私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

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ため池に今オニバスの開花だよ!

2021-10-02 17:40:54 | 植物
2021年10月2日(土)

今日、も一度先日のため池へ行ってきた。
実は、オニバスの繁茂ぶりを確認するのが大きな目的で
晴れた日の記録も残しときたかったんだよね。

オニバスの花はこんな感じ

20210929

花弁の周りもトゲトゲがいっぱい。

もう四半世紀も前に、地域の方々や行政・教育関連の方々の保護活動に参加させてもらった。
清掃活動とか他の水生生物の確認とかが私の分担で
そのとき、触らせてもらったけど、とても痛くて素手では持てなかったことを思い出す。


そのため池は、今やすっかり水草の姿は消えてしまった。

環境省の絶滅危惧Ⅱ類、広島県の絶滅危惧Ⅰ類指定種
今では、県東部にほんの数カ所、自生(?)してるという。

浮水葉をつき破って伸びる花茎もあった。


若い葉には皿状の型や


まん丸ハート型のものもあって


なかなかカワイイ。

この葉たちはみるみるうちに成長して広がる。


とても薄く、すぐ破れる上にトゲトゲも多い。
そしてしばらくしたら黄色く変色し朽ちていく。


今日見たかったのは、水中で開花しないままの閉鎖花なんだけど・・・

水面すれすれで開花してるのを見つけただけ。

水中の閉鎖花のほうが結実する可能性が高いらしいからだ。

絶滅に近づいた原因は、かつて聞き取りしたとこでいうと以下の通り。
・多くのため池で繁茂していた。
・このトゲトゲがやっかいで、ハスの収穫のためもあり、除草していった。

やっかい・地味・小さい花・・・
私のブログのテーマにふさわしい植物なのである。

そして、確かなことではないけど、このため池でオニバスが見られるようになったのは約10年前。


鳥や人が運んだかもしれんけど
何らかのきっかけで休眠してた種子が発芽したと考える方が妥当なのかな?
3ヶ月ほどの4℃くらいの低温とか
発芽時期の暖かい水温とかが、うまく条件に適してたのかもしれない。

ただ、このため池の環境や他の水生生物の単調さを思うと
近い将来、このオニバスたちも休眠種子をつくり、長い眠りに入るのかもしれないなあ。
記録では、半世紀近くも休眠してたケースもあるという。

驚いたのは、このオニバスの種子をネット販売してる人もいるということ。
確かに、庭の小さな池でも条件が合えば何年も葉を広げるからね。

それよりも埋め立てられなきゃいいけどなあ・・・

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2 コメント

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Unknown (blue-wing-olive)
2021-10-03 09:03:23
これはなかなか興味深い植物ですね。
休眠種子とか生態面も個性的なんですね。
こちらでは、氷見市で保護されているところがあって、観察できます。
返信する
blue-wing-oliveさんへ (私魚人)
2021-10-03 17:14:37
数年活動に関わらせてもらったんですが
池を管理してる方々からみれば「やっかい」以外の何物でもないなと思いました。
早朝じゃないと満開の花も見られないし・・・

いろんな県で保護されてるみたいですね。
広島県でも自生地以外に保護施設が一応あります。
遺伝子解析なんかもされてるようです。
ルーツをたどるんでしょうね。
返信する

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