脱サラして一人親方になりました

脱サラして独立。我が道を行く男の独り言

数字だけで分かるのか? 4

2018年09月02日 | 経営
実際、社員のやる気は無かったのか? と言われれば「やる気はあった」と思います。
ですが、これは「上司の指示、指導によるやる気の向上」ではなく、「給料を得る為」というやる気です。
要するに「ノルマ達成」に向けたやる気です。

ノルマさえ達成していれば、それなりの給料を得る事が出来ます。
「納得して活動した」のではなく「給料の為と割り切った」だけですね。
だから「ラーメンが少ない」と指摘を受けても、その場では「頑張ります」というだけで、特に具体的な行動は起こしません。

さらに、上司も「具体的な行動」を求めているとは言い切れません。
というのは、日々の活動を「数字という結果」でしか見ていないからです。
客数、売上数字に満足していれば、内容の事は会議でしか言わなかったのです。

当時は「何も分かってないなぁ」と思っていました。
今になって思うのは「数字だけで満足していないぞ」という姿勢を見せたかったのかなぁと思います。
さらには「オマエ達は数字だけかもしれないが、経営者は、もっと深い部分を見ているぞ」と見せたかったのかなぁとも思います。

これは、真っ向否定はできないかもしれません。
その分野での技術、経験が無い上司にとって「分析しているフリ」は、自分の立場を守るためには重要だったという事です。
ただ「内容に関わらず、結果が出ていれば給料を払う仕組み」でしたので、社員にすれば、上司が何を言おうが関係ないという考えだったかもしれません。
その給料システムを作ったのは経営者。取締役だった上司の案だったのかもしれません。
仕組みがハマって組織がうまくいっている、これだけでも充分だとは思うのですが、「上司の存在意義」を、上司自身が作り出したかった、という事かもしれません。

さて「ラーメンを売れ」で「社員のやる気は向上しない」と書きましたが、それは上司に伝わっていたのか? と考えます。
答えは「NO」だと思います。
上司にすれば「やる気が無くなるのであれば、オレの元(会社)から去るハズだ」と思っていたからです。

続きます。
コメント
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