関東甲信のほうの大雪被害にご同情申し上げていたら
やってきました、大冬将軍様。いや、おみそれ致しました。
きのうは朝から断続的な猛吹雪状態が連続しておりまして
市内の交通でありながら、一寸先も見えにくいブリザード状態に突入。
やむなく交通は各所で渋滞になっておりました。
まぁしかし、山梨のような状況には、なかなかならないのは、
冬の備えがみんなしっかりしているから。
どんなに交通環境がきびしくなっても、最低、タイヤは冬用だし、
除雪体制もきちんとされている。
それと札幌の街は夏場に来たらその空隙部の多さに驚かれると思いますが
これは、冬の積雪・堆雪場所にゆとりがある、ということなんです。
街並みが間延びしていて、
コンパクトシティというようにはなっていないのですが
雪との共存を考えると、やむを得ない市域の希薄化要因なんですね。
ノロノロだけれど、それでもなんとか忍耐力をみんなで発揮しながら
冬のきびしさを生き延びようとする努力であります。
今回の冬将軍、どうやら今日いっぱいくらいまでは
覚悟しなければならないようです。
しかし、明日くらいからまた関東甲信地域は降雪の恐れだそうで、
またそのあとに、北海道もひどいことになるかも知れません。
この冬の最盛期なのではないかと思われます。
ただ、最近、温暖化ではなく、地球は寒冷期に突入しつつある、
という説が強くなってきているのだそうです。
なんでも北極圏、グリーンランド周辺の海水温が下がって来ていて
これが地球全体の寒冷化に繋がるという見方だそうです。
それを裏付けるように、北極圏の氷の総体積が対前年比で
増えているのだとか。
また一方で、太陽黒点観察の結果、
太陽活動が不活発な時期に突入しているのではないかとも言われている。
ただ、こういう地球規模、宇宙規模の状況は
確実である地球温暖化の原因とされる二酸化炭素の増大とからんで、
どのような気候変動に結果するのか、
予測はまだまだ不透明なようであります。
しかし、この冬の日本の状況、北米の未曾有の寒気など、
気候変動はさまざまにその様相を顕在化させてきている。
人類の生き延びる道、なかなかに厳しい状況になってきています。
で、札幌の「積雪状況」なんですが、
どうも「札幌管区気象台」での状況と、実際の札幌の状況に
乖離を感じることが多いのですが、
表は、上が札幌管区気象台のデータで
下が、わたしの住んでいる「札幌市西区」のデータです。
積雪量に大きな違いがあって、札幌管区気象台では平年以下になるけれど、
実感としてはやや多いくらいに体感している差、そのままが出ています。
その他の各区ごとのデータも西区データとそう変わりがなく、
札幌管区気象台データとはあきらかに乖離がある。
温度データでも以前、室蘭工大の鎌田先生も札幌管区気象台データに
違和感があると言われていましたが、
こんなデータでも違和感を禁じ得ません。
実際の住宅を設計する際には、札幌データではなく
隣接する石狩市の気象データを参照する方が実態的ということですが
そんな思いが強くなっています。
近年の「都市化」の影響が大きすぎる観測地点について
気象協会は、再考すべきではないのでしょうか。