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地域固有種『シガーフライ』拡散と種名混乱における一考察

2020-04-17 17:36:32 | B級C級グルメ
2020年4月17日(金)

巣ごもりしてる全国の良い子の皆さんに楽しんでもらえればと。

巣ごもりに備えて買ってた昔懐かし『シガーフライ』
よく見てみると、2種いるぞ!


左は、岡山県倉敷市にある梶谷食品 のシガーフライ。
コイツは幼い頃からよく食べていたやつだ。

右は、石川県金沢市にある北陸製菓のシガーフライ。
初めてみたなあ。
よく知らぬままお徳用サイズにつられ買ってたんだわ。


製造会社が違うのに同じ名前とは?
ホモニム(同名異種)なのかもしれないぞっ!

俄然、興味が湧いてきたっ!

まず、無作為に10個ずつ袋から取り出し並べてみる。


岡山産は石川産に比べ、体色が少し濃い気がする。
が、個体変異の幅もあるから、別種とする決め手にはならない。
あくまで科学的に分類しなくてはいけない。

頭部側から比べてみる。(どっちが頭じゃ!)


岡山産は石川産に比べ、頭部が丸く体表もつるんとした感じがする。
が、これも私的な印象にすぎない。

両種の交雑実験を行ってみた。(混ぜたと言え!混ぜたと!)


しばらく放置しておいたが、雑種は生まれなかった。(当たり前じゃ!)

この飼育個体から、再び両種を見分け、グループ分けができるのか?

試してみた。


見た目での判別は十分可能だった!
上が岡山産、下が石川産である。
なお、飼育中、石川産は1個体なくなってしまった。(食べたと言え!食べたと!)

この実験の途中、一つの新たな気付きがあった。


岡山産は石川産と比べ、より体表からの分泌物質が多いみたいだ。(油っこいと書かんか!)

続いて、DNA分析。
遺伝子や成分組成が違えば、明らかに別種と証明できる。


ビンゴッ!
岡山産は石川産と比べ、かなりシンプルな遺伝子組成をしているじゃないかっ!

後は、形質(形態的な特徴)で、明らかな違いを見つけるのだ。

メダカがキタノメダカとミナミメダカの2種に分けられたように
私も、この2種で新たな論文を書き、大きな注目を浴びるかもしれない。(浴びるかいっ!)

たまたまだが、交雑飼育してたこの2種を分けた後
かみさんから「出したもんちゃんと片づけてよ!」と注意を受けたため
腹部にしまおう(食べると書かんかっ!)と手にとったとき

「エウレカ!」(アルキメデスが浮力を見つけ、思わず叫んだ言葉じゃ!)
「見つけたぞ!明らかな違いを!」

それは、腹部にあった!(私の腹ではないよ)


岡山産には明らかに斜方向への筋が何本も入ってるではないかっ!
石川産にはそれがないぞっ!

かくして、この2種は明らかな別種であることがきっちり解明された。

後は、同名となった歴史的な事実を辿れば論文にできる。

調べてみた。
どちらの製造会社も戦前からの歴史を持つこと。
どちらも1950年代に「シガーフライ」と命名し、販売を始めてること。

ん~、わからんぞ。

異種同名の場合、先取権がある。
古い記録が残ってる種に名前の権利があるけどなあ。
ここでつまづいちゃった!

いっそ、ミナミアカヒレタビラとキタノアカヒレタビラのように
カジタニノシガーフライとホクリクシガーフライと命名しようか?すべきか?

さてさて、昔は地域固有だったお菓子も販売網が広がり、生息域が次第に重なっていく。
よく似た2種が共存する地域が生まれたんだなあ。

こんなことで楽しく一日が過ぎていく
という極めてくだらないお話。

※ 4月18日追記:ふざけてるうちに、肝心な味比べを書き忘れてました。
 が、もういいや! どっちもおいしいで!











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