私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

コブハクチョウ と こぶとらないおじさん のお話

2018-05-08 21:50:06 | 鳥類
2018年5月8日(火)

GWの最後の日のことじゃったそうな。

「今日で休みも終わり。明日から仕事じゃし、いつもんとこ行くか?」
「ええよ。テニス? それとも釣り?」
「どっちもじゃ」
と、テニスで体を鍛え、アラ還なのに小太りしてない関東支部長(弟)夫妻は出かけたそうな。

釣り場に着くと
「あらら、かあさん! コブハクチョウがいるよ!」
「本当! ヒナもいるっ! 巣なんじゃね」


「おっ! ヒナ3羽おるじゃん! わしら3兄弟の小さい頃みたいじゃ」
「ホンマじゃね。カワイイね」


「こんなとこで釣りしてハクチョウたちに迷惑かけたらいけん」
「ほうじゃね」
「釣りやめて、テニスだけにせんか?」
「そうしよ。そうしよ」

と、弟たちは竿を出さぬまま、そっとテニスに向かったそうな。

実に心根の優しい弟である。

その後恩返しがあったかどうかはわからないが・・・めでたし、めでたし。

ちなみに、コブハクチョウ、シベリア・欧州あたりに生息する鳥である。
つまり人の手によって日本へ連れてこられた外来生物なのである。

何も外来生物がすべて悪いとは少しも思わない。
このコブハクチョウだってヒシなどの水生植物を食べこそすれ、
各地で大繁殖するとか、ひどい食害とかいった
本来の生態系に大きな影響も被害も与えていないように思う。
個人的な趣味のために持ち込んだわけでもなかろうし。
優しく見守っていいんじゃないかな?

日本に侵入した外来生物はゴマンといる。
すべて人間の営みによることだからあるがままに受け止めよう、とか
外来生物も生命なのだから、とか
そもそも生態系を破壊している一番の原因は人間だから、とか
十把一絡げに生態系や外来生物を語ってはいけないような気がするのである。

釣りというスポーツというかレジャーというか
少なくとも本来の生業ではない趣向として楽しむために
全国津々浦々に瞬く間にセットで拡散していった
オオクチバスとブルーギルたちの場合と
タンカーのバラスト水から全国に定着したムラサキイガイ(ムール貝)の場合とは訳が違う。

それぞれの事情がある。
だとすれば、一つ一つの事例を知った上で、分けて考えていかないといけない気がするのである。

私も知らんことだらけだけどね。








コメント (2)
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