さて、きのうのReplan北海道に引き続いて、
本日も、新刊のご案内です。
わたしどもでは、東日本大震災の発生以降、
被災各県や国や民間での、住宅関係動きの情報公開について
それを被災者のみなさんにわかりやすく伝えていくフリーマガジンを発刊してきました。
各県庁の公的な窓口を通して、
被災者のみなさんに住情報をご提供してきたのです。
昨年6月に創刊し、その後11月にも2号を発行してきました。
その間、東北各県では実にさまざまな動きがありましたが、
それらをお互いに情報交換するすべはなく、
住宅復興支援に立ち上がっているみなさんでも、たとえば宮城県の人は
福島県で起こっていることをまったく知らない、という状況でした。
そういうなかでわたしどものメディアを見て
岩手県の方が、そうか、福島や宮城ではこういう動きがあるんだ、
というように、情報交換の場ともなってきました。
そういうことで、ある程度定期刊行化する方向で
ことしもこの6月に第3号として情報をまとめてみた次第です。
今回はとくに福島県においては、仮設住宅全戸に直接配布されています。
宮城県でも、仙台市内や石巻などの仮設住宅で、
直接配布が行われる予定になっています。
なにも宣伝も出来ないのですが、これまでは各県の流通ルートで
コンビニなどの「県からの広報」無料配布コーナーで、配布されてきました。
昨年11月の第2号を見た被災者の方から宮城県に連絡が入り、
ぜひ幅広く行き渡るようにして欲しい、という希望も寄せられていました。
住情報ボランティアとして無料配布が基本ですので、わたしどもとしても
一般からの「送付希望者」にどうお応えすべきか、悩ましいのですが、
送料と手数料若干をいただいての配布も考えています。
印刷配布部数が大量なので紙質はやや薄めの無料配布誌ではありますが、
東北各地に取材して、写真のような住宅実例報告も豊富に掲載しています。
ご紹介したのは、宮城県での事例で
震災当日、まさに住宅の契約日だった建物が、
数奇な運命に翻弄されながら、しかし、たくましい宮城の森の大樹が大黒柱になって
震災後1年を経て立派に建ち上がった住宅の様子。
やはり住宅雑誌は、事例が掲載されるようになって、
ようやく、「そうかわたしも建ててみたい」と思えるもの。
そういう意味では、震災後、ようやくにしてこのような事例を掲載できるように
なってきたことは、喜ばしいと思います。
どのようにして被災された方たちが「復興住宅」をゲットしているか、
その資金面や、再建に当たってもっとも心がけたことなど、
ルポルタージュは、リアリティに満ちております。
この冊子を入手希望の被災地のみなさんは、各県の住宅関係窓口にお問い合わせください。
またそれ以外の地域でご希望の方は、
<住宅雑誌Replan>お問い合わせ窓口
のフォームから、「東北の住まい再生希望」と書いて、お問い合わせください。
追って、メール返信させていただきます。
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