飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

2年生 国語科 「山(はらくにこ)」授業案

2024年03月05日 10時14分09秒 | 国語科
2年生 国語科 「山(はらくにこ)」授業案

              山
                         はら くにこ

            うれしいときは
            山をみる
            どっしり すわった
            山をみる
            ”しっかりやれよ”と
            いうように
            山はだまって
            ぼくをみる

            かなしいときも
            山をみる
            どっしり すわった
            山をみる
            ”だいじょうぶだよ”と
            いうように
            山はだまって
            ぼくをみる

1 音読する
〇先生に続いて読みます。(追い読みをさせる)
〇立って、前を向いて1回、後ろを向いて1回読みます。
 読み終わった人は、座って黙読します。

2 視写する
〇題と作者をノートに書きます。
〇本文は、行と行の間は1行あけます。
 連の間は2行をあけます。
 書けた人は、黙読します。

3 文章で言う段落にあたることを詩では連と言います。
この詩は何連からできていますか。
・2連

4 話者(物語を語っているいる人)は誰ですか。
 ・ぼく

5 この詩で使われているレトリック(文章のおしゃれ)は何ですか。
 ・リフレイン ※やまをみる ※山はだまって ぼくをみる
 ・擬人法  ※山を人のように書いている(山はだまって ぼくをみる)

6 山はぼくになんと言っていますか。
 ・「しっかりやれよ」
 ・「だいじょうぶだよ」
 ◎何も言っていない。
「~というように」と書かれていて、それは実際に言っているのではなく、ぼくが想像していているこ    
とだから。
7 では、「しっかりやれよ」「だいじょうぶだよ」と言っているのは誰ですか。
 ・ぼくの中にいるもう一人の「ぼく」が言っている。
 ・話者が言っている

8 第1連では、「うれしいときは」→「しっかりやれよ」、
第2連では、「かなしいときも」→「だいじょうぶだよ」
と言っています。
おかしいと思うところはありませんか。
 
 ・かなしいときに「だいじょうぶだよ」は、いいけど、「うれしいときは」に「しっかりやれよ」と言うのはおか 
しい。
・うれしいときは、ふつう「よかったね」とか「がんばったね」とか言う。

9 なぜ「うれしいとき」に「しっかりやれよ」と言っていると思いますか。
 その理由は何だと思いますか。

・うれしいときは油断しやすいから。
・もっと上を目指して、自分を成長させてほしいと思っているから。
・まだまだ満足しているときではないと戒めているから。

10 この詩の中で対比(比べているもの)は何ですか。
  どのように比べていますか。

・ ぼく          ⇔     山  

 動く                動かない
 姿が変化する            姿は変わらない
 見ていないときもある        いつも見ている
 感情が揺れ動く           感情の大きな変化がない

11 ぼくにとって「山」はどんな存在ですか。
 ・いつも励ましてくれるもの
 ・心の支え
 ・頼りにしているもの
 ・どんなときにも味方になってくれるもの
 
12 この詩で一番言いたい大切なことは何だと思いますか。
 感想を書きましょう。
 ・人間が成長して行くには、変化しない心の支えが必要。 
 ・人は迷うと変わらない物は何かと考える。
 ・自然は人の心を癒やしてくれる。

saitani
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