感想文といっても文字にして表そうというものではなく頭の中だけで作文しようとしているものです。ところがそれが全く出来ずにいます。文章が浮かんでこないのです。こんなケースは初めてのことです。昨夜、「NHKスペシャル」の「人類未踏への挑戦 世界最難関K2西壁に挑んだふたりの登山家」を視聴しました。登場された若き2人の日本人登山家の方々はそれまでも命がけの登山を成し遂げられ、何回かに亘って世界的な賞まで受けられた方でした。
今回の放送は前述のタイトルにあるようにK2の西壁の踏破を目指されたものでした。結果としてはそれは達成されず登山途中に1,000m(同行スタッフの方による判断)にも及ぶ滑落によりその命を落とされました。
番組終了後、私は言葉が生まれて来ませんでした。そして現在もそうです。あの挑戦での勇気、精神力、実行力、判断力、忍耐力などなど想像の域を遙かに超えたもので、それでも生きて還られることができなかったことに関してどう表現したら良いのか分かりません。
一人の方は奥様、子どもさん3人が遺され、もう一人の方は奥様がそうなられました。常日頃覚悟はされていたのだと想像しますが今、現実の状況にどういう思いにあられるのでしょうか。
2人の登山家の方の行動について私はどう考え、どう表現したら良いのか全く答えを出せずにいます。これは、自分では特別に、はっきりとした衝撃を認識している感覚はないものの心の奥深いところで受けたものは相当に大きかった証なのかもしれません。