやって生きていたのかと聞かれます。でもそんなことがわからなくても、なんとかやっていけるものなのです。大きな借金をこしらえたこともありません。時どき小さなのはありましたけれど。
マルセル・デュシャン、ピエール・カバンヌ『デュシャンは語る (ちくま学芸文庫)』岩佐鉄男・小林康夫訳、筑摩書房、1999年、121-122頁。

私もどうやって暮らしたらいいのか今もってわからないが、なんとかやってはいるようだ。
ときどき学生時代の奨学金ローンがなければいいのにと思う。





未読日記1205 『ノイローゼが治る生き方・考え方』

2016-07-20 23:45:20 | 書物
タイトル:ノイローゼが治る生き方・考え方―手紙による森田式生活の発見 (1981年)
著者:石井丈三
装幀:井上敏雄
発行:東京 : 白揚社
発行日:1989.1第2刷(1981.6第1刷)
形態:218p ; 19cm
内容:
はじめに
Ⅰ 手紙相談の実際
 1 手紙相談とは?
 2 手紙相談の実例
Ⅱ 神経症にどうしてなるのか?
 1 神経症とは何か?
 2 欲求と不安
Ⅲ 神経症が治るとはどういうことか?
 1 神経症が治った状態
 2 神経症の治る過程

購入日:2016年7月19日
購入店;日本の古本屋
購入理由:
 2016年7月9日日本経済新聞夕刊のコラム「うたた寝」を読んで知った1冊。臨床心理士・田辺千栄里さんの神経症体験と森田療法を解説した本書との出会いが書かれ、興味を惹かれた。人が影響を受けた本というのは気になる。森田療法とは、精神科医・森田正馬が1920年頃に樹立したもので「症状は治さなくていい」、「薬に頼らず、対話や日記で自分らしさを探る」療法なのだとか。こちらの心理学の固定観念を打ち壊すような発想で、最近話題のアドラー心理学とも共通点がある。
 私はノイローゼではないのだが(と思っているだけかもしれないが)、以前近しい人にノイローゼ傾向の人がいたり(その人は私から去って行ってしまった)、いまの職場がノイローゼになるような職場環境なので、参考になればと思い手に取った。また、本書が「手紙」に焦点を当てているのも興味を惹かれた。書くことが神経症に対してどのような効能があるのか、書き手の端くれとして知ってみたかった。専門外の本なので図書館で借りて、気に入れば買えばよかったのだが、例によって京都府・市の図書館に所蔵がなかった。最近気になって調べる本のことごとくが図書館にない・・。

 

【ご案内】High-Light Scene記録集

2016-07-19 21:49:24 | お知らせ
この度、5月に企画いたしました展覧会「High-Light Scene」の記録集を刊行いたしました。
会場のインスタレーションビュー、作品写真、作家のステイトメント、略歴等の資料・企画者のテキストを収録しております。
部数が限られているため、すべての方に頒布できないのが残念ですが、お見かけすることがありましたら、ご覧いただけると幸いです。
また、展覧会、記録集の率直なご感想、ご意見などをいただけますと、とても嬉しいです。

最後に展覧会の開催、記録集の制作にあたって、多大なお力添えをいただいたGallery PARC、出品作家に心よりお礼申し上げます。
このメンバーで仕事ができて、とても幸せでした。
また、本展の開催、本書の刊行にはアーツサポート関西の助成がなければ、実現することは叶いませんでした。本当にありがとうございます。



タイトル:High-Light Scene記録集
編集:平田剛志、武本彩子(Gallery PARC
デザイン:正木裕介(Gallery PARC)
写真:大洲大作、中島麦
発行:平田剛志
発行日:2016.7
形態:16p ; 26cm
注記:展覧会カタログ
   会期・会場: 2016年5月4日-5月22日:Gallery PARC
   出品作家: 大洲大作、竹中美幸、中島麦
   企画: 平田剛志
   協力: サイギャラリー、Gallery OUT of PLACE
   助成: アーツサポート関西
内容:
図版
 大洲大作
 竹中美幸
 中島麦
「High-Light Scene」平田剛志
略歴
出品作品


 

未読日記1204 『サイ・トゥオンブリーの写真』

2016-07-18 23:04:34 | 書物
タイトル:サイ・トゥオンブリーの写真―変奏のリリシズム―
タイトル別名:Cy Twombly photographs : lyrical variations
執筆・編集:前田希世子
翻訳:前田希世子、ロバート・リード
写真提供:ニコラ・デル・ロッショ・アーカイブ
デザイン:田中義久
発行:佐倉 : DIC川村記念美術館
発売:東京 : torch press
発行日:2016.4
形態:冊 (頁付けなし) ; 28cm
注記:展覧会カタログ
    会期・会場: 2016年4月23日-8月28日:DIC川村記念美術館
    主催: DIC株式会社
    作品リストあり
    参考文献あり
    おもに図版
    英文併記
内容:
ごあいさつ
メッセージ
Photographs
Paintings/Sculptures/Drawings/Prints
作品リスト
「サイ・トゥオンブリーの写真」前田希世子
年譜 ニコラ・デ・ロッショ
参考文献 前田希世子編
サイ・トゥオンブリーの言葉

購入日:2016年7月17日
購入店:DIC川村記念美術館
購入理由:
 DIC川村記念美術館にて開催された「サイ・トゥオンブリーの写真―変奏のリリシズム―」展に行った際に購入。
サイ・トゥオンブリーの展覧会は、昨年に原美術館ですばらしいドローイングの展覧会が開催されたが、本展は写真に焦点を当てた内容である(今展でも一部にすばらしいペインティング、ドローイング作品が出品されている)。
 サイ・トゥオンブリーの写真は、ポラロイド独特の色感、フォーカスの甘さ、クローズアップの多様など、画家ならではの視点が見えて、トゥオンブリーの他作品へと連想・想起を誘う。イメージはぼんやりしているが、それゆえに記憶の底にたまって、後から思い出されてくる写真である。これは発酵させて、後から見返したいと思った。
 なお、図録は定価より割引の会場限定価格で販売され、お買い得であった。などと言って買ってしまうから本が増えるのだが。


【ご案内】In Studies vol.1「人生処方画集」

2016-07-17 22:07:27 | お知らせ
 つくるビルにて毎月開催していたゼミ形式のアート研究夜会(茶話会)「つくるビルゼミ」は本年3月に終了しましたが、新たに共同アトリエ・inkに会場を移し、「In Studies」というタイトルのもと開講させていただくことになりました。
 毎回、さまざまなファシリテーター、テーマのもと、ともにスタディ・交流する場になればと思います。どうぞお気軽にお越しください。
今月のファシリテーターは平田です。人生に迷いや悩みを感じている方々のご参加をお待ちしております。

In Studies vol.1「人生処方画集」
https://www.facebook.com/instudiesinstudies/
2016年8月1日(月)19:00〜
ink
京都市中京区猪熊通り三条上ル姉猪熊町325番地2
http://studio-ink.tumblr.com/

内容
 孤独にたえられなくなったら、ふところがさびしかったら、結婚が破綻したら、生きるのがいやになったら、どうすればいいのでしょう。頭痛には頭痛薬、胃のもたれには胃腸薬があり、一定の効果があります。体調の不調には、漢方やビタミン剤を服用することもあるでしょう。では、心の病に効く家庭常備薬、処方薬はあるのでしょうか。
 
 そんな家庭常備薬、家庭薬局を想定して書かれたのが『ふたりのロッテ』や『飛ぶ教室』で知られるドイツの作家エーリッヒ・ケストナー(1899-1974)の『人生処方詩集』です。現代社会の苦さ、憂うつを軽妙に表現した「読むクスリ」とも言える詩集です。後には、寺山修司、まどみちおが同名のアンソロジー、詩集を刊行しています。
 東日本大震災が起きたとき、芸術は役に立つかという問いが発せられました。『人生処方詩集』は、このような問いに対する答えとも言えるでしょう。芸術が有用性や目的性とは無縁であるにもかかわらず、あえて「処方」や「効果」を謳うこと。人生に足りないのは、「クスリ」なのか「芸術」なのか。それでは、詩ではなく美術作品の場合、「人生処方詩集」は成立するのでしょうか。
 
 そこで今月の「In Studies」では、ケストナーの『人生処方詩集』にならい、『人生処方画集』と題して、人生のさまざまな状況・症状に効き目のある美術作品を参加者とともに選び、考えてみたいと思います。果たして美術は処方薬になるのでしょうか。それはときに劇薬かもしれませんし、効き目がないかもしれません。被験者はみなさんです。しばしの処方薬探しにぜひご一緒ください。

■参加要項
Q. 下記の項目から3つ以上を選択し、あなたが考えるそれぞれの症状にふさわしい美術作品を処方してください。
 
・年齢が悲しくなったら
・貧乏に出あったら
・知ったかぶりをするやつがいたら
・人生をながめたら
・結婚が破綻したら
・孤独にたえられなくなったら
・教育が必要になったら
・なまけたくなったら
・進歩が話題になったら
・他郷にこしかけていたら
・春が近づいたら
・感情が貧血したら
・ふところがさびしかったら
・幸福があまりにおそくきたら
・大都会がたまらなくいやになったら
・ホームシックにかかったら
・秋になったら
・青春時代を考えたら
・子供を見たら
・病気で苦しんだら
・芸術に理解がたりなかったら
・生きるのがいやになったら
・恋愛が決裂したら
・もし若いむすめだったら
・母親を思いだしたら
・自然をわすれたら
・問題がおこったら
・旅に出たら
・自信がぐらついたら
・睡眠によって慰められたかったら
・夢を見たら
・不正をおこなうか、こうむるかしたら
・天気がわるかったら
・冬が近づいたら
・慈善が利子をもたらすと思ったら
・同時代の人間に腹がたったら
(エーリッヒ・ケストナー『人生処方詩集』より)

■上記以外に新たな項目を設けても構いません。
■アーティストの方は、ご自分の作品から選んでも構いません(実作品の持ち込みはご遠慮ください)。
■当日、図版がわかる資料をお持ちください。例;図書、フライヤー、DMなど。
■参加申し込み:takeshirata@gmail.com(平田)

参考文献
エーリヒ・ケストナー『人生処方詩集 (岩波文庫)』小松太郎役、岩波書店、2014年
まどみちお『まど・みちお 人生処方詩集 (コロナ・ブックス)』平凡社、2012年
寺山修司『人生処方詩集』立風書房、1993年




未読日記1203 『一九七〇年代へ : 写真と美術の転換期』

2016-07-16 23:21:15 | 書物
タイトル:一九七〇年代へ : 写真と美術の転換期 : 複写反射投影; 1期 : 写真を選ぶ : 視覚の点検
並列書名:Choosing photos : checking vision / edited by Yumiko Chiba Associates, Fukuda Naoko
     To the 1970s : the turning point of photography & art : copying, reflection, and projection
別書名:植松奎二個展
編集:ユミコチバアソシエイツ、福田尚子
翻訳:南平妙子、岡村博子
デザイン:藤井圭(N.G. Inc.)
発行:東京 : ユミコチバアソシエイツ
発行日:2011.9
形態:32p : 挿図, 肖像 ; 26cm
注記:展覧会カタログ
   会期・会場の記載なし
   会期・会場: [前期: 2011年9月16日-10月5日, 後期 (植松奎二個展): 2011年10月7日-10月29日]:Yumiko Chiba Associates Viewing room Shinjuku, 入手先     
   <http://www.ycassociates.co.jp/viewing-room/> (参照2012-01-05)
   タイトルは奥付による
   出品作家: 植松奎二、高松次郎、眞板雅文 [ほか]
   ed. 491/600
内容:
はじめに
植松奎二
高松次郎
眞板雅文
若江漢字
「認識の奪回 写真と美術の転換期1」光田由里
光田由里略歴および業績(抜粋)

購入日:2016年7月15日
購入店:ユミコチバアソシエイツ
購入理由:
 今月末に控える「Reproduction」展のトーク&レビューの参考文献として購入。
 写真と美術の関係について考えるにあたって、1970年代の状況は現在の作品を考察するにあたっても参考になるかもしれない。本書は職場にもとうぜん京都府・市の図書館にも所蔵がなく、たまたま東京に行く予定があったのでギャラリーにて購入。布装丁のためか、ページ数にしては割高。


未読日記1202 『声ノマ全身詩人、吉増剛造展』

2016-07-15 22:25:14 | 書物
タイトル:声ノマ全身詩人、吉増剛造展
別タイトル:The voice between: the art and poetry of Yoshimasu Gozo
      声ノマ全身詩人吉増剛造展
      聲ノート=Voice notebooks
編集:保坂健二朗、左右社
翻訳:岡本小百合、シム・イーチャン、クリストファー・スティヴンズ、ジョーダン・スミス
デザイン:服部一成、佐藤豊
発行:東京 : 東京国立近代美術館
発行日:2016.6
形態:248, xxxviiiip : 挿図 ; 21cm + コンパクトディスク2枚
注記:展覧会カタログ
   会期・会場: 2016年6月7日-8月7日:東京国立近代美術館
   主催: 東京国立近代美術館
   企画構成: 保坂健二朗
   その他の執筆者: 佐々木中, ホンマタカシ, 吉増剛造, 吉本隆明
   <声ノート>のリスト: p206-212
   [吉増剛造]年譜: p230-241
   作品リスト: p242-247
   Biography: pxxviii-xxxviiii
   付属コンパクトディスクのタイトル: 聲ノート=Voice notebooks
内容:
図版
 日誌・覚書
 <声ノート>等
 銅板
 コラボレーション
 写真
 <裸のメモ>
 <gozoCiné>
 自筆原稿
 <怪物君>
 <New gozoCiné>
 関連作品

テキスト
保坂健二朗「吉増剛造と声について、のメモ」
佐々木中「文字の歴乱——吉増剛造とその詩語」
ホンマタカシ「なんか、、いい淀み、、みたいなもんだろな、、反復-探索、増幅し、、そして、、、」
朝吹真理子「みることがわからなくなる」
吉本隆明インタビュー「<普遍的なポエジー>へ向けて 奈良朝以前の日本語の根源へ 」
吉増剛造ロングインタビュー

資料
<声ノート>のリスト
<声ノート>(抜粋)
年譜
作品リスト

聲ノート/吉増剛造 DISC 1
1 聲ノート No.1 1984年4月29日ー5月12日
2 聲ノート No.2 1984年5月12日ー5月23日
3 聲ノート No.3 1984年5月24日ー5月26日
4 聲ノート No.8 1984年9月1日ー9月18日
5 聲ノート No.10 1984年10月11日ー11月6日
6 聲ノート No.11 1984年11月13日ー12月5日

聲ノート/吉増剛造 DISC 2
1 聲ノート 父の死 1987年12月2日ー1988年1月27日
2 聲ノート あたらしいキはじまり。 1992年2月8日ー2月21日
3 聲ノート 1993年5月23日ー

購入日:2016年7月15日
購入店:東京国立近代美術館ミュージアムショップ
購入理由:
 吉増剛造は、学生時代に朗読パフォーマンスを見て、圧倒されたことがある。この世の中にこんな「声」や発話があるのかと驚いた。私は自分の声が酷すぎるので、人の声に魅了されることが多いのだが、吉増剛造もその一人である。
 展覧会開催を知って以来楽しみにしていた本展だが、期待以上におもしろかった。「声ノマ」に圧倒された。写真や映像も魅力的ではあるが、やはりかつてのオーディオテープの存在感と声、そしてノートや原稿用紙に書かれた「文字」が圧倒的である。文字は前衛書道よりも根源的な「声」を響かせていて、胸を撃つ。そして中上健次の文字の清冽さには戦慄する。この文字の筆跡だけで、物語が漲っている。



未読日記1201 『色彩について』

2016-07-14 23:51:58 | 書物
タイトル:色彩について
タイトル別名:Remarks on colour
著者:ルードウィヒ・ウィトゲンシュタイン
訳者:中村昇、瀬嶋貞徳
装幀:SDR(新書館デザイン室)
発行:東京 : 新書館
発行日:1997.9
形態:237p ; 20cm
注記:解説: 村田純一
内容:
ウィトゲンシュタイン、死の直前の考察。

編者まえがき
凡例

第1部
第2部
第3部

第1部と第3部の対照表
解説 村田純一
訳者あとがき

購入日:2016年7月13日
購入店:日本の古本屋
購入理由:
 明楽和記展の参考文献として購入。2016年7月10日朝日新聞朝刊の武田徹氏の書評でルードウィヒ・ウィトゲンシュタインの『ウィトゲンシュタイン『秘密の日記』』、『ラスト・ライティングス』を取り上げており、その書評のなかで本書の存在を知った。ゲーテに続いて、ウィトゲンシュタインも手強いが「色彩について」研究を進めたい。




未読日記1200 『色彩論』

2016-07-13 21:33:36 | 書物
タイトル:色彩論 (ちくま学芸文庫)
タイトル別名:Zur Farbenlehre
シリーズ名:ちくま学芸文庫
著者:ゲーテ
訳者:木村直司
カバー装画:ルンゲ
カバーデザイン:間村俊一
発行:東京 : 筑摩書房
発行日:2013.10第12刷(2001.3第1刷)
形態:515p ; 15cm
注記:1980年潮出版社より刊行された『ゲーテ全集』第14巻を基にしたもの
   文献: p501-503
内容:
文豪ゲーテは多くの貌をもつ。その文業とともに、終生情熱を傾けたのが、植物学・動物学・地質学・解剖学・気象学などに及ぶ広汎な自然研究であった。とりわけ形態学と色彩論はその白眉と言うべく、シュタイナーらの再評価を経て、現代的関心もきわめて高い。分析と還元を旨とする近代科学の方法に対して、綜合と全体化を目指すゲーテの理念の背景には、汎知学‐ヘルメス学の伝統が控えている。『色彩論』の精髄たる「教示編」に加え、「科学方法論」を併載し、ゲーテ自然思想へのチチェローネとなす。

目次

科学方法論
近代哲学の影響;直観的判断力;省察と忍従;形成衝動;種々の問題;適切な一語による著しい促進;客観と主観の仲介者としての実験;経験と科学;分析と綜合;自然哲学;自然—断章;箴言的論文『自然』への注釈
 訳注
色彩論—教示編
 まえがき
 色彩論草案
 序論
 第一編 生理的色彩
 第二編 物理的色彩
 第三編 化学的色彩
 第四編 内的関連の外観
 第五編 隣接諸領域との関係
 第六編 色彩の感覚的精神作用
 結びのことば
 図版
 訳注
解説 自然科学者としてのゲーテ
文庫版あとがき

購入日:2016年7月13日
購入店:Amazon.co.jp
購入理由:
 明楽和記展の参考文献として購入。色彩について知るなら、この機会に古典を読もうと思い、まずはゲーテを手に取る。
 ちなみに、本書は抄訳版である。ゲーテの色彩論は全訳版が工作舎から刊行されており、そちらには教示篇、論争篇、歴史篇、図版がすべて収録されている。ただし、3冊セットで1冊が分厚いので持ち歩くのが困難なため、ひとまずのリサーチとして文庫版を買うことにした次第である。ゲーテ研究をするわけではないし、その時間も知能も持ち合わせていないのだが、本と出会う機会としては今だと思った。なお、解説文に使われている「チチェローネ」とはイタリア語で「案内」の意。なぜ日本語で書かないのだろうか。「チチェローネ」という言葉はそれほど一般的なのだろうか。


【ご案内】アーティスト・サポート・プログラム enoco [study?] #4 クロストーク

2016-07-12 23:21:51 | お知らせ
今年も大阪府立江之子島文化芸術創造センター [enoco]でアーティスト・サポート・プログラム enoco [study?] #4の公募が始まります。
私は今回から審査員を抜けましたが、9月に開催されますクロストークに参加させていただきます。
クロストークには、これまでのenoco [study?] #1〜3のアーティストが全員揃う貴重な機会となります。
いろいろな裏話が聞けると思いますので、応募を検討されている方はぜひご参加ください。

また、enoco [study?] の第1期総括となりますので、アートマネジメント、キュレーション、地域アートなどに興味関心ある方にとっても有益かと思います。
もちろんこれまでenoco [study?] のイベント、展覧会等に参加、観覧された方々にとっても振り返る機会となるでしょう。
フライヤーにはプロフィールが記載されていないので、どんな人かわからないかもしれませんので、リンクをつけておきます。
まだまだ先ですが、会場で皆さまとお会いできるのを楽しみにしております。

アーティスト・サポート・プログラム enoco [study?] #4
http://www.enokojima-art.jp/e/event/2016/07/10/3861

クロストーク・募集説明会

過去の入選アーティストと審査員による、製作期間中のエピソードやその後の活動報告をお話する
クロストークと、募集に関する説明会を開催します。

日時:2016年9月11日(日)15:00-17:00
会場:大阪府立江之子島文化芸術創造センター [enoco] ルーム1
登壇者:友枝望堀川すなお湯川洋康・中安恵一、平田剛志(#1~3審査員)ほか ※順不同・敬称略