今年最初の読響マチネーを聴いてきました。
<日時>2009年1月10日(土) 14:00開演
<会場> 東京芸術劇場
<曲目>
《メンデルスゾーン生誕200年記念》
■メンデルスゾーン:トランペット序曲
■メンデルスゾーン:バイオリン協奏曲
■メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」(1833/1834稿)
(アンコール)
■バッハ:無伴奏バイオリンソナタ第2番から アンダンテ
■メンデルスゾーン:交響曲第5番「宗教改革」から第3楽章
<演奏>
■指 揮:下野竜也
■管弦楽:読売日本交響楽団
■バイオリン:小野明子
今年は、メンデルスゾーンの生誕200年のメモリアルイヤー。
この日のプログラムもその一環でしょう。
前半のメインはバイオリン協奏曲。
ソロは小野明子さん。
初めて聴かせてもらいましたが、温かな音楽を奏でる人ですね。
肉声に近い響きが、気持ちを和ませてくれます。
ときに、ぎりぎりと締め付けられるような気持ちにさせられることもあるメンコンですが、小野さんの演奏は私の琴線に触れました。
きっと、室内楽でも味のある演奏を聴かせてくれることでしょう。
アンコールでは、バッハのアンダンテを弾いてくれました。
この曲は、奇しくも先日のコンサートで、ヒラリー・ハーンの超名演を聴いたばかりでしたから、さすがに同じというわけにはいきませんが、小野さんの誠実な演奏は心に染みました。
また、聴いてみたいバイオリニストです。
後半は、交響曲第4番「イタリア」。
珍しく改訂版を用いての演奏でした。
改訂版というと、ガーディナーがウィーンフィルと組んで録音したCDを持っていますが、実演で聴けるとは思わなかった。
改訂版では、2楽章以降が、ひとひねりしてあります。
メロディラインの最後が変わっていたり、オブリガードが違っていたりしますが、最も異なっているのは終楽章サルタレロでしょう。
一気呵成に進む緊張感は、改訂版のほうがより鮮烈に感じられます。
この日、下野さんは、とにかく内声部をはっきり表現すること、そしてリズムの弾力性に細心の注意をはらっていました。
その結果、普段は塊としてしかきこえてこない箇所も、生き生きと血が通った音楽として私に迫ってきたのです。
これでこそ、「イタリア」。
いままで私は、正直なところ、下野さんの音楽とあまり相性が良いとはいえませんでしたが、こんな充実した響きを聴くと印象が変わりそうです。
素晴らしいメンデルスゾーンでした。
<日時>2009年1月10日(土) 14:00開演
<会場> 東京芸術劇場
<曲目>
《メンデルスゾーン生誕200年記念》
■メンデルスゾーン:トランペット序曲
■メンデルスゾーン:バイオリン協奏曲
■メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」(1833/1834稿)
(アンコール)
■バッハ:無伴奏バイオリンソナタ第2番から アンダンテ
■メンデルスゾーン:交響曲第5番「宗教改革」から第3楽章
<演奏>
■指 揮:下野竜也
■管弦楽:読売日本交響楽団
■バイオリン:小野明子
今年は、メンデルスゾーンの生誕200年のメモリアルイヤー。
この日のプログラムもその一環でしょう。
前半のメインはバイオリン協奏曲。
ソロは小野明子さん。
初めて聴かせてもらいましたが、温かな音楽を奏でる人ですね。
肉声に近い響きが、気持ちを和ませてくれます。
ときに、ぎりぎりと締め付けられるような気持ちにさせられることもあるメンコンですが、小野さんの演奏は私の琴線に触れました。
きっと、室内楽でも味のある演奏を聴かせてくれることでしょう。
アンコールでは、バッハのアンダンテを弾いてくれました。
この曲は、奇しくも先日のコンサートで、ヒラリー・ハーンの超名演を聴いたばかりでしたから、さすがに同じというわけにはいきませんが、小野さんの誠実な演奏は心に染みました。
また、聴いてみたいバイオリニストです。
後半は、交響曲第4番「イタリア」。
珍しく改訂版を用いての演奏でした。
改訂版というと、ガーディナーがウィーンフィルと組んで録音したCDを持っていますが、実演で聴けるとは思わなかった。
改訂版では、2楽章以降が、ひとひねりしてあります。
メロディラインの最後が変わっていたり、オブリガードが違っていたりしますが、最も異なっているのは終楽章サルタレロでしょう。
一気呵成に進む緊張感は、改訂版のほうがより鮮烈に感じられます。
この日、下野さんは、とにかく内声部をはっきり表現すること、そしてリズムの弾力性に細心の注意をはらっていました。
その結果、普段は塊としてしかきこえてこない箇所も、生き生きと血が通った音楽として私に迫ってきたのです。
これでこそ、「イタリア」。
いままで私は、正直なところ、下野さんの音楽とあまり相性が良いとはいえませんでしたが、こんな充実した響きを聴くと印象が変わりそうです。
素晴らしいメンデルスゾーンでした。