私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

生徒さんたちと・・・の巻 前編

2017-04-09 21:41:38 | 自然
 2017年4月8日 土曜日

タナゴ類が産卵する二枚貝の生息調査に参加させてもらった。
中高の生徒さんが10名弱と役所の人たちとボランティアの方々。

こんなシルトや泥でおおわれた流域を調べるのである。


若者たちは、あいさつもそこそこに胴長にはきかえて1列にスタンバイ。
ローラー作戦で幅10m、流域数10mを手探りしながら前進である。


とてもじゃないが腰がもたんので、私は去年に続き記録係。
採れた貝の種類と地点をプロットしていくのである。

「1個も採れんヤツは後で一発芸じゃあ~!」
「トンガリササノハガイですっ!」
なぜか役所の新人さんが必死に報告をしてくれる。
中高の生徒さんたちは経験者が多く、どこに多いかも知っている。
あわてないのである。

「老師! てっぺんうすくなりましたね!」
「うるさいわい! これでもコンディッショナ~使いよんぞ!」
「効果ないんじゃないですか?」
「ええいっ! お前マイナス3ポイントじゃ!」
くだらないヤリトリも束の間である。

「トンガリです!」「トンガリ4つ!」「トンガリ7個!」
次々と手をあげて知らせてくる。

「イシガイやマツカサガイ見つけんといけんでえ!」
最も保護の必要なあるタナゴの産卵母貝なのである。

「マツカサガイです!」
なんと遠方の街からわざわざ参加してくれた小学生が見つける。
「ええ子じゃねえ! お父さんはどっか遊びに行っとるちゅうのに。」
そう、その子のお父さんは1人下流域へ魚採りに行きやがっとるのである。

半ばを過ぎ、イシガイもマツカサガイもほどほどに見つかってくる。
ほぼ昨年並みの数である。

という訳でこの日の二枚貝の成果は次の通り。


ずいぶんトンガリササノハガイが増えてきた。
シルトが堆積し、しだいにタナゴ類の生息地として不適な環境になってる証だ。

この調査が始まってから約20年。
よくぞ中高の生徒さんたち続けてこられたと感心するのである。
ドロにまみれることも嫌がらず、雨に降られることも気にせず・・・・・・
役所の人たちも含めて手弁当で集まる若者たちの姿は、ドロだらけだけれどとても美しい。
「天然記念物」に指定してあげたいくらいである。

もっとも私は彼ら彼女らに「天然危険物」と呼ばれたりもしている。
お互い口が悪いので指定されないのであった。

さ、後半は生息魚類調査という名の「楽しい魚採り」なのである。
ウホホ~イ!
コメント (2)
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銀鮈は目のでかいデメモロコ? の巻   釣査74種目

2017-04-09 07:17:54 | 中国大陸の魚たち
中国で釣れた魚の紹介 出会った淡水魚29種目でもある。

銀鮈( Squalidus argentatus )である。


トンキントゲタナゴを釣った河川公園で釣ったんだけどね。
印象に残ってない魚である。
あまりにひょいひょい釣れたせいである。

姿かたちはデメモロコに、目の大きさはコウライモロコに似ている気がする。

中国の人たちは「細もの」とか「外道」とかいった扱いをしていない。
釣れた魚はみんな大切にしていた。
考えてみれば、タナゴなんちゅう魚は大変苦い。
日本に古くからある伝統料理「タナゴのすずめ焼き」を食べたり、
自分で採ったタナゴ類を料理したりもしたけれど、
まるでセンブリを食ってるようなもんである。
ま、大人の味といって尊ぶ人もおられるので、あくまで私の嗜好に過ぎないけど

釣って食うのが原点ならば、むしろタナゴが外道の「平たい苦もの」である。
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