ETUDE

~美味しいお酒、香り高い珈琲、そして何よりも素敵な音楽。
これが、私(romani)の三種の神器です。~

モーツァルト 『アヴェ・ヴェルム・コルプス』

2007-08-26 | BS、CS、DVDの視聴記
会社は違うけれど、まさに私の盟友とも言うべき大阪在住の友人の奥様が、先週急逝されました。
死因は「くも膜下出血」。
まだ49歳の若さでした。

仕事の関係もあって、どうしてもお通夜にも告別式にも参列できなかったのですが、先週末大阪の自宅を訪ね、お参りさせていただきました。
友人は予想外に気丈に振舞ってくれてはいましたが、もともと大変な愛妻家で、家族を人一倍大切にしていた人だけに、秘めた悲しみはいかばかりだったでしょう。
また、お嬢さんはもう就職されているのですが、下の息子さんは中学3年生だそうで、まだまだショックが抜け切れないようでした。
奥様は1年半ほど前に「くも膜下出血」の手術を受けていましたが、最近は随分回復して車の運転もできるくらいになっていたそうです。
神様は、ときにこのようなむごい試練を与えてくれます。
本当に仲の良い素敵なご家族なので、残された3人で力を合わせて、必ずやこの試練に打ち勝ってくれると思いますが、しばらく時間が必要でしょうね。
辛いと思うけど、がんばってね!

友人の信じる神道では、亡くなった人の霊魂は肉体を離れて自然に帰り、守護神として子孫を見守るそうです。
すでに神様になられた奥様を偲んで聴く音楽は、もはやレクイエムではなく、『アヴェ・ヴェルム・コルプス』しか考えられませんでした。
CDでも良かったのですが、今日聴いたのは教会で演奏された映像。
細かくは書きません。
宗派を超えたピュアな感銘を受けました。
蛇足ながら、このコンサートで採りあげられている曲は、いずれも素晴らしい作品ばかりです。


《ローマ教皇ベネディクト16世就任祝賀コンサート》
<曲目>
■パレストリーナ:教皇マルチェルスのミサ曲~キリエ
■ラッツィンガー:聖年のミサ曲~サンクトゥス
■メンデルスゾーン:オラトリオ『エリヤ』~主は天使たちに命じられた
(詩篇第91篇)
■モーツァルト:モテット『アヴェ・ヴェルム・コルプス』K.618
■リスト:オラトリオ『キリスト』~ペドロよ
■プフィッツナー:『パレストリーナ』~第1幕前奏曲&第3幕前奏曲
■ヴェルディ:聖歌四篇~テ・デウム
■ワーグナー:歌劇『タンホイザー』序曲

(+教皇ベネディクト16世のお言葉)

<演奏>
■指揮: ローラント・ビュヒナー/クリスティアン・ティーレマン
■演奏: レーゲンスブルク大聖堂聖歌隊/ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団/アテスティス合唱団
<録音> 2005年10月20日 ヴァチカン、パウロ六世記念講堂
コメント (10)
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