私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

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アッケシソウ Salicornia europaea :え?こんな処で?

2022-11-10 18:57:28 | 植物
2022年11月10日(木)

アッケシソウ Salicornia europaea

20221028  絶滅危惧IB類

この日、何度も足を運んでいる近くの町の湿地帯を散歩しているとき、ヨシ原に丈の低いやたらと赤い植物の群落が広がっていて


気になったものだから、とりあえず撮影しておいて

下流域へと足を運んだ。

ウミニナ類が生息している辺りでも


遊歩道のすぐそばに何本も生えていて


耐塩性の干潟の植物だとわかったものの、植物はほぼ知らないし・・・
近くの公園へと足を運ぶ人たちは見向きもしてないし・・・
「とりあえず接写しておこう」と


帰宅後、絶滅危惧種ⅠB類のアッケシソウとわかって驚いた。

広範囲に生息していたことにもだが
アッケシソウという名前だけは
岡山県浅口市寄島町の市民団体の、干拓地の一部にある「アッケシソウ自生地」保護活動で知っていたからだ。
そこは厳重に管理されていて、観に行けるのも年に1度のイベントの時だけだそうだし・・・

「なんで此処に?」「なんで誰も観ようとしない?」
「ここは保護しているのかな?」「立ち入りも自由だし、なんら看板もないし?」
「自生なの? あり得そうもないけど誰かが植えたの?」
帰宅後、謎だらけのまま。

ヒユ科の一年草で、世界では寒帯地域に広く分布するそうだ。
日本でも北海道の塩性湿地のあちこちで生育しているらしく、最初に発見された地点が厚岸だったことから「アッケシソウ」。
秋の茎・葉の紅葉の様子から「サンゴソウ」という別名ももっともらしい。

北海道とかけ離れた温暖な瀬戸内にアッケシソウが生育しているというそのルーツは
・北前船によって種子などがたまたま運ばれてきたという説と
・日本海が大きな塩湖となっていて朝鮮半島と陸続きだった地質時代の名残りという説があって
それはそれで私のような素人には謎でありロマンでもあるな。

ただ、放置したままだといずれヨシ原に覆われてしまうことだけが少し心配かな?
コメント
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