今秋、相次いでヨーロッパの名門歌劇場が来日します。
なかでも、9月のチューリッヒ歌劇場、9月~10月のベルリン国立歌劇場、11月のドレスデン国立歌劇場が要注目。
チューリッヒは何と初来日。
このオペラ座の目指すスタイルの明快さとその質の高さは、NHKのBS放送等でもお馴染みです。
エヴァ・メイ、カサロヴァ、シュテンメ、ヌッチ等の名歌手たちとシェフであるウェルザー=メストの共演は、想像するだけでもわくわくもの。
ベルリンはバレンボイムに率いられての来日ですが、10数年前に東京で観たワルキューレの凄さは未だに鮮烈に覚えています。
あの広いNHKホールの後方の席まで見事に響き渡った圧倒的なワーグナー。
聴きながら「こんな凄いワーグナーを、今後再び聴けるんだろうか」と思ったものです。
ドレスデンはルイージ、準・メルクルに率いられての来日。
ゼンパーオペラとして名高い名門歌劇場ですが、私はいままで観たことがありません。
そして、このオペラ座のオケは、単独オーケストラとしても有名な存在。
今回は、ただ一回だけですがオケの公演があります。
演目はマーラーの「復活」。
できれば、本当に全部観たい・・・。
でも、そんな贅沢を許してくれるはずがありませんよね。
9月10月は期末期初で忙しいに決まっているし、11月はオフィスの引越しが予定されています。
そして、何よりも資金的に続くわけがありません。
さあ、どうしよう。
悩んだ挙句、
ベルリンは、評判の「モーゼとアロン」も観たいけど、まずはトリスタン。
ドレスデンは、初演した実績を期待してサロメ。
そして、できれば、ルイージとあの素晴らしいオケの響きに思いをはせて「復活」も聴きたい。
チューリッヒは・・・?
そして、
ベルリンのトリスタンは、天上桟敷の安い席を何とかゲットしました。
バレンボイムのことだから、天上桟敷でもきっと奇跡を起こしてくれるでしょう。
ドレスデンは、サロメとマーラーの「復活」をともにゲット。
音の響きを絶対堪能したいので、悩んだ末にS席にしました。
チューリッヒは、できれば「椿姫」「ばらの騎士」のどちらも観たい!
S席が4万円を切る価格設定なのも魅力。
もう少し考えます。
そんなことを考えながら、久しぶりにドレスデン・シュターツカペレの演奏を聴こうと思い取り出したのがこの「英雄の生涯」。
何とも魅力的な演奏です。
ブロムシュテットのプロットの巧みさと、細部まで気配りされた表情が素晴らしい。
そして何よりもこの音の響き。
「世界中で一番好き」というファンの気持ちが良く分かります。
なかでも、味わい深いペーター・ミリングのソロが聴ける第3部「英雄の伴侶」は、最高の名演でしょう。
そういえば、名指揮者ケンペと組んで録音されたR・シュトラウスの管弦楽曲全集も、本当に素晴らしい演奏でした。
ドレスデン・シュターツカペレとR・シュトラウスは、やはり「黄金の組み合わせ」なのかもしれません。
いや、このコンビの場合は、「黄金」じゃなくって「(いぶし)銀」かな・・・。
<曲目>
■R. シュトラウス:交響詩《英雄の生涯》 作品40
<演奏>
■ヘルベルト・ブロムシュテット指揮
■ドレスデン・シュターツカペレ
■ペーター・ミリング(ソロ・ヴァイオリン)
<録音>
■1984年9月 ドレスデン、ルカ教会
なかでも、9月のチューリッヒ歌劇場、9月~10月のベルリン国立歌劇場、11月のドレスデン国立歌劇場が要注目。
チューリッヒは何と初来日。
このオペラ座の目指すスタイルの明快さとその質の高さは、NHKのBS放送等でもお馴染みです。
エヴァ・メイ、カサロヴァ、シュテンメ、ヌッチ等の名歌手たちとシェフであるウェルザー=メストの共演は、想像するだけでもわくわくもの。
ベルリンはバレンボイムに率いられての来日ですが、10数年前に東京で観たワルキューレの凄さは未だに鮮烈に覚えています。
あの広いNHKホールの後方の席まで見事に響き渡った圧倒的なワーグナー。
聴きながら「こんな凄いワーグナーを、今後再び聴けるんだろうか」と思ったものです。
ドレスデンはルイージ、準・メルクルに率いられての来日。
ゼンパーオペラとして名高い名門歌劇場ですが、私はいままで観たことがありません。
そして、このオペラ座のオケは、単独オーケストラとしても有名な存在。
今回は、ただ一回だけですがオケの公演があります。
演目はマーラーの「復活」。
できれば、本当に全部観たい・・・。
でも、そんな贅沢を許してくれるはずがありませんよね。
9月10月は期末期初で忙しいに決まっているし、11月はオフィスの引越しが予定されています。
そして、何よりも資金的に続くわけがありません。
さあ、どうしよう。
悩んだ挙句、
ベルリンは、評判の「モーゼとアロン」も観たいけど、まずはトリスタン。
ドレスデンは、初演した実績を期待してサロメ。
そして、できれば、ルイージとあの素晴らしいオケの響きに思いをはせて「復活」も聴きたい。
チューリッヒは・・・?
そして、
ベルリンのトリスタンは、天上桟敷の安い席を何とかゲットしました。
バレンボイムのことだから、天上桟敷でもきっと奇跡を起こしてくれるでしょう。
ドレスデンは、サロメとマーラーの「復活」をともにゲット。
音の響きを絶対堪能したいので、悩んだ末にS席にしました。
チューリッヒは、できれば「椿姫」「ばらの騎士」のどちらも観たい!
S席が4万円を切る価格設定なのも魅力。
もう少し考えます。
そんなことを考えながら、久しぶりにドレスデン・シュターツカペレの演奏を聴こうと思い取り出したのがこの「英雄の生涯」。
何とも魅力的な演奏です。
ブロムシュテットのプロットの巧みさと、細部まで気配りされた表情が素晴らしい。
そして何よりもこの音の響き。
「世界中で一番好き」というファンの気持ちが良く分かります。
なかでも、味わい深いペーター・ミリングのソロが聴ける第3部「英雄の伴侶」は、最高の名演でしょう。
そういえば、名指揮者ケンペと組んで録音されたR・シュトラウスの管弦楽曲全集も、本当に素晴らしい演奏でした。
ドレスデン・シュターツカペレとR・シュトラウスは、やはり「黄金の組み合わせ」なのかもしれません。
いや、このコンビの場合は、「黄金」じゃなくって「(いぶし)銀」かな・・・。
<曲目>
■R. シュトラウス:交響詩《英雄の生涯》 作品40
<演奏>
■ヘルベルト・ブロムシュテット指揮
■ドレスデン・シュターツカペレ
■ペーター・ミリング(ソロ・ヴァイオリン)
<録音>
■1984年9月 ドレスデン、ルカ教会