A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

memorandum 333 作用反作用の法則

2016-07-25 21:32:13 | ことば
我々が生きるこの世には作用反作用の法則がある。つまり、我々が人生において、何かを成し遂げようとすれば、必ず反対側からは、それをさせまいとする同等の力がかかってくる。一般的に、これを壁と言っている。これは必ず来る。もともと、この世界の成り立ちの物理的真実だから、この反作用があって当たり前なのだ。なければ、この世ではないことになってしまう。このような当たり前のことを、我々はいつでも壁として悩んでいる。
 なぜ悩むのか。それは、この反作用がない世界があると思っているからに他ならない。もしあるとすれば、それこそ天国もどきの絵空事である。あえて断言する。そのような世界は決してない。

執行草舟『生くる』講談社、2010年、157-8頁。


「壁」があると感じるのは、何かを成し遂げようとする力の反作用である。つまり、作用していると思えば、少しは動いているということか。