京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

爪に視線を!

2021-02-13 21:25:08 | ちょっと立ち話

まる一年、口紅をつけていない。勿論ネイルなんてさらさら…。

以前、テレビで見た。南米の市場で働いている陽気なおばちゃんが、浅黒い手に

真っ赤なネイルをしていた。品物を掴む、袋に入れる、袋の口をきゅっとひねってお客さんに

手渡す。お金を受け取る、と手はよく動く。赤い爪が目の前でパッパと光る。太めの逞しそうな

おばちゃんで、手だってほっそりと美しいわけではないけれど、よくしゃべってよく働く手の先が

なんともかわいい。ああ、私も指がきれいじゃないからなんて気にせず赤いネイルを塗ろうと思った。

         

         (実際にはもう少し赤い)ニットデザイナーの友人が指先が出る手袋を

         作ってくれた。指先だけが冷たい空気にさらされているんだもの、

         赤いネイルでおしゃれをしてあげたら、気持ちもあったかくなった。

         

         黒いコート、黒い手袋、ちょこっと見える指先が真っ赤。満足している。

 

         亡くなった料理研究家のトキコばあばが、料理をしない時は赤いネイルを

         塗っていました。ネイルは老醜を隠すため、顔じゃなくて、爪に人の眼が

         行くでしょ! なんて謙遜していましたが、おシャレさんなのね。

         オシャレって、まめじゃないとできないですもの。