京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

秋の夕暮れ

2006-10-19 23:53:37 | 季節のことば
春はあけぼの。
 ・
夏はよる。
 ・
秋は夕暮。夕日のさして山のは いと近うなりたるに、
からすのねどころへ行くとて、みつよつ、ふたつみつなど
とびいそぐさへ あはれなり。まいて雁などのつらねたるが、
いとちひさく見ゆるはいとをかし。日入りはてて、風の音
虫のねなど、はたいふべきにもあらず。
 ・
冬はつとめて。 
             「枕草子」一段より

秋の夕暮れ時は短くて、なんとなくそぞろさみしくなります。
ひんやりと肌にふれる夕風は、心にも沁み入るようです。

        
        お台場からレインボーブリッジを渡ります。
        落ち初めた夕日を追いかけるように


つるべ落としの秋の日は臨海副都心の高層ビルに見え隠れ

                
                暮れ行く街に夜の灯りが点りはじめました

スクリーンのような空がオレンジ色の光を弱めながらナイトカラーに
  衣装を変えてゆく時の流れをしみじみ見つめていました。


夕暮れに花開いて…


「ヨルガオ」です

                
                やはり夕方から咲くので、夕顔とされていますが、
                かんぴょうを採るあの夕顔はウリ科ユウガオ属

                奈良時代には日本でも栽培されていました。
                「源氏物語」にも登場する夜咲く花、ウリ科ですから
                南瓜や胡瓜などに似た性質です

                
        
        一方、ヨルガオはヒルガオ科イボメア(さつま芋)属。
        英名はムーンフラワー熱帯アメリカ原産
        日本には明治の初めに入ってきたそうです。

        闇の中に開く純白の花はシルクの光沢、夜だけのウエディングドレスです
                
               

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6 コメント

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へー (zoo)
2006-10-20 00:33:20
ヨルガオって初めて知った(^^)/



近代的な風景と古文を結びつける技は

さすが京さんだぁー
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シルクの光沢 (むく)
2006-10-20 01:24:53
京さんへ

アサガオ、ヒルガオ、ヨルガオ。

それぞれあるのですね。なるほどと関心。

それもヨルガオはシルクの光沢があるとは

シルクは夜のドレスアップにはぴったりです

ものねぇ。

わたしも「枕草子」が好きです
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zooさんへ ()
2006-10-20 21:56:08
そんなァー

さすがなんて言われたらも木に登っちゃう

ありがとうございます m(__)m



ホントに秋の夕暮れはいいです。清少納言に1票
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むくさんへ ()
2006-10-20 22:09:31
ヨルガオの花は、人の寝静まった夜しか見られないのが

勿体無いです。

夕方咲き始めますから、薄暮のいっときに

カメラにおさめることができました。



純白ってこんな色なんだろうなと思える汚れのない白です



むくさんも「枕草子」を勉強されているんですものね

好きな気持ちわかります。
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Unknown (お局)
2006-10-23 21:42:05
ヨルガオどこに咲いていたのですか

とても素敵ね。



エンゼルトランペットが能代から秘境の温泉鶴の湯という所に行く車中で見られました。

夜に咲くお花はとても香りが良く、神秘的ですね。東京ではもう咲き終わっているのではと思いながらーー

 

鶴の湯温泉の露天風呂から眺めた山全体の黄葉忘れられない風景です。
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お局様へ ()
2006-10-24 00:36:48
東北はいま紅葉の真っ盛りですね。

いい旅をされたことでしょう



エンジェルトランペット、ご近所でも見かけます。

まだ蕾がたくさん付いていましたよ。



ヨルガオは、仙川の新しく出来た道路沿い、古いアパートのお隣です。

4時ごろから咲き出します。

機会があったら是非
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