怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

バレンタインデーに日本の製品の上質さを改めて認識

2018年02月14日 | 日本
起床してりす部屋に入ると夫からの贈り物が置かれているのを見つけた。

早寝早起きの私と真逆の夫は、深夜に帰宅して朝はギリギリまで眠っているので、贈り物は手渡しでなくこのようにすることが多い。
なかなかきれいな缶入りチョコレート。
夫は日本の習慣を忘れてしまったのだろうな。女子が男子に贈るんだよ、チョコレート!
とは言ってみたいものの、夫はチョコレートを食べないし、私はチョコレート大好きなのでウチではこれでOKさ。

缶入りチョコレートをもらった記憶が甦ってきた。

すでに20年近く前、夫がまだ日本で暮しているころにもらった品だ。バレンタインデーではなく、ホワイトデーだったと思う。

いまだにこのように利用している。充分丈夫な作りのこの容器。さすが、日本で販売されている品、と感心してしまう。

今日もらったチョコレートの容器も捨てずに再利用するだろうけれど、20年近くきれいな状態を保つのは難しいような印象だ。
何度も開閉をしているうちにフタと本体をとめているところがぽろっと破損かな!

バレンタインデーにはいつも義母のこの話を思い出す。
2014年2月13日記事「義母のバレンタインデー」

値段に比例しておいしくなる例

2018年02月14日 | お菓子
この辺りではクラップフェンと呼ばれるジャムあん(その他のバリエーションもあり)入りの揚げ菓子。
1月から二月にかけて、特に力を入れて販売される行事食の一つだ。その意味などは他のサイトに任せるっ。
以前の記事に義母が手作りしたことを載せている。2013年2月11日記事「ベルリーナーの作り方」
あの頃は「クラップフェン」と発音したり書いたりするのが面倒だったのかしら、私?どう考えてもここ周辺ではずっと前からクラップフェンだったのに。

親しくしているアフガニスタン人難民のSさんが、インゴルシュタット旧市街の中心にある一番古いケーキ店でクラップフェンを買ってくれた。
自分に一個、私に一個。
義両親たちはいつもスーパーで買ってくる。買い物日の木曜日に特売などをしていると、ただでさえ安いスーパーのクラップフェンをさらに安く買ってくる。
その味が普通だと思っていた私。義母の手作りクラップフェンは文句なしに最高に旨いが、日常的に作るのが難しいことを考えると、比較対象に入れてはいけない。

老舗のクラップフェン。スーパーのそれとは大違い。旨い・・・。卵の味がするんだ。

見た目も違うものね。
展示の仕方も違う。高級店(?)は値札をつけない。私にはとても恐ろしくて買えない。
ちなみに、義母が買うスーパーのは1個50セント。(60~70円くらいか)
パン屋のは1個1ユーロ50セント。(200円くらいか)
老舗の品は今のところ不明。2ユーロ50セントくらいするかもしれない。
2ユーロだとしても、私には高すぎる。
正式な滞在許可も、パスポートも定職もない難民Sさんに、超高級クラップフェンをごちそうになるなんて。
彼はこの古いケーキ屋の常連客だ。
「ケーキは旨いけれど、コーヒーはまるっきしだめなんだ。ケーキを持ち帰りにして、別の店でコーヒーも持ち帰りにして公園で食べるのがいいんだ」
ですって。

同じ日、銀行ATMでしばらく見なかったMさんと彼女の娘に会った。
数年前まで、物乞いをしていた親子だ。Mさんはちょいと老けてしまった。以前の毅然として物乞いしていたころの緊張感がない。娘はふっくらとしたばら色の頬をしていた。20歳代にしては幼い顔立ち。
2年位前から、きちんと行政の保護を受けるようになり、娘は軽い知的障害があるので授産施設で働いている。
ルーマニア出身の彼女のドイツ語はかなり上手くなっていた。私より上手になってしまっているぞ、うほほ。
「今の住まいがたった一部屋しかないのよ。ダンナと娘と三人じゃあ狭すぎる」(え!ダンナ、いたの!?)
市が提供している低所得者用住宅なのだろう。以前の物乞い生活より人間の尊厳を維持できる生活だと思うのだが。
「あ、お金おろさなくてはならないので、またね」
ですって。
所得は、確かに私よりあるだろう。
次に逢うときは、彼女はわたしに老舗クラップフェンをご馳走してくれるかもしれない。















冬場のバス待ちは辛い

2018年02月13日 | ここの品々
池の水が凍り始めて数日になる。
2009年1月5日の記事に凍った池の上で作業をしている義父のことが書かれてある。

果たしてこの数日の氷の上に立っても大丈夫なものか。
1920年代のインゴルシュタット市内の様子を撮影した書籍を見ていたら、ドナウ川が凍ってその上を人が歩いている写真があった。
義母が子供の頃の冬場はいつも雪が降っていたそうな。ホワイトクリスマスが当たり前だった。
そういった写真や証言と比較すると、ここは完全に温暖化が進んでいるものと単純に思う。

温暖になった、とはいえ、日中の気温が0度をちょっと上回るうくらいだと外出は億劫になる。
最近、さまざまな物事に手を出しすぎて疲労困憊している私。約束した物事は達成しなければならないので外出せざるを得ない。

冬場のバス移動はつらい。
高齢者がよく使っている買い物カートは便利だ。日本のそれより見かけは倍の大きさがある。大きいとたくさん詰め込めるので重くなる。
いくら車輪がついていても、重いとそれを引きずって歩くのは少々辛い。
バス停に到着して、帰りのバスの時刻表を見ると15分後。
暖かい時期はなんでもない15分だが、寒いとその場でじっと座っていることは難しい。
そばにあるスーパーを一周してこようか、とも思うのだが、大荷物と一緒にそこまで行って戻ってくるのには15分は短い。

また、スーパー内で大きなかばんでうろうろしていると、万引きに間違えられる可能性が高い。
嫌な思い出だが、写真の車輪付きかばんより小さい品でスーパーを回っていたときに経験してしまった。
店を出たときに一組の男女が後ろから声をかけてきた。明らかにスーパーの店員ではない雰囲気だった。
そういう仕事をしている人たちだろうな。
疑いが晴れて、別れるときの挨拶がこうだった。
「ありがとう、バイバイ!」
日本だったら謝罪の一言が入るだろう。または、早速疑われたその人物は店にクレームを入れるか、新聞投稿欄に長々と自分の経験を書き連ねるか。
ここのテキトーなやり方はいいときもあるし、悪いときもあり、だな。

そういうわけで、このかばんでスーパー巡りはなるべくしないようにしている。
他の在住日本人で、車を持たない仲間たちも、大きなかばんで疑いをかけられるのを避けるために工夫している様子。

自動車のない生活は不便だけれど、これはかなりの節約になるからね。
一家に3台も4台も車を所有できる余裕のある家庭はここに存在するのだろうか。








一度試してみたかった税務署内食堂

2018年02月12日 | おいしいもの
安くておいしい、と評判の税務署にある食堂に行く機会がやっと来た。
長いこと窓の外から覗きこむだけで、一人で入る勇気がなかったんだ。
なぜか客は高齢者ばかりで、老人施設の付属なのかとも思ってしまう。連れて行ってくれたのは、推定年齢60歳半ば位のドイツ人女性。
彼女の元ダンナさんがロンドン留学時代に知り合った日本人がいた。元ダンナさんと日本人のその男性とは長く交流があったそうな。
日本人男性、数年前から具合が悪く、そのための治療や手術をしていたのが先月急逝してしまった。
その理由を調べて欲しい、と頼まれ、私はまったく知らない人の死因究明を探ることになったのだった。
(日本人、ということだけでこうしたむちゃくちゃな調査をさせる現地人は多いらしい。)
日本人男性は名前で検索するとたくさんのサイトが出てくるような人物だったので、比較的簡単に彼女の要求に答えることができた。
その礼として、税務署食堂での食事をさせてもらったんだ。うふふ。

その日の定食はサーモン。スープはセットになっているらしい。
ビール(アルコールフリー)とサラダは別注文。
さて、お味は・・・
うー。
食べられないことはないが「おいしい」の評判とはちょいと違うと思った。
たまたまこの日のこの献立が私の口に合わなかっただけかもしれない。次回、一人で別のものを食べてみよう。

その数日前には別の人物に折り紙教室開催の礼として自然食品店併設のパン屋イートインコーナーでピザをごちそうになった。

まあまあだ。
でも、やっぱり、ピザは手作りが一番おいしい。かなりテキトーに作っても自分で焼いたほうがおいしいものができ上がる。
夫は私のピザが大好きさ!

義母のこのケーキも絶品だ。

家で食べるケーキ、特に義母と食べるときに損なわれるのは雰囲気だ。
せっかくのおいしいケーキも、義母の食え食え攻撃で不味くなる。
もう、要らない、ってところにさらに詰め込んでも全くおいしくないことがわからないのか、お義母さん!!





小さい街の小さいデモ。

2018年02月11日 | 文化
警察車両が道路の真ん中で車の通行をさえぎるように停まっていた。
警察を先導に、小さいデモ行進があったんだ。

在住外国人によるものだとすぐにわかったけれど、何を主張しているのかちょいとわからなかった。

眺めていたら、知人の顔が。
手を振ると彼は私にすぐに気付いた。
「りすさーん、おいでよ!」と私を誘った。

真ん中の赤いパンツがその彼だ。
外国生活ではデモに参加するべからず。昔習った。そういうわけで、手を振って参加意思のないことを表示。
月曜日の新聞にこのデモについて写真入で載るだろう。ついつい気を許してデモ行進しちゃって私の顔まで入ってしまったら、夫から外出禁止令が出てしまったかもしれない。
そういうわけで、デモはいつも見学するのみ。
物々しい警察の警戒振りで、写真撮影もちょいと緊張したものだ!



田舎街の都会的な生活

2018年02月10日 | 家屋
街の中心に住むB子さんのアパート。
入り口を入った公共スペースだ。数世帯しか入居者がいないのにこの広々とした様子は日本ではなかなか難しいだろう。
向こう側のドアは中庭に繋がっている。

振り返って、入り口を撮影。自転車の前の出っ張った箱のような部分は郵便受けだ。

彼女の住まいは三階だ。この建物は三階までしかないせいなのか、エレベーターはない。
ベビーカーが左側に見える。、これは二階に住んでいる子沢山家族のものだ。
いつも具合の悪いB子さんがこの階段を昇ったり下りたりするのは大変だと思う。

街中の建築物の大部分は戦災で焼失し、すぐに建てなおされたらしい。
頻繁に修繕・改築など手を入れて、全面的な建替えなどはめったにないドイツ。
この階段も曲者で、高さが微妙に違っていたりして、健康な私でも危ないと感じることがしばしばだ。

なかなか雰囲気のあるアパートで住んでみたい、と私に思わせる。
昨日のB子さんは別人で、彼女の住まいの屋根裏部屋と違い、ここのB子さんの屋根裏部屋は広々としている。
撮影の機会を逃してしまった。
また、撮ったら紹介したい。






何でも屋Sさん。

2018年02月09日 | カテゴリー分けするのに飽き
アフガニスタン人難民Sさんは掃除が得意だ。
あっという間にぴかぴかにしてしまう。

男性が掃除上手だと、女性より早く仕上げてしまうことができる。

彼の仕事ぶりを伝え聞いた街中のアパート最上階に住むB子さん。
Sさんに屋根裏部屋の整理を頼んだ。

郊外の住宅の屋根裏部屋は立派に部屋として使える広さと屋根の傾斜を備えているが、街中のものはそうでないことを知った。
屋根の斜面が長身のB子さんとSさんの作業を苦痛にする。
数分そこに居たSさんがとうとう言い出した。
「僕はとてもここをきれいにすることはできません。腰を痛めます」

鼠が走り回っているらしく、置かれている物資が齧られていた。
私もここで長居をするのが嫌になった。

断られたB子さん、あっさりとできないという申し出を受け入れた。
「背の低いFさんの息子さん(12歳)に頼むわ」
おいおいっ!



ドイツは遅刻してもいい国

2018年02月08日 | カテゴリー分けするのに飽き
友人と10時にパン屋で待ち合わせをした。
彼女はいつも約束した時間に来ないで10分以上遅れて来る。知っているので覚悟はしていたのだが、やはりイライラする。
ニコニコ笑顔で現れた彼女に挨拶もせず「10分遅れましたよ」と私は冷たく言い放った。
在独25年だとか。
ドイツは日本ほど時間に正確ではない。数分遅れる列車の運行を激しく謝罪する日本の生活は夢のようだ。

友人は時間に遅れたにもかかわらず「朝食を摂っていないの」とパンを添えていた。

我が夫も、時間にルーズで困っている。
知人・友人との約束に二人で出かけるときなど、はらはらする。
そこまでの距離と、彼の準備の様子がまるでかみ合わない。イライラするけれど、じっと我慢。何も言わない私。
もしかして、彼の頭の中ではこれで間に合うと計算しているかもしれない、と毎回思う私。
だが、毎回遅刻。信じられない。
相手は家にいて待っているのだから数時間遅れても大丈夫、と彼が言い放ったときは卒倒しそうになった。
夏場の野外イベントに、夫の事務所の仲間と待ち合わせたときは30分遅れた。
彼らは待ちくたびれたようで、挨拶したあとすぐに別れた。
きっと、仕事でもルーズなのかと予想している。だから、稼げないのだろう。だから、ずっと義両親の家に寄生しているのだろう。絶望的だ。

パン屋で待ち合わせた彼女とは、近所の学校に折り紙指導に行ったんだ。

開始予定時刻の10時40分ぴったりに到着。
彼女は満足そうだった。私一人だったら10分前に到着しておくことだろう。
道中、何があるかわからない。早めに着いて、心の準備をしておくのも大切だ。
そんなこと考えるドイツ人、ドイツ在住外国人は少ないのだろう。

遅刻しても平気、という精神を身につけなくてはここではやっていけない。
もっともっと頑張って、ドイツにあわせなくては。
なんだか、自分を劣化させるようで恐ろしい。



流行に惑わされない

2018年02月07日 | カテゴリー分けするのに飽き
週末の昼食献立。ただし、義両親たちはじゃがいも、夫はスパゲティが主食。米飯は私だけ。

皿の半分以上を占める炭水化物に「不健康」と感じる日本の日本人は多いのだろう。
最近勧められている肉食中心の生活はウチでは無理だ。
夫は半ば菜食主義、義両親たちも昔のように肉を食べるのは危険と思っている。義両親たちは30歳代頃まで朝食にハムやソーセージを食べていたそうな。
ドイツにも高たんぱく・脂質摂取者は多く存在するようだ。日本で流行している物事の多くは外国でも存在することが多いこの頃だ。(ただし、納豆ダイエット、は無理かもしれない)
日本ではひとつの物事を何度も繰り返して報道するので、多くの人がそれを受け入れることができるのだろうと思う。
ここは例えば、テレビ放送だと、どの局も勝手に違う物事を放送している。
日本のある時間になると、どの局も同じニュースを報道するのは外国住まいが長くなると恐怖にも感じる。洗脳しているのではないか、と。

そういうわけで、義両親も夫も私も、肉食が健康にいいなどとは全く思っていない。
食べることに関しては、ここではそれぞれが主義主張を持っている。日本の学校給食システムはここでは機能しないこと確実かも。
好き嫌いせずに、全部を食べることが強要されるって激しすぎる。
ただ、私個人としては、そうした教育が後々外国生活になって比較的何でも食べることができることに繋がっていると感謝しなくてはならないと思っている。
義両親に合わせて、毎日じゃがいも主食は1年持たなかったけれどね。今でも義両親たちは私の米飯食を不満に思っている様子だ。義父など「ご飯は魚料理と合わない」とむちゃくちゃなことを私に言ったんだ。寿司の存在を無視した発言だよなぁ。
何を言われても、自分の主義主張を通すこともここで学んだ。
強くなる、外国生活。





賞味期限を気にしなくなった

2018年02月06日 | カテゴリー分けするのに飽き
自然食材店で見つけた減塩醤油。商品名、そのまま「Shoyu」って凄い。
そのうち「Sojasauce」などとドイツ語訳でなく、ツナミのようにショーユ、と呼ぶのが普通になるといいな。

自然食材店の商品は普通の品より倍から数倍する。割引価格で買った。
減塩醤油なんて買うドイツ人、いるのだろうか。
普段の食卓は比較的塩辛いと思えるドイツ生活だ。ハムもチーズも塩分が高いように感じる。パンも塩分含有量は欧州で一番高い、と義父がときどき言っている。

家に戻ってから気付いた。

あら。賞味期限は数ヶ月前。
ま、いいか。年中低温低湿なここ、大丈夫だろう。
こんな感覚になっている自分にいつも驚く。日本では賞味期限切れの食品などまず、買うことが難しいだろう。(きちんと商品管理されていて店頭に並ばない)
義母に鍛えられたものね。
数ヶ月前だった。10年以上前に賞味期限が切れたタバスコがやっとなくなり、新しい品を買った。
どす黒くなっていたタバスコ液。新しい品が美しい赤であることに義両親たちは何も感心を持たない様子だ。
私もそうなるのだろうか。恐ろしい・・・・



私には似合わない忙しい日々

2018年02月05日 | カテゴリー分けするのに飽き
ヒマが得意な私のはずなのに、ここ一ヶ月は非常に忙しくて泣けてくる。
忙しいと、生き生きする場合とイライラする場合があるなぁ。
今は、後者で、さっきもなかなか起きてこない夫に言ってしまった。
「12分遅いです」
7時半に起こしてくれ、と言われてぴったりに起こしたのに、それから10分寝込んでいた彼にイライラ。
彼の面倒くさい朝食を私は6時半から準備して食べる直前に仕上がるように時間調整していた。

仕事ではない翻訳や金にならないボランティア活動、セール品の買い込み。そうそう、ドイツ語を個人的に見てもらっているのでそのための勉強も毎日欠かさないようにしなければならない・
今日のスケジュールだ。
どうでもいいことなのだけれど、これらをやらないわけには行かない。
翻訳は業者に任せ、ボランティア団体は脱退、通常の値段で買えばいい・・・
とも思うのだが。

義父との会話が全く面白くなく、いや、面白くないのではなく、彼の話のほとんどが私を批難する内容で困っている。
本人はあまりそんな気ではないのだろう。
構って欲しくてちょいと挑発するような内容になってしまうのだろうとわかるのだけれど、忙しいとつっけんどんに答えてしまう私。

ああ、だめだ、だめだ。もっと心に余裕を・・・

すでにここで長く交流のあるエチオピア人男性から送られてきた画像だ。




金を稼ぐことに忙しくなったほうが偉い人、という現在の価値観

2018年02月04日 | カテゴリー分けするのに飽き
年が明けてから家族や親族、友人の病気や引越し、その他もろもろで私は忙しくしていた。
家に戻ってくると何もする気になれず、ソファに寝転んだまま寝入ってしまうこともしばしばだった。

先日は近所の台湾人に肉まん作りに招待された。
ここでは貴重な肉まんだ。招かれたことにとても喜んだ。

中華まんじゅう作りは手間がかかる。
また、日本人のようにちまちまとした量を作らず、一気に一キロの粉を捏ねる。
昔は大勢の家族や親族のために一気に作っても一気に消費できたのだろう。
今は冷凍保存ができるので多く作って、少しづつ食べて行く様子。あ、これは外国暮らしの中国文化圏出身の人たちの生活の方法。
台湾では家庭で肉まんなど作らないらしい。街では一個30円くらいで売られているそうな。

12時ごろから始めた作業は16時ごろまでかかった。
2時間くらいでさっと帰る予定だった私はちょいといらだってしまった。

だが、おいしい肉まんを食べているうちにそんな考えも吹き飛んだ。上は正統派肉まん。五香粉がたっぷり入れられている。
この五香粉は、ドイツのレープクーヘン用香辛料で代用できるらしい。
中国人にとってレープクーヘンの独特な香辛料の香りは、日本人より抵抗なく受け入れられるだろう。
下は彼女のアレンジ。七面鳥のひき肉とにんじんのみじん切り、香辛料はインドのチキンテッカ用のものを混ぜていた。


友人によると、水餃子も肉まんも行事食らしい。
つまり、義母のクリスマスクッキーと同じようなもので、何時間もかけて大量に作るのはまれなことなのだろうな。

おっと、時間切れ。
今日も約束があって出かけなくてはならない。
義両親たちは私が遊びまわっているとしか感じていない様子。
肉まん作りマスターしても、義母にはちっとも価値がないことだろう。
稼ぐことに忙しくして欲しい、と願っているようだ。うー。



ドイツ人の塩辛いスープに変化を期待したい。

2018年02月03日 | カテゴリー分けするのに飽き
仲間の一人、ドイツ人I子さんが「緑色の紙でかえるを折って欲しい」と頼んできた。
彼女が自力で途中まで仕上げたのはこれ。

ははぁー、跳ねるカエルだな。いったい、どうしてそんなものを知っているのだろう、と思いながら喜んで彼女の要望に答えることにした。
三つほど仕上げてI子さんに渡した。目は黒い紙を穴あけパンチを使って切り抜いたものを貼った。

さて、I子さんと折り紙カエルについて談笑していると、裏の単身者向け住宅に住んでいる20歳代ドイツ人のK子さんがやってきた。
「りすさん、スープを作ったのだけど、試してみます? キノコと卵、少々の野菜を使っています」
材料を詳しく言うのは、このグループに属している仲間たちが食にこだわりを持っていることが多いからだ。
菜食主義者のK子さんは肉食を避けているけれど、卵や乳製品はOKなようだ。
日本に留学したことがあるMさんはヴィーガンだ。日本食の出汁でさえ、魚を使ったものを嫌う。ああ、勝手にやってくれ。

何でも食べる主義の私は(肉は得意でないけれど)面倒くさいこと言わないでさっさと持ってきて、と思いながらK子さんの解説を聞いていた。
やってきたスープはいい香りがした。
ドイツ人の作るスープは一般的に非常に塩辛い。レストランなどのスープはたまげるほどだ。日本の減塩運動に疑問を抱くほどの塩辛さ。
それを覚悟で彼女のスープを試した。おお!旨い!
これはもしかして、私の味覚がドイツ並になったのか、K子さんが減塩を意識して作ったのか、あるいは彼女がもともとそういう味覚なのか。
ともあれ、塩辛すぎるスープをドイツ人が少しでも減ってくれるのはいいことだと思った。

家に戻ると、義母が私がいない間に食べた昼食の残りを食べろと迫った。

へ?
これはいくら身内でも「食べなさい」と勧める量ではないのではないか?
私の胃袋はこんなに小さいと思われているのか。
スープだけだった昼食には辛い夕食となった。丸パン1個にクリームチーズをたっぷり塗ったものと、クリスマスクッキーの残り(まだあるんだぞ!!)を食べたから大丈夫。






ドイツでは永遠に献血できない私かも

2018年02月02日 | カテゴリー分けするのに飽き
街中の献血ルームに行ってみた。
すでに長くそれ存在するのを知っていたのだけれど、献血する気が全くないので関心を持てなかったんだ。
そこに置かれてあった案内冊子を持ち帰った。

献血できる大まかな条件がこれ。

年齢18歳から65歳まで。
体重50キロ以上。
健康であること。
ドイツ在住で写真つきの身分証明書を所持していること。

日本のそれがどんなだかちょいと(本当にざっと)調べてみたら、かなり違うので面白かった。
だいたい、献血の種類が日本の場合たくさんあり、それぞれに条件が違うことが細かすぎて日本らしい。
体重50キロ以上、というのは、多くの小柄な東洋人には無理ということだな。
日本生活では頻繁に献血していた私だ。ここではもう、体重で弾かれる。

そういえば、私は南米で献血をしたことがある。
詳しい状況を忘れてしまったが、何か緊急で血液が必要な事態になり、在住日本人に声がかかったという記憶がある。
実際に若かったことと、見た目が東洋人の場合現地人よりひどく若く見えることで年齢を激しく追及されて憤慨した覚えがあるぞ。
・・・ってことは身分証明書などを提示しなかったのだろうな。
ドイツもテキトーだが、当然のことながら(!?)南米はもっとテキトー。ドイツに来る前に、南米でテキトー生活を経験しておいて本当に良かった、と思っている。外務省、JICAに感謝、ってところかな。








カーテンがない不思議

2018年02月01日 | カテゴリー分けするのに飽き
ひと月ほど前にいただいたコメントに「ドイツにカーテンがないのは外から見られても部屋の中がすっきり片付いているからだ」というものがあった。
ほぼどの家庭も、日本のような厚地で遮光性のあるカーテンはない。
レース地のものか、まったくないか、のどちらかだ。
来た頃はちょいとまごついたけれど、この習慣にはすぐに馴染んだ。
けっして、りす部屋がすっきり片付いているからではない。
私の住まいの状況だけについて言えることは、ここが田舎で、夜中に煌々と電気をつけてカーテンをしなくても、外からこちらを見られることはほぼないからだ。
また、夜間に「煌々と」電気をつけると義両親たちに注意される。
部屋全体を明るくする必要はない、と。テレビを見るときは照明をすべて消すこと。日本の常識では考えられないだここではほぼ例外なくどの家庭もそうしている様子だ。電気代がもったいないから、だ。
つまり、家の中は日本の常識より暗いので、外から見てもあまり様子がはっきりしないことも多いのだ。

ウチでの習慣だが、冬の夜間は、台所と居間のシャッター(日本の雨戸に相当する感覚)を閉める。
暖房効率を高めるためなのか、外から見えないようにするためなのか、ちょいと不明。義両親に言われるままに従っているだけの私。

以下の写真は住宅密集地での集合住宅の様子だ。
カーテンはないが、外から見えないようにいろいろな工夫をしている家庭も多い。

これは完全にカーテンのない例かな。
窓側で着替えたりするようなことはしないだろうし、もしかしたらこれくらいの明るさではもったいないのですぐに消してしまうかもしれない。


こちらの照明器具は日本のそれより薄暗いことがほとんどで、夜間の読書に苦労する。
電気スタンド、いくつ買ったか。
今、これを書くのに使っている品も「もう10パーセント明るいといいのに」と感じている。
ドイツに移住してから視力が落ちた、という話もよく聞いたものだ。