A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

memorandum 328 本当の気持ちがいちばん大事

2016-07-10 23:32:35 | ことば
「だれに何と言われても、しがらみは一切取り払って、自分の気持ちを大事にしなさい」
一語一会」エッセイスト・しまおまほさん 父からの言葉『朝日新聞』夕刊、2016年7月7日

エッセイスト・しまおまほが写真家・作家の父島尾伸三から言われた言葉。
最後に決めるのは他人ではなく、自分の気持ちなのだ。
また、島尾伸三は毎日のように、しまおまほに「日記をつけなさい」と言ったという。「本当の気持ちを書きなさい。いつか絶対に役に立つ」と。

私はこれまで日記はいつも三日坊主で続かなかったが、昨年ぐらいから毎日のようにスマートフォンのアプリに書いている。
島尾の言葉ではないが、「本当の気持ち」を書けばいいと思ったら、書くことが多くなった。
逡巡する気持ちをひたすら書いて(打って?押して?)いっているが、いつかスマホからノートに変えて書きたいところだ。
言葉が推測変換されるのは便利なのだが、その選択肢のなかで言葉を選んでいることがときどきあり、これはまずいと思うのだ。
「本当の気持ち」が自分でもわからなかったりするから、その日の「本当の気持ち」と思えるものを日記に書くことで、「本当の気持ち」を見つけようとしているのかもしれない。

そもそも、日記を始めた理由の一つは、以前に読んだ種田山頭火の日記がおもしろかったからかもしれない。山頭火の日記はネガティブな弱音を吐いたり、食べ物のことを書いたり、借金の金額を書いたり、たわいもないメモのようなものがあったりおもしろかった。これなら私でも書けるし、続けられると思って、始めたら今でも続いてる。もう一つは個人的な理由なので書かないけれど。
日記はおもしろいので、ほかの作家のも読んでみたい。
同時代の日記を時系列に編集したアンソロジーなんか作ったらおもしろいかもしれない。