ETUDE

~美味しいお酒、香り高い珈琲、そして何よりも素敵な音楽。
これが、私(romani)の三種の神器です。~

ドヴォルザーク:交響曲第8番 by 小澤征爾&ウィーンフィル

2010-01-07 | CDの試聴記
小澤征爾さんが食道がんの治療に専念するため、1/15~6/26にウィーンと日本で予定していた全30公演をキャンセルするというニュースを知って大変驚いた。
だって、昨年8月には松本で感動的な「戦争レクイム」を、また11月には水戸でモーツァルトとハイドンの瑞々しい名演を聴いて、小澤さんはいつまでも本当に若いなぁと感心したばかりだったから。
でも、小澤さんのことだから、きっと再び元気な姿で戻ってきてくれると信じています。
頑張ってくださいね。
そんな小澤さんへのエールの気持ちで取り出したのがこのディスク。

<曲目>ドヴォルザーク作曲
■交響曲第8番ト長調 op.88
■交響詩《真昼の魔女》op.108
<演奏>
■ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
■小澤征爾(指揮)
<録音>1992年4月(ウィーンにおけるライヴ)

この伸びやかでしなやかな表情は、まさしくウィーンフィルの美質であるとともに、小澤さんの刻印でもある。
小澤さんのドボルザークでは、同じウィーンフィルとの「新世界」も素晴らしいけど、私は8番のほうがもっと好きだ。
第1楽章を聴きながら思わず顔がほころんでしまう。
優しい眼差しの第2楽章も、ノスタルジックな第3楽章も本当に素敵!
でも、フィナーレが、一番小澤さんらしいと思う。
この屈託のない晴れやかさは何物にも代えがたい。

小澤さん、焦らないでいいです。
じっくり養生してください。
そして、元気になったら、また是非この曲を聴かせてください。
でも、もし夢が叶うなら、11月のウィーンフィルとの来日公演でこの曲が聴けたら、こんなに嬉しいことはないなぁ。
小澤さん、がんばれー!
コメント (4)
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