ずいぶん日が経ってしまいましたが、10月3日は結婚記念日でした。
今年は「素敵な音楽と美味しい食事&夜景」と勝手に題して、一日遅れではありましたが、プチ・リッチな気分で横浜へ行ってきました。
昼間にコンサートを聴いて、早めにディナーを。そして大観覧車で夜景を楽しんだあとはホテルでのんびりしようという目論見です。
8月の草津温泉が徹底して雨に祟られたこともあって、内心ひやひやしていましたが、今回は絶好のお天気。
食事も夜景も最高でした。
少々大袈裟ですが、いのちの洗濯ができたような気がします。
妻にも多少は喜んでもらえたかなぁ。
食事や夜景で書きたいこともたくさんあるのですが、一応音楽ブログなので、コンサートの感想を。
この日聴いたのは、ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団。
上原彩子さんと川久保賜紀さんという、今をときめく女流奏者との共演も楽しみです。
<日時>2008年10月4日(土) 14:00開演
<会場>横浜みなとみらいホール 大ホール
<曲目>
■グリーグ:「ペール・ギュント」第1組曲
■グリーグ:ピアノ協奏曲
■シベリウス:悲しきワルツ
■シベリウス:バイオリン協奏曲
(アンコール)
■グリーグ:抒情小品集より「アリエッタ」
■バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番より「ブーレ」
<演奏者>
■ピアノ:上原彩子
■バイオリン:川久保賜紀
■指 揮:クリスチャン・ヤルヴィ
■管弦楽:ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団
オーケストラについては、まずまずという印象でした。
ウィーンフィルを聴いた直後だったせいもあるのでしょうが、「この楽団ならでは」という個性は若干乏しかったように思います。
それでも、ソロチェロが抜群に上手かったし、管もときにぞくっとするような美しさを聴かせてくれました。
クリスチャン・ヤルヴィの指揮も手堅い内容でしたが、どうしても気に入らなかったのがエンディング。
私の感覚よりも、きまって1~2秒早く響きをとめてしまうのです。
録音ではそれでもいいと思うのですが、ホールで聴くときは、もう少し余韻を楽しみたい・・・。
それだけが残念でした。
一方、コンチェルトは、お二人の個性がよく出ていて、とても興味深く聴かせてもらいました。
上原さんの演奏は、清潔な音楽作りの中に、ダイナミックな躍動感も感じられて、とても素晴らしかった。
じっくり考え抜いて演奏する人だと思うのですが、出てくる音はとても鮮度が高い。
実に説得力のあるグリーグを聴かせてくれました。
コンサートのとりをつとめた川久保さんは、楽器の違いもありますが、上原さんとは随分個性が違います。
彼女のコンチェルトといえば、ブルッフの1番を読響できいたことがあるのですが、その時は「歌わせ方に一種独特の個性があって、それがとても魅力的。ただ誤解を恐れずにいえば、まるで演歌みたいなブルッフ!」と感じました。
さて、シベリウスはどうだったか。
ブルッフで「演歌みたい」と感じたことは、まさに確信に変わりました。
もちろん「こぶしをきかせて・・・」なんて品のないことはしません。
しかし、低重心で旋律を徹底的に歌わせるのです。
だからこそ、リズミックな箇所が余計際立つ結果になります。
これが、シベリウスではぴったりはまりました。
とくに第2楽章からフィナーレにかけてが素晴らしかった。
このオケが、この日一番の充実した音を出してくれたことも頷けます。
この若い二つの才能は、楽器の違いを超えて、今後ますます大きな存在となっていくでしょう。
楽しみに見守りたいと思います。
今年は「素敵な音楽と美味しい食事&夜景」と勝手に題して、一日遅れではありましたが、プチ・リッチな気分で横浜へ行ってきました。
昼間にコンサートを聴いて、早めにディナーを。そして大観覧車で夜景を楽しんだあとはホテルでのんびりしようという目論見です。
8月の草津温泉が徹底して雨に祟られたこともあって、内心ひやひやしていましたが、今回は絶好のお天気。
食事も夜景も最高でした。
少々大袈裟ですが、いのちの洗濯ができたような気がします。
妻にも多少は喜んでもらえたかなぁ。
食事や夜景で書きたいこともたくさんあるのですが、一応音楽ブログなので、コンサートの感想を。
この日聴いたのは、ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団。
上原彩子さんと川久保賜紀さんという、今をときめく女流奏者との共演も楽しみです。
<日時>2008年10月4日(土) 14:00開演
<会場>横浜みなとみらいホール 大ホール
<曲目>
■グリーグ:「ペール・ギュント」第1組曲
■グリーグ:ピアノ協奏曲
■シベリウス:悲しきワルツ
■シベリウス:バイオリン協奏曲
(アンコール)
■グリーグ:抒情小品集より「アリエッタ」
■バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番より「ブーレ」
<演奏者>
■ピアノ:上原彩子
■バイオリン:川久保賜紀
■指 揮:クリスチャン・ヤルヴィ
■管弦楽:ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団
オーケストラについては、まずまずという印象でした。
ウィーンフィルを聴いた直後だったせいもあるのでしょうが、「この楽団ならでは」という個性は若干乏しかったように思います。
それでも、ソロチェロが抜群に上手かったし、管もときにぞくっとするような美しさを聴かせてくれました。
クリスチャン・ヤルヴィの指揮も手堅い内容でしたが、どうしても気に入らなかったのがエンディング。
私の感覚よりも、きまって1~2秒早く響きをとめてしまうのです。
録音ではそれでもいいと思うのですが、ホールで聴くときは、もう少し余韻を楽しみたい・・・。
それだけが残念でした。
一方、コンチェルトは、お二人の個性がよく出ていて、とても興味深く聴かせてもらいました。
上原さんの演奏は、清潔な音楽作りの中に、ダイナミックな躍動感も感じられて、とても素晴らしかった。
じっくり考え抜いて演奏する人だと思うのですが、出てくる音はとても鮮度が高い。
実に説得力のあるグリーグを聴かせてくれました。
コンサートのとりをつとめた川久保さんは、楽器の違いもありますが、上原さんとは随分個性が違います。
彼女のコンチェルトといえば、ブルッフの1番を読響できいたことがあるのですが、その時は「歌わせ方に一種独特の個性があって、それがとても魅力的。ただ誤解を恐れずにいえば、まるで演歌みたいなブルッフ!」と感じました。
さて、シベリウスはどうだったか。
ブルッフで「演歌みたい」と感じたことは、まさに確信に変わりました。
もちろん「こぶしをきかせて・・・」なんて品のないことはしません。
しかし、低重心で旋律を徹底的に歌わせるのです。
だからこそ、リズミックな箇所が余計際立つ結果になります。
これが、シベリウスではぴったりはまりました。
とくに第2楽章からフィナーレにかけてが素晴らしかった。
このオケが、この日一番の充実した音を出してくれたことも頷けます。
この若い二つの才能は、楽器の違いを超えて、今後ますます大きな存在となっていくでしょう。
楽しみに見守りたいと思います。