飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

3年生 道徳科 「木の中にバットが見える」

2023年11月28日 18時03分30秒 | 道徳科
3年生道徳科。
「木の中にバットが見える」の授業案。

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① 登場人物 久保田五十一(いそかず) バット職人
     
② 場所・時期   ・中学校卒業 バット作りを始める
        ・あるとき  バットが箱ごと送り返される
        ・道具のくふう
        ・2014(平成二十六)年 仕事を引退 55年間で40万本以上のバット
        ・次のゆうしゅうなバット職人に技術が受け継がれる

3 展開
(1) 人は何のために働くと思いますか。
・お金をもらうため・生活のため(社会的意義)
・物を生産して歴史的にすぐれたものとして残すため(文化・生産的意義)
・人を助けるため(貢献的意義)
・自分の技術や知識を向上させるため(自己研鑽的意義)

(2)①お金をかせずために仕事にはどんなものがありますか?
    ・すべての職業が該当する 
  
②歴史的に優れた物や美術品を残す仕事にはどんなものがありますか?
  ・画家
  ・宮大工
  ・建築家
  ・デザイナー
  ・設計士
  ・俳優
  ・落語家

  ③人を助けるための仕事にはどんな仕事がありますか?
  ・医者
  ・弁護士
  ・救急隊員
  ・警察官
  ・すべての職業

④自分の技術や知識を向上させるための仕事にはどんなものがありますか?
  ・料理人
  ・美容師
  ・野球選手
  ・サッカー選手
  ・大工
  ・陶芸家
  

(2) 久保田五十一さんは、なんのためにバット作りをしているのですか?
・野球選手に喜んでもらうため
・選手に良い成績を残してもらいたいから
 ・自分の満足いくバットをつくりたいから
 ・バット作りの技術を向上したいから

(3) なぜ、久保田さんは「木の中にバットが見える」と言えるまでの一流のバット職人になれたのでしょうか。
・時間をかけて努力したから
・相手の選手のことをいつも考えていたから
・常に向上心があり、上を目指そうという気持ちがあったから。
・多くの失敗をしたから
・一生懸命に取り組んだから
・いいものとそうでないものを見分ける力がついたから
・あきらめなかったから

(4) 久保田さんには、バット職人になれる特別な才能がもともとあったと思いますか。
◇あったと思う
 ・才能がなければ努力が続かないから
 ・才能がない人がいくら努力しても一流にはなれないから

◇なかったと思う
 ・才能はなかったが、努力する才能はあった
 ・才能がないからこそ努力をしたから一流になれた

4 まとめ
論語に、「知之者不如好之者、好之者不如樂之者」という孔子の言葉があります。これは、「天才は努力する者に勝てず、努力する者は楽しむ者には勝てない」という意味になります。前半部分は、努力は才能に勝るということを表しており、これはマシュマロ・テストで示される意志力が、IQテストよりも将来の学業成績を的確に反映していた結果とも符合します。後半部分は、元陸上競技選手の為末大さんが「努力は夢中に勝てない」という言葉でよく紹介されています。

物理学者のアインシュタインは「天才とは努力する凡才のことである」という名言を残し、努力の大切さを伝えています。 最初から天才の人は存在せず、努力を続けてきたからこそ、天才だと呼ばれるようになるという意味です。


 
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