怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

台湾人が作った弁当を必死に食べる

2018年06月17日 | アジア事情
日本周辺のアジア各国出身の人々は、非常に世話好きなことがある。
在独30年以上の台湾人S子さんもその世話好きな一人だ。
先日は私のために弁当を作ってきてくれた。それはいいのだけれど、午後4時に私に渡して「すぐ食べろ」と言うんだ。
何度か「おなかがいっぱいだ」と言ってみたが、私のそうした意見など、全く耳に入らないらしい。
おばさんと呼ばれる年代になると、他人の話を極端に聞かなくなるのは経験しているので腹立たしくなることもなく、覚悟を決めて(食べすぎで具合が悪くなるのを覚悟)ふたを開けた。
おいしそうではある。

ここでは非常に高価な魚(アジ)まで入っている。
自宅で栽培した香辛料の葉がふたにくっついていたので、彼女は洗わないその指で取って飯の上に載せてくれた。
彼女の爪はいつも濃い目の色のエナメルが気合入りで塗られている。普段は気にならないのだけれど、食べ物を触るときは不潔感が漂うんだ。
「触るのを止めてくださいっ」
って言ってみたい。
バスの中でみかんをむいて私に渡してくれたときは「後で食べます」と紙に包んで持ち帰って廃棄したものだ。
このときも弁当箱のふたを閉めて持ち帰るべきだったか。

米飯は東南アジアで好まれているジャスミン米だった。
普段はこのような長粒種米も好きな私だ。
彼女自身は「私は日本と日本人を非常によく理解しています」と日頃から自慢している。
全然理解していないじゃあないか。
いろいろ押し付けがましいのとこのジャスミン米にちょいと切れた私は「このご飯、日本ではほとんど食べませんよ」と一応、言っておいた。

60歳前後と思われるS子さんだが、日頃のトレーニングのせいなのか、抜群のプロポーションを保っている。
また、お洒落で、いつも高そうでちょいと不思議な感じの衣装を身にまとっている。
だが、どういうわけか、足元は気を抜いていることが多い。

これは子供用サンダルか?
中国人、台湾人は靴がいまひとつ、という人が多い。
彼らの伝統的な靴は素晴らしいと思うのだけれどねぇ。
S子さん、ストッキングはおばさんシンボルよ、と言ってみたかった。でも、私も穿くし、第一彼女は身奇麗に若々しくしていてもおばさんを自覚して悟りきっている。
まあ、年長者にはそれなりの敬意を払って、嫌と感じることも受け入れ、細く長く付き合っていこうっと。

弁当は完食、野菜の煮物がちょいと辛かったけれど、まあまあおいしかった。
今後、弁当を午後4時に強制しないでくれよぉ~。