私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ。タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!さらに地元の生き物探しへ!

混在流域に至る!:B線上のアブラハヤ④ 

2021-12-07 17:19:57 | 純淡水魚
2021年12月7日(火)

案内してくれた地元の職員さんと別れ、アブラハヤの分布西端となる境界線上の流域をさらに下る。
数カ所でスカをくらいつつ、日暮れが近づいても若い知人はあきらめない。
興味半分・手伝い半分でひょいひょい同行した私と違って、責務がからんでるもんな。

で、ついにアブラハヤとタカハヤの混在する地点へ。
知人の両手が遠くで目一杯大きな丸を描いた!
「いました~っ!」

若魚のアブラハヤ 体長4cmほど

20211114

さらに成長したアブラハヤ 体長6cmほど


成体のアブラハヤ 体長9cmほど


そして、混在していた証としてタカハヤを1尾加えて


「こうして上からみるとアブラハヤってワカサギみたいですね」
「ほんまじゃね~」

かくして、アブラハヤの分布西端付近の流域で、タカハヤとアブラハヤの生息域の境界線上を目の当たりにしたのであった。
境界線はボーダーライン(Border Line)、つまり『B線上のアブラハヤ』に出会えたわけだ。
バッハの『G線上のアリア』に劣るとも勝らない地味な地味な快挙なのだ!

もともと日本列島も東北日本と西南日本の2つに分断されてて
大まかな話でいうと、西にある糸魚川静岡構造線と東にある柏崎千葉構造線の間はもともと海。
純淡水魚の移動はほぼ不可能なのである。

その間の海が、数千万年前からのフォッサマグナという地層の堆積によってつながり
今の日本列島の形になってったわけだから
西と東で純淡水魚類の種類はかなり違っててもおかしくないし
何より自分で川を越えて移動できない「純淡水魚たち」は、日本列島成立の生き証人となるんだな。

ま、そんな話はさておいて・・・
下の左の画像だけみつめてみてね。
1匹混じってるタカハヤがどれかわかるよね?


お見事!  (このテーマ 完)

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