コロナの感染者の数を毎日テレビで見ながら消極的な日々を過ごしているうちに、
12月も半分以上過ぎて、気が付けば「冬至」
友人が庭に生った柚子を分けてくれました。小ぶりだけれどきれいな実。
今夜は湯船に柚子を浮かべて、ゆっくり温まろう!
「幸福」
氷雨の後の空に、
涙のごわれた眼のように、
光り澄む星たち。
わたしは鉄砲風呂にひたりながら、
湯の中へ、かじかんだ指を
花のように開く。
ああ、こんな幸福も
あったのか。
わたしが虫ならば、
こんなときだ、
ころころと唱(うた)いだすのだ。
新美南吉
あしたからは昼の時間が長くなり始めるんだよ、
気づかないほどの時間だけれど、
でもささやかな希望の時間。