性能とデザイン いい家大研究

こちら 住まいの雑誌・Replan編集長三木奎吾です 
いい家ってなんだろう、を考え続けます

住宅は輸出できないか?

2008年06月30日 05時51分08秒 | Weblog



以前からこの問題について考えてきています。
日本の大手住宅会社、いわゆるハウスメーカーといわれる存在は
たしかに売上規模で見ると大きな会社なんだけれど、
ほかの市場、車とかの製造業などと比較して断然輸出が少ない、というか
聞いたことがない業種に属しています。
業界ナンバーワンの会社の会社組織図を見ても
海外でのマーケティング活動の動きは見えてこない。

この問題は業種的な特異性を表しているものと思われます。
組織図は会社の基本的な骨格構造を表現するものでしょうが、
見ていると、やはり国内的マーケティング活動を志向している、と思えます。
まぁ、このあたりは情報も少ないので断定はしにくいのですが、
経済情報の常識としては、やはり典型的な国内市場依存型の業種といえます。
日本の戦後の業界育成政策の大きな果実といえる
こうした大手ハウスメーカーという存在が、
国内だけを志向した産業分野であるというのは、ややさみしい。
技術やノウハウのような部分って、輸出には適していない、ということか。
ハウス55計画という旧建設省、現国交省の政策があって、
増大する都市住民に対しての住宅供給、という政策の実行部隊として
政府施策の肝煎りで企業規模を大きくしてきた存在ですが、
試行錯誤は行ってきたにせよ、
世界企業、多国籍に事業展開する、という存在にはなっていない。
そのあたり、業種的に難しいということを表しているのでしょうね。

確かに、一時期、日米経済摩擦問題ということから
「輸入住宅」という概念が政治的に生み出されて
北米原料の住宅を「輸入する」というイメージが訴求された時期がありましたが、
それにしても、北米を基盤とする住宅建築企業が
日本マーケットに乗り込んできた、というのも少ないか、希少。
やはり世界的にも、住宅企業というのは部材販売は別にして
マーケティングを基盤とした企業では多国籍企業というのは難しいと言えるのでしょう。
そうなると、住宅企業というのはひたすら、
国内市場に依存する企業態様にならざるをえない。
大手企業の組織図を見ていると、そういうマーケティング活動に
かなりの精力を注いでいる実態が浮かび上がってくる。

ちょっとこの問題、ひっかかっております。
地域密着ということと、経済のグローバル化、という両面から
成長可能性を考えていかなければならないでしょうね。


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交易ルート・平泉の陶器

2008年06月29日 08時21分28秒 | 歴史探訪



きのうのブログの関連で、交易ルートのこと。
平泉の藤原氏居館跡地の発掘作業では大量の陶磁器が出土するとか。
多くは日常使いと言うよりは、今日で言えば弁当箱のような
「かわらけ」が主体なんだとか。
都市平泉は「接待」が主要な役割であったといわれています。
こういうこともわかってくるということで、古代世界の実情が迫ってくる部分ですね。

で、そうした陶器類は、ごらんのようなルートで運ばれたとのこと。
平泉には遠く中国からの陶器類も多かったそうです。
これは平泉という存在の富を物語るものでしょう。
そのほか、愛知県との交易ルートが主体。
たぶん、「舶来」の中国陶器もいったん愛知県に輸入されて、
そこから全国に流通していったものと思われます。
仙台などでは愛知県との経済的な結びつきを感じることがあるのですが、
歴史的にはこのような交易の世界があったのですね。
海を使っての交易の世界の広がりは
当時の経済活動をいろいろに想起させてくれます。
政治的には栄枯盛衰が繰り返されたでしょうが、
こういう交易の世界では、いったん流通が始まれば、
ひととモノの交流は、そうは絶えなかっただろうと思うのです。
平安末期の東北の人口推定は約60万人。
関東が160万人。東海地区が50万人程度。
<歴史人口学・鬼頭宏さんの資料より>
この船の交易ルートを見ると、こういう人口地域間の
さまざまなひととモノの流れや動き、というものを想像します。
船の交易は行きと帰り、ともに積み荷を満載しなければ割が合わない。
お互いの地域から、いろいろな産物が行き交ったのでしょう。
一枚の図ですが、実に多様な想像を起こさせてくれます。


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天然アスファルトの古代交易

2008年06月28日 09時01分58秒 | Weblog



いやぁ、すごい発見があったのですね。
以下、26日の北海道新聞からの抜粋です。

貝殻跡付いたアスファルト塊 国内で初めて出土 
函館・南茅部の縄文遺跡(06/26 09:15)
<アワビによく似た貝殻の跡が付いたアスファルト塊>
 国宝中空土偶の出土で知られる函館市南茅部地区で、中空土偶が作られたのと同時期の縄文時代後期後半(約三千五百-三千二百年前)の豊崎(とよさき)B遺跡から、アワビとみられる貝殻の痕跡が付いた天然アスファルトの塊が国内で初めて出土した。<中略>天然アスファルトは、本州から交易で道内に持ち込まれた。南茅部地区には九十一カ所もの縄文遺跡があり、そのうち磨光(まこう)B遺跡などから出土したアスファルトの塊は秋田産であることが確認されている。

天然のアスファルトは、矢尻などの修復に使用されたのではないかと推測されているけれど、
狩猟採集が基本的な食料獲得手段だった時代に、
貴重な道具類を長く使うために、魔法のような材料として利用されたのだろう。
そして、その産地から、厳重に保存されながら「輸出」された。
その方法が天然の貝殻に詰め込んで、
というあたり、まさに目のくらむような知恵に驚かされる。
まぁ、人間がやってきたことなので、
こうした交易の実態局面での、知恵と工夫の実際に触れると、
まさに畏敬の念に深く打たれざるを得ない。
そして、こういう交易品についての知恵が語り伝えられるネットワークも存在していたのだろう。
秋田県から、北海道南部の地方まで、というのは
当時の活発な漁業と海運の様子が生き生きと想起される。
北海道でしか発掘されない黒曜石が、高級な狩猟のための石器として珍重され、
それが広く本州日本海地域から、北東アジアまで発見されるというお話を聞きましたが、
こういう時代の道具を巡っての知恵と交流の様子が
まるで、現代の交易とそう違いのない感覚で理解されます。

やはり、北海道の育ちの人間なので、
文字を持たない時代の営みのことも含めて、
ものすごく興味深い。
いろいろに周辺的な歴史事象から、想像していくしかないのが、
北海道のひとびとの歴史なんですが、
いろいろ知識が積み重なってくると、
東北の「蝦夷」たちとの交流の深さというのが基本のように思う。
そして、さらに北方世界の北東アジアの沿岸少数民族との交流。
そうした流れの中で、
こうした天然資源やら、北東アジアからもたらされたと推測できる
馬の交易ルートなど、豊かな交易の実態がほの見えてくる。
そうしたものが、歴史に登場してくるのが
安倍氏・清原氏・藤原氏といった東北地方の時代なのでしょう。
まさにヤマト朝廷にとって、魅力的な豊かさに満ちた交易品が
きら星のように輝き、決定的だったのが金の産出だったのかも知れません。

いよいよ、古代北方世界の探求、面白くなってきたところです(笑)。
写真は先日触れた「達谷窟」の崖面に刻印された仏像。


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家電リサイクル法

2008年06月27日 07時11分09秒 | Weblog


釣り好きのひとにお話を聞く機会がありました。
わたしは、どうも心のゆとりが少ない方で釣りは今のところ・・・
なんですが、お話を聞くのは大変楽しい。
ところが、よく聞いていて気になることが。
その方は北海道中、それこそ川という川は歩いているのだそうですが、
ここのところ、家電製品の不法投棄があらゆる場所で目につくようになってきた、
ということなんですね。

きっかけは容易に想像ができます。
そうですね、家電リサイクル法の施行でしょう。
家電品は古くなって廃棄したいと思うと
そのメーカーに言って、回収してもらわなければならないことになっている。
大型ゴミでも自分で処分場に持っていかなければならないのですが、
(か、もしくは連絡してお金を払って回収してもらう)
それよりも難しくなっているのが現実。
わが社でも一度、パソコンと周辺機器を廃棄するとき、
まともにメーカーに連絡したら、時間はかかるは、手間はかかるは、
ということで、そういう専門業者さんに依頼したのです。
そちらのほうが安かったのだけれど、
どうも、こういう業者さんを育てるための法律だったのかと
変な得心をした経験がありました。
まぁ、前振りが長くなったけれど、
そういう家電品の処分の面倒さが、結果として
自然破壊を進めているのが現実なんですね。
もちろん、なにより不法投棄など、とんでもない行為です。
許されるものではありません。しかし、
どう考えても、法律の作り方とか、運用の仕方とか、
最近の方向はどうも、おかしいと思われることが多すぎます。
わたしの家の前に、子供用の自転車が2台、放置されていたことがありました。
だれかが忘れていったのだろうと、数日置いておいたのですが
誰も取りに来ない。
遺失物として警察に届け出るのがいいのでしょうが、
面倒なので廃棄を考えて、困った。
そうなんですね、あの大型ゴミの面倒な手続き・・・。
面倒の上にまた面倒を強いるような法律。
やむなくお店に行って、お金を払って処分してもらうことにしたのですけれど・・・。
当然こういうようなケースも考えて、有用な法律を作るべきなのだけれど、
最近の法律の作り方は、一方的な押しつけが非常に目につく。
住宅関係でも「瑕疵担保法」という無理難題が大問題になってきていますけれど・・・。

そういう次第なんですが、
市街地であれば、まぁ、方法は考えられていくでしょうが、
人が滅多に行かないような場所に不法投棄された家電品を
また、わざわざ税金を使ってきれいに自然回帰するという作業は気が遠くなる。
というか、ほとんど無理だと思うのですが、どうでしょうか?
生類哀れみ令ではないけれど、もう少し考えていかないと、
自然破壊のスピードはどんどん進むに違いありません。
みなさん、この問題、いかがお考えでしょうね。


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窓の内開き、外開き

2008年06月26日 06時31分19秒 | Weblog



写真はわが家の書斎の窓です。
窓はスウェーデンのメーカーで日本でノックダウンしているもの。
木製3重ガラス入りサッシです。
北欧の考え方は、だいたいがこういう滑り出し・回転窓というもの。
窓の開け方としては下端についている取っ手を回してロックを解除し、
それを正面方向に押し出す。
そうすると、10cmくらいいったところでストップする。
「チャイルドロック」という機能です。
子どもが操作して誤って窓から落下することを防ぐ仕組み。
で、そのロック解除ボタンが窓枠中程に赤いものがありますので、
それを押しながらさらに窓を正面外に向かって押し出すと
さらに大きく開口していきます。
その分、外側に出っ張っていくので、一定の隣家との感覚が必要なのは論を待たない。
で、さらに開いていくと今度は窓が回転していくのです。
そうして、外側ガラス面がこちらを向くようになる。
という具合で、ガラスを拭くこともできるようになっているワケ。

このスタイルに対して、
外に開くのではなく、家の内側に開いていくタイプがあります。
先日の旭川の最新住宅見学の折りにいくつかの家で採用されていて
ちょっと珍しく感じました。
玄関ドアでもそうだけれど、日本人的な感覚としては
ドアを「開いて」という感覚は外に押す感覚になっている気がする。
それに対して、内側に開くというのは
どうも感覚がだいぶ違う。
一般的には建具を左右に「引き違い」にスライドさせる開口部、
というのが日本的な伝統スタイルといえるでしょうが、
窓の「気密性」という意味合いからは、開き方は上記のどちらかのほうが合理的。
北海道は、合理的日本スタイルの実験場みたいなものなので、
ここで受け入れられたインターナショナルスタイルが日本全域に広がる素地を持っています。

まぁ、内開き、外開きとも
それぞれメンテの簡便性、使い勝手の良さというメリットを持っているので
最終的には「北国に住む日本人の感性」が選択していく部分だと思います。
さて、どういうふうに選択されていくものか、興味がありますね。


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神社と戦争

2008年06月25日 06時20分47秒 | Weblog



写真は古代律令制時代の胆沢城の北東鬼門に位置する八幡神社。
胆沢城は、鎮守府の置かれた地で、
一関から盛岡北方全域を呼ぶ「奥六郡」地域のヤマト朝廷の支配の象徴。
歴史では、そういう開設時の思惑は紆余曲折を経ていて、
開設から時間が経つと、現地豪族化した安倍氏がここをむしろ根拠地として
のし上がっていくことになります。
後に「征夷大将軍」という朝廷の一武権が頼朝によって
権威化されていくことになるので、忘れられがちですが、
この地の武権である「鎮守府将軍」というものも、
征夷大将軍と並列的な存在であったとされています。
そうした経緯があったので鎌倉幕府以降、
意識的に、東北地域の歴史を正史に登場させないような配慮が
武家政権側としては、一貫したのかも知れませんね。

まぁ、そういう経緯は別として、
こういう城郭施設では、併置的に神社のたぐいが建てられます。
ここでは「八幡神社」なので、源氏とのつながりが認められます。
安倍氏を滅ぼした源為義・義家親子の名前が「縁起」に記されていました。
そういう意味で、神社というものがなんのために建てられるのか、
という事情のひとつに戦争への準備の側面があきらかだと思われます。
きっと、安倍氏清原氏との戦争などの戦勝祈願・閲兵など、
戦士の士気高揚のために利用したものでしょうね。
命のやり取りをする前に、精神的な準備をさせる、考えればなんとも血なまぐさい。
後の世では、信長が桶狭間合戦前に神社で閲兵して
社の中から鳩が飛び立つ仕掛けをして、戦意の高揚を計ったとされています。
死にたくはない、しかし、戦争に勝つことで運を開きたい、
そういう戦争に駆り出されたひとびとにとって
こういう「宗教施設」はどのような空間であったのか、
思いはいろいろに浮かんできて、無常観を抱く次第です。


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進化が待たれるヒートポンプ

2008年06月24日 06時35分22秒 | Weblog



いまや企業業績でも、トヨタの利益を
海外原材料の輸入商社主要5社の総利益の方が上回ってしまっているそうです。
簡単に言えば、経済が原材料資源のほうに価値が集まってしまって
加工産業、製造業産業が、世界的な資本主義マーケットの大競争の拡大で
相対的な価値を落としてしまっている、ということ。
資源を持たない新興国家群は、日本のような成長モデルを踏襲する。
ちょうど、中国が開放路線を取るときに
日本のシステムを参考にしたように、多くの新興国家が
加工組み立て製造業を自然な成長モデルとして経済発展に取り組んでいるのですね。
まぁ、当然の成り行き。
そういうなかで、先物取引の金融ではいち早く、資源への投機の流れが加速した。
アメリカの金融不安が、低金利政策を誘導して、
その過剰流動性が全体として資源投機へと向かっているのが現状でしょうか。

こういうなかでは、日本の地方経済はきびしいものがある。
多国籍企業化している東証一部上場企業の多くは
その工場も、市場も日本国内の比重を下げることで
維持発展させることが可能だけれど、
とくに住宅のような「内需型産業」の場合、
成長可能性が著しく低下せざるを得ない。
時代的閉塞感は、こういう背景から必然的になっていると言えます。

そんななかでひとつの可能性を感じさせてくれるのがヒートポンプでしょう。
いまやエコキュートは温暖地で加速度的に普及してきています。
世界的に見ても日本はこの分野で最先端を行っているし、
製品出荷が可能な技術という意味でも、管理がしやすい。
技術のみなさんのお話を総合すると、
いま、寒冷地用の暖房用ヒートポンプの技術進化はめざましいということ。
電気は元エネルギーとして使うけれど、
それを数倍させてエネルギーとして利用できる。
電気は現状では化石燃料比率が高いけれど、
これは世界の先進国ではどこでも原子力の利用に向かっている。
化石燃料投機から経済を守っていく、という
あるべき国家戦略から考えれば、方向性は自明なところに来ていますね。

住宅エネルギー問題でも、ヒートポンプ利用のシステムが
今後の大きな方向になっていくと思います。
一刻も早く、COPが寒冷地の冬でも利用可能なレベルになってほしいものです。
やはり日本は、技術立国でいくべきだと思われますね。


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札幌ドーム探訪

2008年06月23日 06時14分54秒 | Weblog



さて、閑話休題。
環境総合展って、会場は札幌ドームでございました。
っていうことで、普段は野球観戦でよく来ている会場なのですが、
さて、このあたりはどうなっているのか、
っていうような野次馬的な興味も強く、
今回のイベントではそのあたりも何となく探訪している自分がおりました(笑)。
もちろん、まじめに出展者として行動はしておりましたが、
ついその、まぁ、楽しみもないと・・・ということですね(笑)。
で、メーンのドーム内展示場には1塁側・3塁側と
野球選手通路を通って、入場しておりました。
途中、天井の高い「ビジネス交流会場」もありましたが、
あれはどうやら、ブルペン投手の練習場のようでした。
で、通り抜けていくと、普段野球場の平面にたどりつくのですね。
札幌ドームでは床はコンクリート製で、人工芝は
こういうイベントでは巻き上げられているようです。
サッカーでは、屋外に普段出している芝生を油圧で上昇させながら、
会場内に仕舞い込むのだそうで、そのあたりがユニークな設計ですね。
「稲葉ジャンプ」の舞台になっているレフトスタンドは
この仕舞い込んだりするときの可動式出入り口に当たります。
ですから、構造設計的にはやはりああいうジャンプはハラハラもの。

というようなことで、たどりついたのが写真の「迷子センター」。
じゃありませんね(笑)、そう、ダッグアウト・ベンチです。
3塁側のファイターズホーム側はちょっと仕様変更もされていたので、
普段と変わらなかった1塁側を撮影したものです。
って、まぁ、それほど変わったものがあるワケではないスペース。でした。
何が面白いんだ、っていう感想がきそうですが(冷や汗)
まぁ、一度は見てみたかった場所と言うことですね(笑)。
ファイターズは電光掲示板が3塁側の方が見やすい、ということから
ホームをそっちにしているということですが、
その理由はよく理解できました。
それと、ベンチシートは案外背が高いので、
さすが、体格のいい野球選手仕様、といったところでしょうか?

このほかにも、外野観覧席のさらに上の場所にも行ってきましたが、
こちらはバックネット側を見晴らせて、
この辺で野球観戦するのも面白そうだなぁと思われましたね。
わがチームはいいところまで交流戦、がんばってくれて
最後まで手に汗握る活躍でしたね。
さてこれから、本格的な後半戦、勝負所です。がんばれ!
っていうことで、本日は普段見られない表情の札幌ドーム探訪でした、ではでは。


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環境総合展終了、ふ~~

2008年06月22日 07時03分37秒 | Weblog



昨日の土曜日で環境総合展、3日間の会期終了いたしました。
住宅分野での環境への取り組みをアピールする機会ということでしたが、
北海道でのこうしたイベントとしては空前の人出だったようです。
以下は北海道新聞WEBから抜粋

8万人エコ学ぶ 札幌・環境総合展閉幕 当初予想上回る盛況ぶり(06/22 00:24)
 北海道洞爺湖サミットを記念して札幌ドームで開かれた「環境総合展2008」は最終日の二十一日、週末とあって大勢の市民が詰め掛け、家族が一緒に各種イベントに参加する姿も目立った。
展示ブース周辺は終日込み合い、同日の来場者は約二万八千九百人。十九日からの期間中に約八万三千七百人が訪れ、当初予想の六万人を上回る盛況ぶりだった。

ということでした。
展示に十分なお金をかける企業ブースでは
さまざまな面白い展示が見られましたが、
今回の展示では、政府系や地元自治体道庁などの展示の多さも目立ちました。
場合によっては、そうしたブースにコンパニオンなどの姿も見られ、
ちょっとどうかな、とも思えたのですが、
まぁ、そういうことまで言い始めたら、きりがない(笑)。
日本の現実って、こういうものなのかなぁと思わされます。

展示の中で一番可愛かったのが、
ごらんの日産自動車のコンセプトカー。
環境環境と大合唱なのですが、
やはりそこは、デザインなどの楽しさも大切な要素。
色合いといい、形のユニークさといい、
他のメーカー企業を完全に圧倒している気がしました。
たぶん、パブリシティなどでも
この自動車が話題を独占しているのではないかと思われます。
エコもこういう楽しさが必要ですね、いいぞ、日産!

さて、棒状になった脚をさすりながら
日ハムの甲子園での快勝劇に歓声を上げて、ようやくひとごこちついております。
今日、日曜日は完全休養で休みたいと思います、ではでは。


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動線計画~環境総合展

2008年06月21日 06時33分23秒 | Weblog



おとといの雨模様も去って、曇天ながら
気温も上昇して、屋外でも快適に過ごせるようになって
札幌ドームでのイベントも盛り上がっています。
きのうも結局、次々と来られるお客様と対しているうちに
終日会場におりまして、忙しい思いをしておりました。
今回の環境総合展、どうやらこの手のイベントとしては
国内でも久しぶりの大ヒットになったようですね。
タイミングが、洞爺湖サミットに合わせられて、
「環境」ということがひとや企業の閉塞感を
こじ開けるキーワードとして機能した感じがします。
確かに経済的な状況は厳しいけれど、
それ以上に、「閉塞感」が重苦しくのしかかってきているのが実態。
そういう意味では、イベントのようなお祭りが経済効果が期待できるのかも知れません。
きっと、仕切った電通でも「どうせ、企業ユースで動員は期待できないし・・・」
というような半身のような関わりだったと思うのですが、
どうも、そういう企業ユース、経済状況へのインパクトとしては
こういうイベントは効果があったのではないかと思いますね。
実際、多くの来場者が押し寄せてきていて、
ドーム内は押すな押すな状態のようだったですし、
わたしどもの屋外会場にも、ほとんど途切れずに来場者が来られました。
既知の方、初めてお会いする方、
建築関係の方、住宅に興味のある方、などなど様々ですが、
けっこう興味深そうに質問などをかけられるものですから、
一日中、お話ししているような状態でした。

で、きのうは設営の配置計画を変更して見た次第。
動画をじっくり見てもらうために椅子を多く配置していたのですが、
会場の出展小間が多いので、そこまで滞留的にはならない、
という判断で、椅子を止めて、会場配置に動線重視のレイアウト変更。
これが当たりまして、なんとなく入りづらかった来場者のみなさんの流れが格段に向上。
手分けして、来場者に説明する流れもできて
生き生きとしたブースになっております。
それがまた逆に、じっくり説明を聞くというみなさんの効果も呼んでいます。
同じスペースだけれど、活かして使うというのはやり方次第ですね。
今更ながら、動線計画って大切だなぁと思い至った次第です。

さて、本日が最終日。
流れ的にきょうも張り付いて運営することになりそうですが、
まぁ、実に多くのみなさんにお会いできるので、
大変有意義に過ごせております。
こういう機会、活かして使うのが大切ですので(笑)、
がんばってきたいと思います。
お近くのみなさん、ぜひ会場、札幌ドームにお越しください。
このブログ、見ていただいている方もいまして、声を掛けてもいただいています。
まぁ、すごくうれしいものですね(笑)、ではでは。


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