飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

敬意と信頼

2023年11月12日 09時17分34秒 | 学級経営
11月に入った。
この11月は生徒指導的には、魔の11月と言われ学級の集団としての規律が乱れ、まとまりを欠く時期でもある。
自分的には、これまでの様々の取り組みの成果が表れ、子どもたちが一段と成長を見せる実りの秋だと思っているのだが。
魔の11月ではなく、磨の11月になると思うのだが。

なぜ、この11月は学級経営の危機の時期なのだろう。
すべてがあてはまるとも思わないが、春から規律と権威だけで運営を行ってきた学級が秋に荒れ始めることがある。
自分もずっと規律と権威を重視した学級経営を行ってきたので偉そうなことは言えないが、現在の価値観や子どもの実態を考えるともはや規律と権威だけでは子どもたちの関係を成り立っていかないのも現実だ。
敬意と信頼で作り上げた学級は、春の段階では「あのクラスは甘いんだよ」と陰口をたたかれることもある。
しかし、秋には落ち着いた学級になる。
子どもは学級に安全や安心を望んでいる。
自分が安心して生活できる学級を期待しているのである。
子どもにとって、学級が安全地帯であればその望ましい状態を変えたり、壊したりしない。

この時期は大きな行事が終わり、集団としての目標を失うタイミングであることも影響している。
規律と権威でまとまった集団は、大きな行事では強固な結束を見せるが、一旦目標を失うと結束力を失う。
それは自主性や主体性が育っていないから、問題が起きても自分たちで修正や解決をしていくノウハウが分からないことも一因だ。
4月には多少甘いと言われても、地道に教師に対する信頼をかちとる授業をし、信頼ベースの対応していくことが、これからの学級経営には必要かもしれない。

saitani

この記事についてブログを書く
« 電話対応 | トップ | 給食ハラスメント »

学級経営」カテゴリの最新記事