性能とデザイン いい家大研究

こちら 住まいの雑誌・Replan編集長三木奎吾です 
いい家ってなんだろう、を考え続けます

【まさに天の助け GW=引っ越し整理】

2018年04月29日 15時26分30秒 | Weblog


きのうからゴールデンウィーク休暇のみなさんも多いと思います。
わたしどもでは大きな変化がゴールデンウィーク前に集中していて
ようやくすべてが終了して、一段落というところであります。
それまで有効活用できていなかった地下1階地上3階建ての建物から
住宅としての引っ越しを行って、そこから大リノベーション工事。
既存事務所の整理整頓から、その引っ越し作業。
そこに住宅部分の荷物も搬入と、都合4回の大規模な変化。
で、大きな契約関係もすべて順調に片付いて、
大量の荷物の整理整頓が残された段階で、ゴールデンウィークに突入。
わが社はカレンダー通りで、1-2日は通常業務ですが、
後半の4日間も含めて休日が続くのはたいへんありがたい。
自宅部分に届けられた段ボールは総数で100は超えている。
それを丹念に中身を確認しながら、全体の雰囲気の中に調和させていく。
こういうことを夫婦で話しながら、進めて行くには時間が必要。
その意味で、ことしのゴールデンウィークはまさに天の配剤だと感謝。

わたしたち夫婦は、しばらく自宅での炊事ができない状況でした。
来る日も来る日も外食ばかりの生活。
まぁそれなりにカロリーコントロールには良い面もあった。
いまはいろいろな外食店舗でカロリー表示してくれているので、
写真を撮影して、計算しながら食事できた。
おかげさまで今朝温泉施設で計量したら、体重が10kg超減量。
カロリーコントロールの効果を身をもって確認させられます。
しかし、やはり外食ばかりではどうもつらくなる。
野菜中心の料理を自炊する楽しみが奪われていた。
それがきのうからようやく食事を作ることができるようになった。
大量の引っ越し荷物から徐々に荷ほどきし始めて、
「おお、この食器が出てきた」「鍋が見つかった」と、
ごくふつうの生活ということのありがたさ、豊かさが身に染みてきます。
久しぶり、約2カ月ぶりにスーパーで買い物してきて、
ベーシックな家庭料理素材を買い込んできております。

これから1週間、貴重な整理整頓期間として
ゆっくりと活用していきたいと思います。
で、ちょうど札幌もサクラが満開になりました。
北海道の春はいろいろな植物たちが一斉にいのちの歓声を挙げる。
建物周辺には札幌市西区山の手図書館や中学校もあり、
そのサクラも満開なので、出掛けるよりも居続けての春満喫です。
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【スッピンが美しい建築】

2018年04月28日 18時16分16秒 | Weblog


さて、当社の「旧事務所」建築とは、昨日をもってお別れとなりました。
平成13年から使用してきたので約15年と言うことになります。
設計はURB建築研究所・圓山彬雄氏。
圓山さんからは日本建築学会北海道支部建築発表会で
「倉庫の値段で建築を求められた(笑)」と評されて発表していただいた。
北海道を代表する建築家に、コストのキビシイ要求をお願いして
ほとんど端材の出ない規格寸法を重視した設計をしていただいた。
でもそういうなかでも、見せ場をきちんと作ってくれて、
大開口のファサードは、その後の建築のさきがけとも言えるプロポーション。
木製サッシも、規格寸法サイズを大量に使うといった手法で
品質とコストの両立を目指した。
内部の間取り計画では、1階は柱と梁が規則的に連続。
土間の掘り下げで階高を稼いで、1−2階とも天井高には余裕があって
また、平面的にもこまごまとした感じを持たせない伸びやかな設計。
平面的にも立体的にもゆとりのある建築だと思います。
構造の柱梁は正直に内部に表されていて、
断熱は構造用合板のその外側で「外張り断熱」を採用していた。
15年前の建築ですが、気密性能は0.49というレベル。
いまでも最先端の住宅性能と言っても過言ではない。
デザインとしてはスチールによる造作階段が、外観にも表れていて
キュートな印象を与えてくれていた。
建物は「オール電化」を採用していますが、それをデザイン表現するべく
当初は古電柱を掘っ立てで建て、外部照明としていた。
電気が建物まで「たどりつく」イメージを表してくれていた。
しかし、それだけではなく内部でも「碍子配線」を採用した。
電気が建築のあとから普及した時代、内部配線は露出の「碍子」に
電線が巻き付けられていたのが普通だった。
その初源的な電気のイメージを表現するべく「碍子配線」にこだわってみた。
その当時、この碍子配線は絶滅技術化していて、
碍子自体が、北海道には在庫がなく、全国でも横浜の倉庫にしかなかった。
それを購入したけれど、今度はその「職人さん」探しをしなければならなかった。
ようやく見つかったけれど、その職人さんはあまりにも仕事がなく、
自分の技術を発揮する場に恵まれていなかった。
そういう境遇から「ちょっとアル中気味」みたいという紹介だった(笑)。
しかしその職人さんが初めて現場に現れたとき、
到着するまではやや足下がおぼつかない感じだったのに、
いざ、足場を登りはじめると軽快な動きに一変していった。
「ついにおれの実力を発揮できる」と、その背中が語っているかのようだった。
碍子配線は職人さんがたったひとりで差配していくしかないとされる。
どこにスイッチがあるか、それを踏まえてどう配線していくか、
ひとりの職人に任せるのがもっとも間違いがなく合理的なのだそうです。
夜遅くまでたったひとりで作業している職人さんに付き合って、
心配そうに見つめていた電気工事業者の責任者の視線が忘れられない。
わたしも、その仕事ぶりを見せていただいて、ふだんはデザインとは縁遠い
そういう職人さんの仕事に秘められたプライドをひしひしと感じた。
碍子と碍子の間の電線の張り具合はいまでもまったく「ピン」としている。
コストはかかっていないけれど、ひとの手仕事の痕跡が随所に思い起こされる。
碍子配線はこの現場以降、見学に来た設計者たちの間で評判になり、
その後、あちこちでリクエストされていると聞いています。

わたしからすれば、今回あらたな縁があって、
まるで娘が嫁いでいったような気分がしています。
より多くのみなさんに愛されていって欲しいと念じています。
「この建物を、長く愛してください」というコトバが思わず出てしまった。
幸い経験豊かな店舗ビジネスを手掛けるオーナーさんは理解してくれた。
その思いはきっと伝わったと信じていたいと思っています。
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【丸1日でガラッと落ち着いてきた事務所移転】

2018年04月27日 07時29分49秒 | Weblog
引っ越しから2日目。
同時進行していた部分的な設備の取り付け工事も一段落して
午後からは外部足場の撤去も完了しました。
写真は、工事の残滓が久しぶりに消えた当社建築であります。
あ、外観的には傾斜屋根部分の素材が変わった。
アスファルトシングル貼りで、雪止め効果を狙っていますが、
テクスチャー的に多層感が感じられてなかなか気に入っています。
今回27年来のネーム「Replanハウス」を公称として復活させたいと思います。
あ、当時はロゴがカタカナのリプランだったので、
サイレントな名称変更ではあります。

で、わたしの居住部分1階はまったく別として(笑)
スタッフが使っている2−3階部分は、さすがに15名での対応なので
丸1日経って、すっかり落ち着きが出てきて、
さっそく継続的な仕事の会議とか、来客対応でのビジネス打合せとか
活発にビジネス環境が再起動しております。
サーバ環境も順調に復元されて、ほぼ狙い通りの体制が整備されつつあります。
旧事務所では上下階にオフィスが分離していたのですが、
2階ワンフロアにスタッフを集中させて、
出版や広告のビジネスで欠かせない「コミュニケーション」重視型へ。
オフィスとしては集中と開放を明確に仕分けたような構成です。
3階の「ミーティングルーム」はしっかり造作されているので、
動的な空間から離脱して、比較的に静かな環境も確保できた。
同じく「リラックススペース」と名付けた空間は
今後、スタッフ協働でのDIYが予定されています。
日頃の「取材」の成果に期待したいと思っています。
捨てるから「活かす」文化への社会の大転換をここから情報発信したいです。

一方で、1階の職住一体スペースでは
遅々としてはかどっていきません(泣)。
主戦力のカミさんが前日いっぱい、旧事務所の清掃整理にかかりっきり。
まったく役に立たない戦力が約1名、ノロノロ作業しているのみ。
自分の無力を嘆きながら頭を悩ませ続けております。
しかし3分間しか動けないウルトラマンよろしく、体力低下だけは一人前。
どうもこのウルトラマン、早く起きすぎて夜はとにかく弱い。
しかし2階から上には、頼りになる人間がたくさんいますので、
まことにありがたいことと思っております。
さて、きょうは連休前の月末。頑張りましょう!
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【引っ越し搬入完了 モノの大洪水波状攻撃】

2018年04月26日 08時18分12秒 | Weblog
写真はけさ6時前のわが家の居間の様子。
「足の踏み場もない」という表現が身をもって強く感じられる状態。
なにしろ、設置した寝室ベッドまでたどりつくのにも
何回か、足にものがぶつかってくる状態。
さすがに以前の自宅で使用していたモノたち+事務所のモノ、
2箇所のものが一気に集中してくると、まさにモノの大洪水。
もう3カ月以上、断捨離を心がけていたのですが、
それは単なる「前座だよ、おまえ」っていうような現在時点であります(泣)。
まぁもう笑うしかない。
きのうは、はじめてスタッフたちがこっちの建物に「出社」してきたのを迎え、
建物の中、地下の物置に大量に収納させていた荷物の運び出し、
その荷物の置き場所の指示、整理整頓。
といっても、全部が梱包された段ボール群なので、
おおまかな位置への特定にしか過ぎないのですが、
それでもどんどんとスペースが埋まっていく。
娘が「メルカリで売りたい」と仕分けしていた段ボール群だけでも
総数10個近いので、モノの総量自体はあまり減っていなかった(泣)。
午前中はこの「旧自宅」部分の大量のモノたちと格闘。
で、午後には朝から整理のためにカミさんが向かっていた
旧事務所からの荷物が大量に届いてきた。
引っ越し屋さんの大型トラック2台に満載されたモノたち。
こちらも大量に廃棄してきたハズなんですが、
まさに殺到してくるという感じで、建物全館にモノが満ちあふれてくる。
まぁ次から次から、大量なのでその指示くらいしか対応できないのですが、
それだけでも記憶と判断の容量をはるかにオーバーする。
その間にも、とりあえず自分の身の回りだけでも整理整頓作業は行う。
しかし、LANネットワークや電話工事、さらにセキュリティのセコムと、
同時に3つの工事も入っていて、ひっきりなしに確認事項が
押し寄せてくるのでそれへの対応もしなければならない。
そういえば、屋根工事の最後の仕上げも同時進行していた。
最後は雨とのかけっこで、降り出してくる直前に工事完了。すばらしい運。
一方内部には、モノの最後の大洪水として、旧自宅での「大物」たちが
トドメとばかりに搬入されてくる。ベッド、椅子、冷蔵庫などなど。
引っ越しのプロのみなさんですら、何回も搬入先のスペース容量確認を
繰り返さなければならないほどでした。

ということで、ようやくモノの大洪水は終了して
そこから整理整頓作業、まるでマンモスと戦うアリさんのようです(笑)。
しかし疲労困憊で注意力が落ち、夕方にはトンカチで指を叩いてしまった(痛)。
幸い一晩寝て、患部が内出血状程度で痛みも和らいでいるのですが、
その瞬間にはさすがに目眩まで感じておりました。
ということですが、明けない夜はない。
ゴールデンウィークはもっぱら整理整頓と日程確定のようですが(笑)、
コツコツと頑張りたいと思います。




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【大型プリンタ搬入 木製サッシガラス取り外し】

2018年04月25日 06時03分32秒 | Weblog



いよいよ本日、当社・札促社は本来の本社所在地に復帰いたします。
総面積86坪の補強コンクリートブロック混構造建築に対して
再生リノベ工事を経ての未来投資的リニューアル再スタート。
ということですが、きのうは最後の難関が待っておりました。
わが社ではそのまま印刷出力も可能な大型プリンターを導入しています。
単なる出版事業者ではなく、地方での情報ビジネスとして
一貫した情報生産企業的な志向性も持っているのです。
ソフトとしての情報も作っていくけれど、ハードとしての生産力も持つワケです。
その象徴的存在がこのオンデマンド印刷も可能なプリンター。
今回のリノベに合わせて、旧機種から新機種にバージョンアップ。
その大型プリンターが、既存の階段からは搬入がムリということだった(泣)。
入ると言われたから購入したのですが、おいおいであります。
販売のゼロックスさんも困るけれど、こっちも移転計画が狂う。
万策尽きて思案投げ首という状況だったのですが、
以前、工事担当のヨシケンさんから大型ピアノなどの搬入の時に
木製3重ガラス入りサッシのガラスを一時的に外して、大型窓から搬入させた、
という話を聞いたことを思い出した。
弱り切っていたゼロックスの担当者さんの顔にみるみる希望の灯が点る(笑)。
大型窓は数カ所あるので、その作戦いただき、ということに。
で、刻限になって木製窓のNORDさんからやってきたイケメンコンビ2名。
大型の吸盤を張り付けて、ガラスの取り外し作業であります。
設置場所は2階で、ちょうど「足場」が掛かっているタイミング。
慎重にガラスを抑えている部材を取り外していきます。
こういう部材もある、おおこういうのもか、とまるでパソコンの「バラし」のよう。
で、最後はイケメンさん2名で掛け声を合わせてガラスを撤去。
約1.5m角ガラスですが、3重なのでそこそこの重量物。
慎重に足場上に安置させておきます。
で、搬入作業が終わるまでそのままの体制で保持し続けていた。
めったに見る機会のない工程なので、しっかり「取材」させていただいた(笑)。
一方搬入するゼロックスさんも油圧式のクレーン車を用意してきている。
そこからは搬入専門の組による威勢と小気味のいい作業が続いていました。
こういった窓ガラス取り外しというのはレアケースでもあり、
また、大型機械の搬入と言うことから、建築会社スタッフも含めると
一時期20名以上のひとたちがこの作業を見守って見学していました(笑)。
その上、屋根の上では屋根板金工事も同時並行で進行中。
自分で撒いたタネではありますが、工事の広がりの大きさに驚かされる。

搬入後は今度は木製窓の復元作業。
NORDさんに聞いたら、こういうアクロバチックなリクエストは
どうしても時々は発生するのだそうです。
さて本日はついに一連の引っ越し作業の最後の詰め。
細心の注意と楽観的姿勢で頑張りたいと思います。ふ〜〜。
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【サクラ前線 弘前城から函館五稜郭、そして・・・】

2018年04月24日 06時41分31秒 | Weblog


さて事務所のリノベ工事がおおむね見えてきて、
いよいよあしたは事務所の移転引っ越しであります。
新事務所の工事の監理と旧事務所の整理整頓、引っ越し準備。
建築はそこでの環境を主体的に創造する営為なので、
やはり「初めが肝心」であります。
ということで、仕事の進行以外の他のことには、ほぼ目が行かない。
あ、普段からテレビも新聞もほとんど見ないのですが、
さらに輪を掛けている状態。テレビがない生活がもう1カ月半近くなっている。
新聞も週刊誌の類もまったく見ることがない。
いまアジアの今後を相当長く決定する外交的重大局面だというのに、
社会的痴呆が進んでいるとしか思えない日本マスコミ状況のようですが、
そういう悪影響はほとんど受けることがありません。
社会的「浦島太郎」状態のようであります(笑)。心静かでこれはまぁ悪くない。

なんですが、やはり季節の進行はこころに掛かります。
建築工事もその多大な影響を受けることはもちろんですが、
このところ、札幌でも初夏のような陽気の日もあり、
きのうなど、早咲きのサクラは市内各所で色づき始めていた(!)
おお、ついにか、というところであります。
ことしは3月中に関東以南地域では早々とお花見の便りが聞かれましたが、
それから遅れること約1カ月。
まことにニッポンは南北に長い国土ですね。
写真は昨年の弘前と函館五稜郭の満開時期のサクラの様子。
昨年はそれほど日を置かずに津軽海峡を挟んだ両地域の観桜を楽しめた。
カミさんとは毎年、函館のサクラを見に行ってくるのが恒例行事。
きのう、確認したら弘前が開花したということで、
函館もかなりつぼみが膨らんできたという情報であります。
札幌市内でも日当たりの良い場所のツツジやコブシなどは
もうみごとに開花してきていますが、
この様子では今週早くには函館で開花して、
今週末にはいよいよ札幌でも開花かも知れませんね。
北国のゴールデンウィーク、まさに黄金週間になればいいですね。

リノベ工事と引っ越しという大きなイベントと同時進行で、季節も巡る。
移転が終わってもしばらくは整理整頓で落ち着かないだろうとは思いますが、
季節感もひとしお深く感じられる格別の春であります。
さて、きょうも仕上げの工事と「引き渡し」、さらに大モノ機械の搬入など、
目が離せない工事進行であります。もうひと息、がんばるぞと。
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【リノベ工事最終盤 陸屋根シート防水】

2018年04月23日 07時21分52秒 | Weblog


さて今週水曜日には引っ越し作業を控えて、
屋内の方の造作変更はおおむね終わり、一部設備の設置が残るのみ。
「動き続けている仕事」まるごとの移転引っ越しという
超難関が目前に迫ってきております(ため息)。
なんですが、まぁこちらの方は問題発生時のバックアッパー役。
なんとか無事に、引っ越しにともなう事故がないことを祈るのみ。

で、屋内工事が終わってすぐに「外部工事」が行われた。
当建築は補強コンクリートブロック一部木造の混構造ですが、
屋根部分は一部を除いては木造で架けられている。
混構造らしく最上階は2×4木造なので、大部分は自由度が高い。
しかし、一部ブロック造の2階部分のみの陸屋根があり、
そこはこれまで溶融したコンパウンドでアスファルトルーフィングを貼り付ける
アスファルト防水仕上げだったのです。
これ自体の耐久性はまったく問題がなかったのですが、
その陸屋根から「樋」を室内に貫通させており、
樋の塩ビパイプとコンクリート屋根の継ぎ目部位の防水はコーキング頼り。
案の定、原因不明のごく少量のしずくが塩ビパイプを伝ってきていた。
・・・という問題があり、それを根本的に改良するべく
今回、アスファルト防水から樹脂や加硫ゴムを主成分としたシートを貼りつける
シート防水工法に変更することにしました。
まことに屋根工事の変遷は北国建築の集約、歴史そのものともいえる。
施工では完全にフラットな屋根として、やや軒を出して水を落とす。
その下地としてコンパネなどでしっかり水平面を確保して
その上でシートを張り上げるという工法です。
この工事が終わってからは、幸か不幸かまだ雨が降っていない。
一抹の不安を持ちながら、雨の日には注視したいと思っています。
で、本日から2日間で木造屋根部分の半分程度で
板金の張り替え工事を行います。
水勾配だけの屋根については、下地構造のチェックと板金の張り替え。
一方、傾斜屋根部分は無落雪タイプに面材を更新します。
こちらもこれまで落雪に注意が必要でしたので、
そういった心配を解決するためにスノーストッパータイプに変更。
さらに終盤ということで、あるアクロバチックな「イベント」も明日予定(笑)。
追い込みですが、無事に仕上がらせるべく万全を期したい(キリッ)。
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【ナラ原木テーブル 薄化粧の曼荼羅的美】

2018年04月22日 07時26分30秒 | Weblog


おおお、であります(笑)。
先日来ご紹介のわが家のナラ原木テーブル。
暴れまくっていたその素性、木目が自然な風合いでクッキリと見えてくる。
おまえ、こんなに複雑な木目を持って生きてきたのかと、
この木目を持つに至ったこいつの生き様がすこし伝わってくるかのようです。
まことに複雑微妙な曲線が描かれていて、まるで曼荼羅的世界。
この原木の「ねじれ・曲がり」の本性が明瞭になってきている。

きのう、カミさんがわが家キャンプ生活(笑)に合流して
まず着手したのが、この原木テーブルへの「薄化粧」であります。
彼女の情報に基づいて、選ばれた「自然オイル」それも1回塗りで
着色と保護を可能にしたものということです。
使用したオイル塗料は、「ルビオモノコート」というヤツ。
4月17日に大工さんの手で立派に再生加工されたあと、
きのう21日まで濡れ布での清掃だけで自然乾燥させてあったテーブルに、
軽く乾燥布で汚れを拭き取った後、写真のルビオモノコートを振りかけながら、
乾いた布で葺きながらうすく伸ばしていく感じで塗布した。
写真上は本日朝、塗布後、約12時間くらい経過した状況であります。
「安全安心な健康塗料」という触れ込みで、やや甘い芳香が室内に漂う。
たぶん、成分中の蜜蝋の香りなのでしょうか?
成分構成は、亜麻仁油80-90%、蜜蝋5-10%、カルナバワックス5-10%、
無鉛性乾燥剤0.5-1%、顔料(色別0-5%)〜カタログより。
「揮発性有機化合物0%の完全VOCフリーで、亜麻仁油が主成分」というもの。
カタログには「made in Belgium」と記載されているのでたぶんベルギー製。
Replan誌面でもご紹介している輸入商社さん、ニッシンイクスの扱い商品。
ちなみに同社のポリシーは以下のようにHP記載(要旨)。
1. 地球環境に貢献する木材をお客様にお届けしていきます。
平成29年4月10日付けで、日本フローリング工業会による合法性等の証明に係る
事業者認定を取得。合法伐採木材流通利用促進法「クリーンウッド法」の
実施に向け、地球環境に貢献する木材をお客様にお届けしていきます。
2. 品質管理が徹底された会社と提携しています。
高品質な商品をお届けできるよう、厳しい目で品質管理をしております。
3. 価格交渉を行い競争力のある価格帯を実現します。
長年に渡り信頼関係を築き上げた提携会社と価格交渉を行い、
競争力のある価格帯を実現しています。
4. 弊社スタッフによる、入荷商品の品質確認
海外から商品が入荷した際、弊社スタッフにより再度、検品を行います。
“良いものをより安く”お客様にお届けできるよう日々取り組んでおります。
5. 2年間のフローリング品質保証
弊社は創業以来、常に品質を重視した商品をお客様にお届けいたしておりますが、
このたび弊社商品を一層ご満足していただき、また安心してお使いいただきたいとの思いで
平成29年4月1日より弊社フローリング材を対象に『品質保証書』を発行させて
いただきました。弊社は"良いものをより安く"を原点に精進します。〜引用以上。

わたしは、まだ本格的引っ越し前なので
このナラ原木テーブルの置かれたリビングで添い寝して(笑)寝泊まりしていますが、
今朝もたいへんここちよい目覚めだったことをご報告しておきます。
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【日本大工始祖・聖徳太子 四天王寺番匠堂】

2018年04月21日 06時12分09秒 | Weblog



大阪四天王寺・番匠堂は、日本における大工技術の始祖として
番匠(大工)達から尊崇されている聖徳太子を祀り、
曲尺(かねじゃく)を携えたそのお姿より、世に曲尺太子と称される。
四天王寺は推古天皇元年(593年)に、聖徳太子が
鎮護国家・済世利民のご請願により創建され、その際、
伽藍建立にあたり、百済国より、最新の番匠の技術を招来された。
また、聖徳太子は七堂伽藍の建立にはやむを得ず
大地の産物の命を絶ってしまうので、金槌(かなづち)・鋸(のこぎり)
・錐(きり)などに仏性を入れて、番匠器(大工道具)で「南無阿弥陀仏」の
名号を書かれ、大工の工事安全と伽藍の無事建立を
祈られたと伝えられています。〜由緒書き要旨。

っていうようなことは、普段北海道にいるとまず、知り得ない(笑)。
聖徳太子さんの時代は日本での生産力が飛躍的に向上して
人口が大きく伸びた成長期だったとされています。
そしていまに残るような「大型公共工事・建築」が始原的に始まった。
この大阪・四天王寺は聖徳太子が発願して「鎮護国家」思想を
この列島社会に根付かせる使命を持って造営された。
しかし、当時の最新建築である仏教伽藍の建築の設計・施工の技術がなかった。
三内丸山や出雲大社の巨大建築などを作った木造技術はあったけれど、
美しくもあり、権威的でもあったに違いない瓦屋根を
造作したり、それを維持させる構造設計などはその入れる仏教といっしょに
まるごと輸入するしかなかった。
やはり同様の状況だった明治初期の西欧文明受容と似ていたのでしょう。
日本最古の建築会社・金剛組の始祖も朝鮮半島からこのとき来日した。
特殊建築であった仏教伽藍・四天王寺の建築維持のために、
「お抱え宮大工」という立場が与えられて日本に定住することになった。
この「番匠堂」の左右に並ぶ寄進者名にはその金剛組をはじめ、
有力な大手ゼネコンなどの名前が記されていました。

翻って、いま日本の住宅技術を革新しつつある
「高断熱高気密」技術というものは、日本社会のなかで
近未来、将来的にどのような経緯をたどっていくのか、興味があります。
まぁこの四天王寺のような権威的なありようにはまさかならないでしょうが、
日本の住宅建築技術史のなかには、確実に残っていくでしょう。
利休さんたちが始めた「茶の湯」が、茶の間という
独特の建築空間指示用語として一般化したような程度には
残っていくのではないだろうかと、空想していますが、さて。
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【蓄熱暖房の「北海道遺産」表現をどうする?】

2018年04月20日 06時14分32秒 | Weblog
写真はわが家の今回のリノベーションで暖房方式としては廃棄した
「電気蓄熱暖房」本体中で「蓄熱体」として働いてきた煉瓦。
蓄熱は重量に比例する要素が強く、たいへん重たい。
成人男性が1〜2個持つのが限界的重量物。
いまは、工事中現場もおおむねの造作工事は終了し、
設備関係の最終チェックなどが残されている段階。
この古い暖房方式は、2007年段階で100,000戸の住宅で採用されたとされる。
一時期は新築住宅の過半以上を占めていた、
まさに「北海道遺産」と呼ぶにふさわしい存在だったと思います。
社会の需要と流れの中で、このように盛衰を見せたものとして
北海道は石炭など多くの「遺産」を持ってきたとも言える。
その最新遺産として、この蓄熱暖房は歴史的存在になっていく可能性がある。
全国の講演などで東大・前真之准教授から
この蓄熱暖房とともにわたしの写真が並べられてきた経緯もある(笑)。
そのような存在として、ある象徴性も持っているということで、
この蓄熱煉瓦について、廃棄はせずに工事現場で残置させていましたが、
現在は内部土間物置空間で留置されています。
北海道遺産として、どのようにメモリアルとするか、
設計の丸田絢子さんと協議して、インテリア装置的オブジェにしたいと考え中。
まぁしかし、なんと言っても仕事のいろいろな企画進行もあり、
工事の進展も毎日毎日、いろいろな判断要素が目まぐるしく出来する。
そんなことから、メモリアル制作着手は日程がどんどんと先送り。
またこうした情報をこのブログでお知らせしたところ、
前真之先生から、5月中旬の来道時ぜひ対面したい希望も寄せられた(笑)。
今後の展開がまだ十分には見通せない状況。
いずれにせよ、こういったメモリアルのことでもあるので、
わたしどもでのDIY的な、手作業的な「造形」表現物となる可能性が濃厚。

ということで、まだ身の処理方針が決定せず、
その時期も明瞭ではないまま、まわりの工事の喧噪のなか、しずかに
自らの運命にけなげに処したいと控えている煉瓦たちであります。
なにか良いアイデアがあれば、お知らせいただければ幸いです(笑)。
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