夫の友人が家庭菜園の収穫物をどっさり送ってくれました。人に貰ってもらえるくらい
腕を上げたからね、と。ほんとに八百屋さんの店先に並べても大丈夫なくらいです。
その中に枝付きのほうずきが3本ほど入っていました。
昔、田舎にお墓参りにいくと、必ずほうずきが備えてありましたっけ。
ほおずきは六角形の萼が発達して果実を包み、朱色の袋状になって、枝に
ぶら下がった姿はまるで提灯のようです。この提灯が、お盆に帰ってくる
死者の魂の道案内をしてくれるというので、枝付きのほうずきを精霊棚に
飾る風習がありました。鬼灯の字をあてるのはそんな意味からです。
皮を破いてみたら、青臭いというかなんとも言えない懐かしいにおいが漂った。
そうそう、この実の種をもみだしてほうずきの笛を作ったものでした。
それが結構難しくて、気長に注意深くつぶすには技が必要。失敗して
よく口が破けてしまったものでした。