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京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

葵祭

2005-05-17 18:36:53 | 京都
今年も葵祭の頃となった。昨年、一昨年と続けて葵祭見物にでかけ、
今年は一休み。京都の三大祭のなかでは、葵祭が一番優雅で、京都らしいと
思う。葵は雲ヶ畑のあたりから採取してくるとか、葵を揃えるだけでも大変な作業だ。
烏帽子につけたり、胸に飾ったり、決まりはないのだろうか。
神聖な神のよりしろとしたり、植物の生命力にあやかる髪挿し(かざし)の風習は
万葉の時代からある風習。おすべらかしの女性の髪に挿すのはむずかしいと思っていたが、
今年、葵祭の資料写真を見ていたら、後髪の結び目に葵の葉を挿している人を見つけた。
今、男性が胸のポケットに薔薇の花を一輪差し込んだりするように、千年昔のひとたちも
髪に挿したり、腰紐につけていたり自分流を楽しんでいたにちがいない。
万葉集に大伴旅人のこんな歌がある。
忘れ草我が紐に付く香具山の故(ふ)りにし里を忘れむがため
故郷を忘れないようにカンゾウの花を腰紐に付けたという歌である。
おまじないのように草などを体のあちこちに付けていたんですね。