私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

三本の矢の教えに

2018-05-19 19:38:34 | アート・カルチャー
2018年5月19日(土)

4月15日、久しぶりに三兄弟がそろった日。
雨だというのにタカハヤ釣り大会をした。
優勝はおふざけで関東支部長に任命した弟。
雨だから撮影はできない。
同じく広島西支部長に任命した兄がそのようすを水彩画にして送ってくれた。(だいぶ前に)

その絵にあわせ、タカハヤをそれらしく加工して並べてみた。

そのときの優勝賞品は、怪しいタナゴ釣り道具一式。

弟はその道具で釣りに行き、白鳥の巣にいる親子を前にして、道具をたたむ。


私はその様子を「白鳥の恩返し」としてブログに書いた。
さらに兄はそれらを絵手紙にまとめた。

まるで、毛利元就が三人の子に伝えたとされる結束の重要性を説いた逸話の
「三本の矢の教え」みたいではないか。
矢は1本では簡単に折れるが、3本束ねると折ろうとしても簡単には折れないように
3兄弟も結束してたくましく強く楽しく生きよということなのである。

まるで広島サンフレッチェみたいではないか!

私がトサカギンポを釣ったことをブログに書いたときも

兄はさりげなく画像内にトサカギンポを入れて送ってくれていた。
その画像のオリジナルパスタの命名が
「盆ごろ(vongole)優勝(championship)」
この見事なまでにくだらん兄のダジャレを見つけ、ほめたたえたのは弟だ。

何と見事なチームワークなんだろう!
まるで走塁・攻撃・守備、3拍子そろった広島カープとおんなじじゃわ!

ということで、今日もカープは逆転勝ち!

兄が送ってくれた盛り沢山の魚介類のイラストで


それぞれ「3人の家」で祝杯じゃ~っ!

(これも兄がくれた写真)



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いなくなったという証明の難しさ

2018-05-19 07:09:27 | 淡水釣り
2018年5月19日(土)

昨日は、雨が降り始める前に近場の用水路へ。
昨年秋口までは春夏秋冬いつ行ってもタナゴ類が釣れ過ぎて困った水路。
1種10匹まで釣れると釣りをやめて移動すると決めてたからだ。
なんせ、在来のタナゴ類十数種のうち、カネヒラを除いて
すべてが「絶滅の恐れのある淡水魚」としてレッドリストにあげられている。
私の個人的な趣味の釣りごときで絶滅に拍車をかけてはいけない。

その後、すっかり魚の姿が見えなくなった。
気が重いが月に1度程度に足を運ぶ。

今回は数匹のギンブナと外来種のタイリクバラタナゴが見えるだけマシ。

ギンブナを1匹釣った。


たかが釣りで絶滅なんて・・・と考えるのは早計かもしれない。

数年前、保存に関わる有識者に岡山の某有名ポイントを案内してもらった。
かつて「タナゴの聖地」と呼ばれた場所もチラホラとしか見えなくなってた。
先日も移入種イチモンジタナゴの釣りがてら見るだけ見に行ったのだがあまりにひどい。
ひどすぎる。

地元の方々の話も複数話を聞がていただいた。
全国から釣りマニアが連日押し寄せたという。
「もう今は誰もやってこんけえな。薄情なもんよの」 近所のオッサンの言葉は重い。

「絶滅・いなくなる」証明はきわめて難しい。
流域の生物を根こそぎもれなく徹底的に調べることは不可能に近いからだ。
どこかに生き残っている可能性があるからだ。

国の判断基準は以下の通り

野生絶滅 Extinct in the Wild (EW)とは
本来の自然の生息地ではすでに絶滅したと考えられる種のことであり
【確実な情報があるもの】
①信頼できる調査や記録により、すでに野生で絶滅したことが確認されている。
②信頼できる複数の調査によっても、生息が確認できなかった。
【情報量が少ないもの】
③過去50年間前後の間に、信頼できる生息の情報が得られていない。
 〔環境省レッドリストカテゴリーと判定基準(2013.2)より抜粋〕


50年ですよ。50年。

この流域にも種の保存法指定種のスイゲンゼニタナゴが
過去の周辺河川での分布記録から考えれば、いてもおかしくはない。
おかしくはないが、1度もお目にかかったことはない。
でも、50年たってもないから絶滅したともいえないことになる。

かくして、ほぼいなくなってロクに釣れないケド、
竿を出しに行かなきゃという気持ちが湧いてくるのである。

今回は、意地になって水路をアッチコッチとほとんど歩いて回った。
ここぞ、というポイントで仕掛けを落としながら・・・

2時間くらい歩いたろうか?
大きな越年個体のカネヒラが1匹釣れた。

昨年産卵行動に参加しなかったヤツなのだろうか?

その近くで粘ってヤリタナゴを1匹。

5月も下旬になろうというのにまだ産卵管があまり伸びていない。

婚姻色のオスの姿なんてどこにも見えない。

回復して増えてくれればいいケド、
そんな楽観的な見方はどうにもできそうにない。
丹念に丹念に調べてみてこの結果なのである。
寿命も1~3年と短命で、少数の卵を二枚貝に産卵する習性がアダになってるのかもしれない。

近い将来ここもフナ類とタイバラ・タモロコだけの水路になるんだろうなあ。
その先は、もう魚消滅の世界だわな。

ま、激減してたケド、いなくなった訳でもない。
今日は足を棒にして「ヤリタナゴが存在した」という証を残したからよしとするか。




コメント (4)
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