A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記1209 『言葉からの触手』

2016-07-30 23:58:48 | 書物
タイトル:言葉からの触手 
シリーズ名:河出文庫
著者:吉本隆明
カバーデザイン:菊地信義
カバーフォーマット:佐々木暁
発行:東京 : 河出書房新社
発行日:2003.12新装版(1995.8初版)
形態:132p ; 15cm
内容:
「この断片集は、言ってみれば生命が現在と出会う境界の周辺をめぐって分析をすすめている。そしてこのばあい境界を出会いの場にしているのは言葉だとみなされている」(あとがきより)
——戦後最大の詩人にして思想家・吉本隆明の現時点で最新の詩業。"「戦後詩」の夢の実現”と評され、詩人=思想家としての核心を示す思索の孤高なる結晶。

目次

1 気づき・概念・生命
2 筆記・凝視・病態
3 言語・食物・摂取
4 書物・倒像・不在
5 思い違い・二極化・逃避
6 言葉・曲率・自由
7 超概念・視線・像
8 思考・身体・死
9 力・流れ・線分
10 抽象・媒介・解体
11 考える・読む・現在する
12 噂する・触れる・左翼する
13 映像・現実・遊び
14 意味・像・運命
15 権力・極・層
16 指導・従属・不関
あとがき
解説 吉本ばなな

購入日:2016年7月27日
購入店:Amazon.co.jp
購入理由:
 嶋春香展(Gallery PARC)の参考文献として購入。嶋春香はこれまで筆致(Touch=さわる、触れる、手触り、関わりを持つ)をテーマにして絵画を制作してきたという。そこで、思い出したのが「触手」という言葉をタイトルにもつ本書であった。本書を知ったのは、昨年に岐阜・frontにて開催された「something is beyond: vol. 1 伊藤正人」であった。会場で伊藤正人氏が選書した本が並べられており、その中に本書が含まれていたのである。どれも魅力的な本が並んでおり、いつか読もうと書名を控えておいたが、1年後にようやく読むことができそうだ。内容は、絵画とは関係がないが、座標軸として異なる視点は持っていたい。