ETUDE

~美味しいお酒、香り高い珈琲、そして何よりも素敵な音楽。
これが、私(romani)の三種の神器です。~

セゲルスタム シベリウス:交響曲第6番ニ短調 op104

2006-07-17 | BS、CS、DVDの視聴記
「暑い夏にシベリウス」というのも、また良いものです。
7曲(クレルヴォ交響曲を入れると8曲)のシンフォニーのなかで、私が最も好きなのは第6番。
あまり人気にならないようですが、ほんとに真っ正直で、可憐といってもいいくらいの美しさをもった素敵な曲です。
第1楽章の冒頭を聴くだけで、いつも私は思わず眼をつぶって、ついうっとりしてしまいます。
まだ観たことのないフィンランドの瑞々しい初夏の情景を思い浮かべながら・・・。
第2楽章の木管と弦が奏でる素朴な美しさ、第3楽章の「静」からにわかに「動」へ移ろうとするときの躍動感、終楽章のやや遠慮がちに語りはじめ、だんだん弾けてくるような人懐っこさ、いずれもチャーミングという表現がぴったり。

この佳曲には、さすがに多くの名演奏がありますが、私はベルグルンドの3回目のアルバム(ヨーロッパ室内管弦楽団との演奏)とカラヤンがベルリンフィルを振ったディスクが最も好きです。
そんな折、ケーブルテレビで、若かりし頃のセゲルスタムがフィンランド放送響を指揮した映像を観ました。
セゲルスタムのシベリウスは、読響とのコンビでも素晴らしい演奏を聴かせてくれていましたので、大いに期待して観はじめました。
やっぱり、素晴らしい!。
ただ、第3楽章以降はもう少しデリケートな表現でもいいかなあ。現在のセゲルスタムなら、さらに充実した演奏をすると思います。

ところで、この映像をみて演奏以上に驚いたのは、セゲルスタムの容貌です。
この演奏の収録が1983年ですから今から23年前。
そりゃイメージが変わっても無理はないですが、この2人同一人物に見えますか?
最初は、ほんとに弟が出てきたのかと思いましたよ。
正直、ぶったまげました。


■シベリウス作曲 交響曲第6番ニ短調 op104
■指揮:レイフ・セゲルスタム
■演奏:フィンランド放送交響楽団
■録音:1983年3月3日

            2006年                       1983年



コメント (11)
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