怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

ゴミ拾い本能は日本人のDNAに。

2018年06月30日 | おいしいもの
外国人女性のためのグループはこの街にたくさんあって、その一つが発足20周年を迎えた。
私は2008年から参加しているので、その半分の歴史を知っている。
月一度の集まりなのに、二人しか来なかったときもあったなぁ。
20周年記念なので、ちょいと規模の大きい朝食会になった。

この日はさすがに数十人が来ていた。主催のインゴルシュタット市から飲み物やパンが提供され、あとは持ち寄りだった。

いつも集まりに来るのはポーランド人女性たちだ。彼女らはケーキが上手だ。

頭巾の女性たちは、トルコ人の可能性が高いが、最近はいろいろだからな。

揚げ餃子のようなものと、クロワッサンのようなものを割ってみると、こんなだった。
クロワッサンの中身はオリーブの実だった。暖かい地方から来た人の料理だな。


ひとしきり食べた後には、ポーランド人による詩の朗読、インド人によるサリーの着かた実演、イスラム教徒による断食月の説明、イエメンの伝統衣装を着て記念撮影、そして、私の折り紙講習などがあった。

さて、お開きにしようということで、みんなでわらわらとテーブルを片付けていた。
私も、自分の折り紙コーナーを片付けた。
床に散らばった折り紙の切れ端を拾いながら、はっとした。
「ゴミ拾いをする素晴らしい日本人」ということで、ワールドカップ会場で話題になったのを私はちょいと自虐的に思ったものだ。
子供の頃からそのように幼稚園や学校でトレーニングされていて、何か終わると無意識にゴミ拾いをするように脳に染み付いていることを、だ。
しっかり自分にも身についていることを確認させられた。

こちらの人たちが、素手で公共の場の床に散乱したゴミを集める様子はあまり見かけない。
清掃業者が道路を清掃するときも、マジックハンドのようなもので拾い上げたりしている。
落ち葉はブロアーで吹き飛ばす。ほうきで集めているシーンは個人の庭だ。

「難民が多くなってからごみが散乱している」
とドイツ人が嘆いていたけれど、私が来た当初も、また、旅行で来たもっと前でもここはごみが散乱している印象だった。
日本以外の人たちは、ゴミを拾わないのだろうな。だから、賞賛されちゃうわけで。
夫は「日本は衛生的だ」と褒めていたものだ。

これからも日本人は、世界各国で何気にゴミを拾い続けるに違いない。
すでに我々の遺伝子に組み込まれた能力だぞ、うほほほほ。