A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記1205 『ノイローゼが治る生き方・考え方』

2016-07-20 23:45:20 | 書物
タイトル:ノイローゼが治る生き方・考え方―手紙による森田式生活の発見 (1981年)
著者:石井丈三
装幀:井上敏雄
発行:東京 : 白揚社
発行日:1989.1第2刷(1981.6第1刷)
形態:218p ; 19cm
内容:
はじめに
Ⅰ 手紙相談の実際
 1 手紙相談とは?
 2 手紙相談の実例
Ⅱ 神経症にどうしてなるのか?
 1 神経症とは何か?
 2 欲求と不安
Ⅲ 神経症が治るとはどういうことか?
 1 神経症が治った状態
 2 神経症の治る過程

購入日:2016年7月19日
購入店;日本の古本屋
購入理由:
 2016年7月9日日本経済新聞夕刊のコラム「うたた寝」を読んで知った1冊。臨床心理士・田辺千栄里さんの神経症体験と森田療法を解説した本書との出会いが書かれ、興味を惹かれた。人が影響を受けた本というのは気になる。森田療法とは、精神科医・森田正馬が1920年頃に樹立したもので「症状は治さなくていい」、「薬に頼らず、対話や日記で自分らしさを探る」療法なのだとか。こちらの心理学の固定観念を打ち壊すような発想で、最近話題のアドラー心理学とも共通点がある。
 私はノイローゼではないのだが(と思っているだけかもしれないが)、以前近しい人にノイローゼ傾向の人がいたり(その人は私から去って行ってしまった)、いまの職場がノイローゼになるような職場環境なので、参考になればと思い手に取った。また、本書が「手紙」に焦点を当てているのも興味を惹かれた。書くことが神経症に対してどのような効能があるのか、書き手の端くれとして知ってみたかった。専門外の本なので図書館で借りて、気に入れば買えばよかったのだが、例によって京都府・市の図書館に所蔵がなかった。最近気になって調べる本のことごとくが図書館にない・・。