飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

パブリックコミュニケーションゲーム 1 「ショウ&テル」「定義スピーチ」

2024年06月11日 10時12分19秒 | 国語科
誰でも教師ならば討論の授業に憧れる。
しかし、討論の授業を成立させるには高度の指導技術を必要とする。
段階的に子どもたちに討論の武器、または、アイテムとなる技術を習得させる必要があるからだ。
また、その討論のための技術を習得させるための練習、スキルも必要になる。
そのために自分は1年間を通して、計画に的に論理的思考を鍛え、それを表現する方法を子どもたちに身に着けさせてきた。
子どもたちは単なる意見発表もとどまることなく、根拠をもって自分の主張をいえるようになる。
また、自分の主張を明らかにするだけでなく、相手の主張も正確に聞き取り、その不備や矛盾点を指摘するようになる。
その過程において、課題を解決したり、真実とは何かを探求するようになる。


1 ショウ&テル
(1)説明
・ショウ&テルとは「見せながら話すこと」
・通常の1分間スピーチと変わらない
・ただ、紹介するものを相手に見せながらスピーチすることが違う
(2)流れ
①スピーチ内容を原稿用紙に書く。(25分)
②スピーチ内容を暗記する。
③スピーチ練習(②③…15分)
④ショウ&テル本番(一人1分)
(3)授業
①原稿を書く
・テーマは子どもたちが書きやすいもので
・休業明けであれば「夏休みの思い出」「冬休みに買ったもの」
・「自分の好きな鳥」「自分の好きな魚」「自分のお気に入りの場所」等
・スピーチ時間は1分間
・字数は400字前後
・書き方のマニュアルを示す
例「自分の見つけた野鳥」
ア いつ・どこで
イ 特徴 体の色 鳴き声 体の大きさ
ウ 聞き手への一言 呼びかけ・自分の考え等
エ 書くのではなく、プロット程度にすること

(2)話し方のポイント
①相手の目を見る(話し手・聞き手両方)
・視線を少しずつずらして全体を見る
②ゆっくりとわかりやすく伝える

※最初はこの2点に絞って指導する

(3)事後指導
①実践後、子供同士互いに批評しあう
②一番できないの視線の方向だろう
③相手意識をもってスピーチしているかを考える


2 定義スピーチ
(1)ゲームのやり方
①テーマを与える
②スピーチ原稿をつくる
③グループ予選をして代表者を決める
④班代表が全体の前で発表する

(2)授業
①悪とはなにか
・黒板に一文字「悪」と書く
・「悪とはなんですか」と子供に問う
・悪いこと、人を傷つけること、法律にふれること などがでる
・そうですね。国語辞典にもやってはいけないことと書かれています。
・では自分が体験した悪をノートに書きます
・どんなことでもいいです。
・3分間です
・友達とけんかする うそをつく などが書かれる

②スピーチの型を教える
・原稿の型を子どもたちに与える

わたしが悪を感じるときは
「       」というときです。
※自分の体験を書く
※そのことからどう考えたかを書く。
だから、私にとって悪を定義すると、
「          」ということです。

・20分程度で書く
・出来た子から教師にところにもってこさせる
・話の筋がとおっているか、教師は点検する
・合格した子はスピーチの練習をする
・二人組で練習させる
・常に聞き手を意識させる

③スピーチコンテストグループ予選
・これからスピーチコンテストグループ予選を行います
・四人班の机を向かい合わせにする
・だれから始めるかじゃんけんで決める
・一斉に行う
・聞き手はノートにメモをとる
・すべてのメンバーのスピーチが終わったあと、教師の号令で一番よかったと思う人を指差す
・事前相談は禁止 声に出すことも禁止

④代表者はそれぞれ全体の前で発表する

saitnai




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