性能とデザイン いい家大研究

こちら 住まいの雑誌・Replan編集長三木奎吾です 
いい家ってなんだろう、を考え続けます

アメリカへの従属の未来

2014年02月28日 07時55分32秒 | Weblog


きのうの続きです。
どうも戦後の日本を取り巻いてきた国際環境から、
いま現在遭遇している環境は、大きく変化してきている。
その自覚を、国際的にも求められてきているのかも知れない。
そんなふうに考え始めている次第。

日本の戦後はアメリカによる1国占領統治から始まった。
圧倒的な敗戦は、主にアメリカの軍事政治経済力への敗北であったと
多くの日本人は認識し、それが戦後日本の方向性を決定づけた。
アメリカにはいろいろな考え方はあっただろうけれど、
現実としては、日本を巡っていまに至るような国際関係の枠組みが形成され
アメリカへの「従属的関係」を基軸として存在が規定されていた。
その範囲内で、日本は国際的にふるまってきたし、
アメリカの側から見て、日本の占領統治というのは
その後のアジア、中東での国家統治と比較してみれば
出来過ぎなほどに成功した国家統治、従属国家づくりだったに違いない。
冷戦時代を通して、日本という存在は
アメリカにとって有益な存在であったのだろうと思う。
戦争によって原爆や大空襲で日本民衆を殲滅までして
完膚なきまでに叩きのめした恨みを残したはずなのに、
こうまで従順に従ってくるようになると、
当初から、アメリカは考えていたのかどうか。
強いもの、大きいものへの従順さは、文字や国家、思想に至るまで
外側からの受容を旨として受け入れ続けた国民性に由来するものなのか、
戦後日本を大きく規定したアメリカの世界戦略に対して
日本は、きわめて従順に従い続けてきたと思う。

そしていま、中国が地域大国として姿を明瞭にし、
その従属国家としての伝統的スタンスに朝鮮半島国家が回帰する局面で
一方アメリカも、これまでのような1強国家であることに
耐えられなくなってきている現実がある。
そういうなかで、靖国参拝へのアメリカのスタンスが
「失望」というかたちで示された。
もとより、靖国への参拝そのものには異論があるにせよ、
しかし、日本国民が正統な選挙というかたちを通して選択した指導者による
ある国家意志であること自体は否定できない。
アメリカは同盟という関係の中できわめてギリギリの選択をしたには違いがない。
さて、日本は内側から吹き出そうとしているナショナリズム、
嫌韓嫌中という排外主義をきちんとコントロールできるのか
当面する世界のなかでのもっとも危険な国家関係が
日中になっていくなかで、
世界も東アジアの危険な動向に関心を向け始めてきていると思う。
戦後日本の「平和国家」志向そのものが
本物であるのかどうか、試されてきているのかも知れない。

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東アジア情勢の憂鬱さ

2014年02月27日 18時11分46秒 | Weblog


「嫌韓嫌中」を特集すると本が売れるという現象が起こっていると言われます。
朝日新聞がたしなめるように記事で取り上げているそうです。
21世紀初頭になって、こういった国際情勢になっていくとは
なかなか、見通せなかったのではないでしょうか。
東アジアの韓国、朝鮮、中国というような国々とは、それこそ一衣帯水であり、
東京などに行けば、これらの国々からの来訪者、滞在者の数が多く
まさに東アジアのるつぼのような状況になってきたことは明瞭です。
人口減少が顕著になってきた日本では
それを埋めるようにアジアからの人的な吸引力が高まるのは自然でしょう。
で、こういった状況になると、ヨーロッパでもそうであるように
その国では「排外主義」的な動きが力を増してくるのは、一般的なこと。
ただ、ヨーロッパでは移民たちの供給国の力がそうは大きくなくて
外交的な問題が大きくなることは少ないのに対して
日本を巡る周辺国は、国家規模も大きく発言力も大きい現実がある。
そういうなかで、けっして晴れやかではない気分が日本には存在する。

これは事実として見ていかなければならないと思います。
ただ、中国も韓国も冷静に見て、
いまの外交的態度を改変するような可能性は薄いとみなければならない。
相当長期にわたってこういった東アジア情勢というのは固定化される可能性がある。
友好を願い、そのように基本的に対応しつつ、
度を超えるような要求に対しては、ふつうに外交対応するべきだ、
いまの日本人の基本的な態度はおおむねこんなところなのではないかと思う。
むしろいまの「嫌韓嫌中」の風潮は、戦後日本が行ってきたことを見ず、
日本を叩くことで外交的な利益を獲得しようと
きわめて「冷静な」計算に基づいて、中韓が執拗に追求してきている結果だと思う。
いつまでこのような状況に日本人が耐えていられるのか
その限度を探る、というような冷静さが2国にあるかどうか、
いまのところ、きわめて疑問だと思います。
隣国関係というのは、どこの地域でも難しいとは思うけれど、
東アジア地域では、どうにもやりきれない状況が変化の兆しが出てこない。
知人の国会議員さんによると
東京では女子高校生が国会前で国会議員に対して
「お願いですから、韓国と戦争してください」とアナウンスしているのだとか。
ぶつけられる民族的ヒステリーに対して、
似たような日本側のヒステリーのマグマは大きく上昇してきている。
で、問題は、日米関係ですね。
オバマ政権はけっして同盟国とはいえないような対応も見せている・・・。
「普通の国」になる、というのは、こういうことなのでしょうか?
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あちこちあちこち

2014年02月26日 05時39分46秒 | Weblog


さ~~て、どっちだ?(笑)
まるで、縄文時代の子にからかわれているかのようであります。
きのうは朝1番で札幌を離れて仙台へ移動。
寸暇を惜しんで事務所で作業して、
訪問したかった先にも行けず仕舞い。
と思ったら、講演を依頼されていた会場に着いたら
その訪問したかった方が聞きに来てくれていた。
・・・っていうようなことなんですが、〆切時間を抱えて
あちこちと移動しながら、パソコンやメールなどを使いつつ、
なんとか仕事を進行させています。
こっちだけではなく、仕事って相方があるもの。
その相方に、うまく仕事をしていただけるようにするのが、
編集進行という仕事の宿命であります。
なんか、綱渡りをしながらメシも食べているような目眩がしてくる(笑)。
ホテルに入ったら即作業続行で、かかりっきりであります。
さてどうなることやら。
でもまぁ、明けない夜はないわけで・・・。

そんな日を過ごしておりますが
それでもきのうはお久しぶりの方々とずいぶんたくさん顔を合わせられた。
やっぱり人間、顔を見て話せると
ちょっと腹を割って、という具合になってくる。
コミュニケーション、まことに大切であります。
たくさんの工学系の大学教授のみなさんと話し合いしていましたが、
けっこう、都市伝説系のお話しも飛び出してきておかしい(笑)。
いま、いちばんあぶなそうなのはどこそこだとか、
あそこは言われているよりずっと安全だ、などなど、
絶対に書き残せないような「あぶない話」って、盛り上がりますね。

さて本日も仙台から東京へ移動して
案件を3件ほど片付けて、
最終便で札幌へトンボ帰りであります。
この間、原稿進行の2件、
さてどうなっていきますか? Mさん、Sさん(笑)
どうぞよろしくお願い申し上げます!!!
って、読者の方はさっぱりわからない話題にて恐縮です(笑)。
ではでは、新幹線にて向かいます。ふ~~。
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家庭用プリンター購入

2014年02月25日 05時46分37秒 | Weblog


わが家ではこれまでプリンターがありませんでした。
職住一体の頃には大型のプリンターがある環境だったのですが、
住宅と別に事務所を建ててからは、特段必要性も感じていなかったので
購入しておりませんでした。
ただ、自宅は事務所では出来にくい執筆作業など籠もってする作業では利用するので
今回、ちょっとヨドバシカメラに見に行って、
で、家族の意向も確認して購入した次第です。
お店ではさまざまな機種が展示販売されていましたが、
特段の「これがいい」とかの希望はないので
進められるままに機種選択していました。
そんなにプリントアウトの機会が多いわけではないので
そうであれば、いろいろな機能があった方がいいなと思いまして
複合機タイプを選択。
で、価格が飛び抜けて安い機種を選択した次第。
メーカーはHPで、Officejet pro8600というヤツであります。
アメリカの企業ですね。
こういったプリンターなどは購入する機会がなかったので
気にも留めていなかったのですが、
どうも日本メーカーの元気がとぼしいなぁと思っていました。
以前はもっと活気があったように思うのだけれど、
どれもこれもパンチがなかった。
で、こちらのメーカー製品を選択したのです。
購入後、セットアップをはじめてそのマニュアルを見て隔世の感を体験。
写真のように、多国言語で書かれていて
しかも日本語は4番目に表記されているのです。
HPのようなグローバル企業にとっては当然ですね。
コストダウンにつながることは全部やってくるでしょうから、
現在の市場規模に合わせた生産体制、商品体制になるのでしょう。
アタマでは理解出来るけれど
ちょっと前までの日本市場特化タイプのものはすっかり駆逐されたようです。
まぁわたしのような老眼の人間には、
マニュアルが読みにくくて困ったのですが・・・(笑)。
あっちこっちに他国言語が書かれていて、日本語を探すだけでもめんどくさい。
ようやく発見しても、良く理解不能な文法も散見される。

まぁ特段の失敗もなく、無事導入はスムーズだったのですが、
世界市場の実態を垣間見させてもらった次第。
資本の論理、市場の論理の圧倒的現実なのですね。
こういう世界で今後は生き抜いていかなければならない。
ダボス会議で中国側の参加者が尖閣奪取についての局地戦争に言及したとか。
経済規模の拡大がそのまま、
「だれが強者であるか、見せる必要がある」という勇ましい発言に繋がっている。
しかし資本主義競争は否応なく進展し、
市場の数の論理は拡大していくのは避けられない。
どうにも難しさが増してきている東アジア世界だなぁと実感しました。
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地域が育んだ「北方住宅文化」

2014年02月24日 18時02分34秒 | Weblog



きのうは八戸の工務店さんたちが北海道研修の一環で
当社事務所に来られ、建築家・山本亜耕さんから北海道住宅についての
講演を聴かれて、その後、懇談会をされていきました。
まぁ、会場をお貸ししたというワケであります。
日頃、北海道と東北、本州地区との架け橋のような活動を通して
当社の事業活動もあるので、
そういった意味での交流のひとつであります。
良く感じるのですが、
北海道はこうやって研修に来られると懐広く受け入れます。
ふだんはそこに住んでいること自体が不幸であるかのように思われているのが
いっときそうでない気分が味わえるというメリットはあります。
自分たちの地域では、こういった家を暖かくする技術というものに
それを「自分だけのもの」にはしないという
そういった生活文化素地がある。
まぁ北海道内では、そのこと自体はあんまり「差別化」材料になりにくく、
また、地方政府としての北海道も
なるべく公共財としていきたいという意志を持ってこの技術に対して来たと思う。
そういうことが、他の地域との根本的な違いであり、
住宅文化と言えるレベルに到達しているのではないかと思う次第。
折しも、北海道ではこれまで「北方型住宅」として表現してきた
このような北方の高断熱高気密住宅について、
そのネーミングを更新したい、というか、
あらたなイメージを与えたいという動きがある。
わたしなどは、歴史好きもあって、
このような北海道の住宅について、日本民族が文化として持ってきた
たとえば寝殿造りとか、数寄屋造りとか、
そのような意味合いの住宅文化と比肩し、いや大きく超えるような
民族的資産として、世界文化遺産に登録してもいいのではないかと
飛躍して考えてもいる。
ドイツはたしかにパッシブハウス基準のようなシステムを宣言しているけれど
その基準の建物の数で言えば、実に取るに足らないレベルであり、
一方北海道では、Q値1.6の住宅が
新築住宅の過半数を超えるようなまでに広く普及している。
国の大した後押しもない中で、一地域・一地方政府が独自に
生み出してきた住宅文化として見るとき、
このことは民族としての誇りであり、プライドであると思う次第。
そんな地域プライドをぜひ他の地域のみなさんにも、
大いに体感していただきたい、
そんな思いで「おもてなし」させていただいておりました。
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2002年iMacの外科手術

2014年02月23日 09時16分04秒 | Weblog


いやはや、ついつい流れで踏み込んでしまった(汗)・・・。
たくさんMacを使っていて、いまはもう使っていないマシンは出てくる。
廃棄すればいいのだけれど、やはり置き場所があれば、つい捨てないでいる。
補助的な業務が出てきて、できればもう1台、簡易な作業に使えるといいな、
という需要があったので、それでこのマシンを思い出して
使ってみたけれど、再起動アラートが頻発する、という現場からの声。
ということはロジックボードもしくはハードディスクが怪しい。
実質的には作業には使えない、なんだけど・・・という状況。
たぶん、中小零細企業ではこういうのが多いでしょうね。
もうとっくに時代遅れで、通常は使っていない機械なのだけれど、
「なにかに使えるかも知れない」
という「もったいない」精神と言うことでしょうか?
ロジックボードならもうきっぱりと諦めるけれど、
時間もある土曜日なので、ハードディスクの交換を思い立った。
そんなことで、ちょっと体休めの土曜日、ついとりかかってしまった(笑)。
途中で、このマシン、いつ買ったかなぁと思い起こしたら
なんと2002年。12年前だから、まぁパソコンで言えばもうムリ、寿命ですよね。
これに早く気付いておけば良かった。
でも気付いたときは、もう後戻りできなかった・・・(笑)。
・・・解体に異常に手間がかかる。
故スティーブジョブズさんはパソコンメーカーとして、ユーザーに
製品の中をアタッチできなくしたかっただろうと思うのですが
利用者としてこちら側はそういうわけにはいかない。
でも、この半球状の面白い形をしたMacはハンパなく拒否反応です。
それこそ面白いばかりに頑強に抵抗を見せている。
「もうここらへんでやめなさいよ」
とメーカーとしてのAppleは言っているように感じる。
半分はその声に諦めかけるのだけれど、
「ここまできたら、行っちまえ!」という挑戦者の声も大きくなってくる。
というのはたくましい想像力の成せる会話であって
実態は半円球状の容器にパソコンの各部品を入れ込むには
こういった製品プロセスになってしまったのでしょうね。
で、いろいろやった挙げ句にようやく取りだしたハードディスクを見て
ここでようやくそれがIDEというレガシーなタイプだと気付いた。
まぁおシャカですね。この写真はその無駄骨の記録であります(笑)。
と思っていたら、なんと
現状の2.5インチHDを中に入れて、いまの一般規格に対応させる
このIDEタイプの「ガワ」だけという商品を
インターネットの情報の中から発見いたしました。(←よくやった)
ということで、まぁ、まだ終わっていないわけで、
これはもう、わたしのPC人生でも特筆すべき体験になって来た次第です(笑)。
こうなったら、徹底的に突き詰めてみたいと
ほぼムダになりそうな決意を固めています。
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白内障

2014年02月22日 09時43分01秒 | Weblog


一昨日、前の日に一時、視界に不良箇所が発生したので
念のため、近所の眼科に受診してきました。
で、診断の結果は「白内障です。」ということ。
はじめて聞く言葉なので、あんまり予備知識はありませんでした。
「ひどくなってきて、見え方が異常を来してくるようになったら、手術もありえますが、この程度の段階ではまったく必要ありません」という医師の見立て。
白内障、という言葉を聞くとさて、どんな難病奇病の類なのかと
思わず、身構えてしまうのですが、
眼科医さんからすると、なにをそんな大仰な、といった感じなのでしょうか。
わたしの場合は、左目がそういうことなのだそうで、
「だから視力が左の方が見えにくくなる」という結果を来すのだそうです。
どうも、診断を聞いていると、
病気と言うよりも、その原因にはなるけれど、
言ってみれば加齢による顔のシミとか、シワなどのようなものだそう。
一病息災のようなおおらかな心理で急に進行させないように
ゆったりとした生活を心がけるというようなことなのでしょう。

で、きのうも連日の大雪で日中、外で雪かきをしたあと、
室内に戻ってきたら、やはり同様の症状が再現していた。
原因がわかっていると、気の持ちようも大きく変わってくる。
よく考えてみると、このような視覚異常は
これまでの人生でなんども体験していたという記憶が甦ってくる。
強い日光を浴び続けると、一時的に視界がダメージを受けたような
そういう体験は日常的に発生していたと気付く。
今朝、かみさんに言われて気付いたけれど
わたしはとくにことしは雪かきをがんばっているようなので
そういうことで、コントラストのきつい雪景色の中に居る時間も長い。
もうちょっといい加減な気持ちを持って(笑)
だらしなくして過ごしているくらいがちょうどいいのかも知れません。
・・・、むむむ、
しかしそういう考え方にやはり安易に流れてはいけない。
ことしの札幌、気象台のある場所以外は雪は多いと思います(笑)。
そうか、サングラスとかしながらやればいいのかも。
ということで、白内障は気にせず、がんばっていきたいと思います。
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高齢化は人類進化では?

2014年02月21日 06時02分38秒 | Weblog


ずっとわだかまっていることなのだけれど、
ある時期に財務省なのか、厚労省なのか、
日本の高齢化について、たいへん悲観的な見方が振りまかれ始めた。
いわく、福祉に金がかかるから税を上げなければならないのに、
肝心の働く世代は減少して、働き終えた老人ばかりになって
国家財政は破綻に向かっていく、というシナリオ。
たぶん、消費税を積極的に導入するのに
その国民への周知徹底の目的でのプロパガンダだったのではないか。
それが失われた10年という時期にぶつかっていた記憶があって
相乗効果を生み出して、日本人に深くPTSDを植え付けたのではないか。
そんなふうに思っている。
こうした視点は国家運営側の、それも既存の価値体系だけで考える
いわば、既成概念だけのテクノラートの見方と言うことができる。
定年制は60歳であり、その後は平均寿命からいって、
そんなに多くの人間を国家社会としては養っていく発想を持っていなかった。
国家運営側としては支出の大きな部分を占めている
福祉の中でそのまた最大の部分である高齢者対応の部分が
注目に値するのは、ある意味自然ではあるのだけれど。

ただ、起こっている「高齢化」は
けっして「不幸」なことではないと思う。
たしかに現状の社会システム維持の観点から言えば不都合である
ということまでは理解出来るけれど、
人間が長生きできるようになって来たこと自体は
人類の偉大な進化を表しているのではないか、と思っています。
そしてそれは、いわゆる先進国に置いて初発的に起こり、
第2次世界大戦後の「平和」環境に置いて進展してきた。
そのなかでも日本は戦争によるいびつな人口構造と
世界に冠たる保険制度の確立と医療の技術発展から
「高齢化」において、世界を先導するようなかたちになってきた。
法体系などの社会システムは現状適合的に
常に改訂されていくべきだと思うけれど
どうも、社会システム維持が大前提になってしまって
むしろ現状適合的に社会システムを変更改訂することが
優先してこなかったのではないか。
どうもいまの状況を見ていると
経済運営の基本システムとして「株式会社」ばかりに目が行って
それ以外の人類の長い知恵が活かされていないように思えてならない。
まぁ資本主義を基本にしているから仕方ないとは思うけれど、
こうしたシステムにしても、高々500年しか経過していないのだそうです。
どうも「株式会社」的運営手法だけが「経済」ではないのではないか。
高齢化社会というものは、
人類の平均寿命が、劇的に更新されてきていることなのであり、
これは社会システムよりも、はるかに優先して
それを歓迎し、その変化にどのように対応するかを考えさせる契機に
しなければならないのだと思う次第です。

長くなりそうです。
これって、考えるのに大きすぎるテーマだなぁ・・・。
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疲れ目、かなぁ?

2014年02月20日 10時33分44秒 | Weblog


きのうは早朝から家と事務所の雪かきをたっぷりと、
というここんところの定番の日課を片付けた後、
地域工務店グループアース21の例会に出席しておりました。
で、それが終わったあと、今度は経営セミナーに参加して、約4時間以上の受講。
ということで、自分の自由にはならない時間をずっと過ごしてはいました。
で、そんな最中から、
視界の一部にどうも不正常な状況が見られました。
はじめは視界左側の下部の一部にもやが懸かったような感じ。
その後しばらくしたら同じ部位で今度は光のダイヤモンドリングのような
きらめきが感じられるようになった。
わたしは人生でそう多くはストリートファイトはやったことは
ありませんが、それでも多少はある経験体験からすると
どうも頭部に衝撃を受けて、その残像が星のように出てくる感じに似ている。
前日は懇親会があって遅くまでけっこう飲んでいたし、
その疲れがあった上に、早朝からの活動と言うことで
どうも「疲れ目」と言うことなのか?
以前、もう十年前くらいにも、一度視覚に以上が発生したことはあり、
そのときには、一過性の症状のようですと診断され、
その後、すっかり失念していたほどにその通りだったのですが、
その後の加齢状況と視力の衰え、老眼の進行などもあるので、
念のために眼科を受診してこようと思います。
 
なんですが、
そんな状況を知ってか知らずか、
相次いでスタッフのMacからのレスキューが寄せられている。
それもみんなビデオに関連するエラー。
どうも、主人が目に異常を来すと、使われているMacたちも
異常を訴えてくるものか、
さてさて、時間は取れるのでしょうか???

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北海道全域、暴風雪

2014年02月19日 05時40分18秒 | Weblog


きのうは、北海道内の工務店グループ・アース21の例会。
が、遅れていった会場では、道内東部からの参加者がやや少ない。
事情を聞いていると、オホーツク側の各地では
陸の孤島になっているような状況なんだとか。
関東甲信を襲った低気圧、その後北海道の東部海上で異常発達し
冬型の気圧配置で、暴風雪を招いているようです。
まぁ札幌でも、この数日断続的な暴風雪が続いていますが
東部の方では、その荒れよう、ハンパではないようです。
以下、新聞の記事から要旨抜粋。

北海道内の暴風雪、孤立なお900戸 JR105本運休

 関東などに大雪を降らせた低気圧が千島近海に停滞した影響で、
道内は18日も大荒れの天気が続いた。
道路の寸断で、根室管内などでは約900戸がいまだ孤立状態となっている。
札幌管区気象台は荒天のピークは過ぎたものの、
太平洋側東部では19日明け方まで局地的に猛吹雪が予想されるとして
注意を呼びかけている。
 同気象台によると、午後11時までの24時間降雪量は
留萌市幌糠で32センチ、根室管内中標津町で26センチ。
最大瞬間風速は同管内羅臼町で36・1メートルを記録した。
 道警によると、19日午前0時現在、道東を中心に国道9路線10区間、
道道70路線86区間が通行止めとなっている。
道によると、道道の通行止めに伴い、根室、釧路、オホーツクの3管内では
午後7時現在、911戸が孤立状態のまま。
3管内の避難所には計21人が自主避難している。
 中標津町の養老牛温泉では16日夜から45人が
宿泊施設に足止めされたまま。一方、850人超の観光客らが
足止めされていたオホーツク管内斜里町ウトロでは18日夕に
国道の通行止めが解除され、約35時間ぶりに交通網が回復した。
雪崩で通行止めだった国道230号の中山峠は午前11時に開通した。

Replan北海道の創刊の頃、
北海道内各地域に取材を広げるために積極的に
動いていた時期があります。
で、いまのような時期に3泊4日くらいの日程で取材にカメラマンと向かった。
そうしたら、ちょうど暴風雪にあたって、
それこそ誇張ではなく、視線を彷徨った経験があります。
不思議と外観撮影の時だけは暴風雪が一段落して
仕事の方はなんとか片づけられたのですが
移動で、弟子屈までの移動予定で約20kmほどの距離の道を走ったとき、
夕方4時頃出発して、まったくのホワイトアウトに突入。
道路沿いの紅白のポールの1本1本を確認しながら
時速10kmくらいでしか走れなかった・・・。
まぁ、生きた心地はしなかった。
たしか、4時間くらいかかったように記憶している。
なんとかたどり着いた温泉宿では、室内の温泉にもかかわらず
窓ガラス側に巨大氷柱が生成されていて
その湯船から出ることがしばらく出来なかった(笑)。
いや、北海道では年に1~2度はこういうホワイトアウトに出会う。
本当に気をつけなければなりません。
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