性能とデザイン いい家大研究

こちら 住まいの雑誌・Replan編集長三木奎吾です 
いい家ってなんだろう、を考え続けます

仙台傾斜地の家_浴室

2006年05月31日 06時48分30秒 | Weblog

写真はきのうも触れた仙台の家のお風呂の様子。
きのう、多くのみなさんからコメントをいただいたのですが、
その中に、子どもがいたらちょっと住みにくいかなぁ、というような
ご意見がありましたね。
やっぱりみなさん、ご明察の通り、
この家には子どもさんはいません。
でも、コメントいただいたみなさん、大体、施主さんと同じ、
年代も30代ということで
この年代のみなさんには、こういうシンプルモダンへの指向が
とても強いと感じますね。

で、写真のようなお風呂がデザインされておりました。
バスタブだけが設置されたお風呂で、洗い場はありません。
「日本のお風呂は世界一」というコンセプトではないですね(笑)。
わたしのデジカメでは広角、これで一杯なんですけど
この手前側にトイレがあり、仕切りは白い防水のビニールカーテン。
なんか、イメージとしては
無機質な病院の手術室を感じさせます。
ぬくもりや、生活感、というものを拒否したい、というような
主張性を感じさせる、インテリアの感覚ですね。

まぁ、確かにクール、というイメージ。
どうも、今の子育て世代である、団塊ジュニア層って
こういう感覚の方が主流のようですね。
ただ、いずれ、少子高齢化に歯止めがかかったり
若年層の雇用がいまの30歳代の状況から大きく改善され、
伝統的なスタイルの子育てタイプが
住宅に求められるようになったとき、
こういうインテリア空間のさきに、
もう少し変化した、「無機質だけど、ファミリー感覚」
とでも呼べるような、デザイン空間が求められるようになるのでしょうか。
それとも、もっと伝統的なぬくもりのスタイルに回帰するのか?

いろいろと、変化のいきつく先は
まだ見えては来ていないけれど、興味は深まってきます。
みなさん、いかがでしょうかね?
とくに、こういう空間は好きだけど、
子育てもしたいんですよね、というみなさんに聞いてみたい気がします。
やっぱり、おふろは
ユニットバスで、家族コミュニケーション重視か
はたまた、こんな生活感排除型、なのか? さてさて?
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仙台/傾斜地の家

2006年05月30日 06時10分06秒 | Weblog

写真は先日撮影した、仙台市内の家。
シンプルモダンデザインが明確に主張されている住宅です。
最近の若手設計者には、こういう住宅への指向がとても強い。
敷地の特性をつかみ、なるべくその骨格的な要素に
内部の空間性を絞り込んでいくような
そういう家づくりですね。

この家は、平坦地の少ない仙台市内でも
有数と言っていい、高台の超傾斜地に立っています。
というか、この家にたどり着くのに
カーナビの指示通りに走ったら、最後には鉄板の簡易な橋を越え、
傾斜角度30度を超しそうな坂道を上って、
しかもうねった急角度の曲がり道を
メリーゴーランドのように走り、
対向車が来たら、万事休す、みたいな道を
通ってこなければなりませんでした。
「ちょっとなぁ、おい・・・」と、けっこう命からがら(汗、汗)。
まぁ、地元のひとは慣れるものでしょうけれど、
冬は絶対に来られないでしょう、はじめてなら。って場所。
設計者の人に聞いたら、
やっぱり計画的に宅地造成された地域ではなく、
自然の山をその場対応的に宅地として造成してきたような
住宅地のようなんです。
工事中には、業者さんの車の横転事故まであったとか・・・。
帰りに指示された太めの道も、直行は危険なので、
何回も鍵型のように、迂回させながらの道になっていました。

まぁ、その分、眺望的には仙台港まで見晴らせる
気持ちのいい、眺めが得られる立地条件なんですね。
周辺は至る所、擁壁だらけで、写真左下のように、
なんと居間からも擁壁の中庭を見て、
しかも前面道路が急角度で斜めに窓をよぎっています。
擁壁に囲まれた中庭は、全面的に白く塗装され、
シンプルに光だけを取り込む窓からの陰影感と
シンボルツリーを眺め楽しむような、瞑想的な居間になっていました。
急角度の道を車やひとが通りすぎるのも
一種、劇場舞台的な、そういう演出的な空間ですね。

どういう反響が寄せられるか、
誌面での発表が、楽しみな住宅だと思っております。
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ずんだのおやつ2題

2006年05月29日 05時34分13秒 | Weblog

きょうもちょっと住宅ネタを外れて
食べ物の小ネタで失礼いたします。
写真左は、福島の高速PAで見かけたカルビーの
地域密着駄菓子、じゃがりこ・ずんだ入り。
かなり力が入っているのか、はたまた飛ぶように売れているのか
店頭に山盛りされて販売されておりました。
わたしは先日紹介した「10年長生きえごまソフトクリーム」に
目が飛んでしまったので、これ食べておりません(汗)。
だったら紹介するなよ、と突っ込まれそうですが、
どうもこの手の、大手メーカー地域密着商品って、
ツボを刺激されるタイプのカテゴリーなんですね。
この郷に入らば、郷に従え、というか、
なりふりかまわず、愛嬌を振りまこうという商魂というか、
こういう姿勢に、やられるんですね。

で、ずんだつながり、ということで
仙台空港のショップモールのはずれで商売している
地元お菓子屋さんの出店でやっているのが
「ずんだシェイク」。
当社若手スタッフのイチ押しスイーツなもので、
どれどれと、一度食してみたのです。
って、これがなかなかな食味、食感でございまして、
いまや、わたくしの仙台空港での定番化しております。
ちょっと不気味なおいしさですね、と店員さんに言ったら
破顔一笑されました。
ずんだの枝豆感が、健康食材イメージをもたらして、
甘味のソフトクリームを食べるという罪悪感を
みごとに、いいかげんに「シェイク」してくれて
のどごしが、実にさわやかに腹の中に落ちていってくれるんですね。

なんか、よくわかりませんが、
特段、紹介した2品のメーカーから
広告宣伝費などは、いただいておりません(笑)。
まぁ、おかしくて、おいしい、お薦め2品ということでした。
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運動会の朝

2006年05月28日 06時44分33秒 | Weblog

さて、今朝は息子の運動会なんですが・・・
なんとも微妙な雲行き。 っていうか降ってはいないが
確実に雨になりそうで、しかも暖かくはなく、湿気を含んだ
生温い強風も吹き付けている。
写真は午前5時半の札幌市西区の天気予報。
でも、いまは降ってはいない・・・、
おかげで、昨晩遅くに飛行機で札幌に帰ってきて、寝ぼけているうえに
席取りに行列、並ぶのもちょっと、風邪引くんじゃないか・・・
みたいな、なんともビミョーな朝であります。
先生たちも、判断が難しいよね。
って、あと、数十分で結果は出るので
ブログの話題としては、おかしいのではありますが
まぁ、男の子の親としては
年にいっぺん、いちばん天気が気になる一日なんですよね。
こういう気持ちになるのも、あと来年一年、と考えると
すこし寂しくもあります。
そのうえ、きょうは息子は鼻風邪気味。
できれば、来週に順延になることを半分以上は期待しているところ。

席取りには、毎年、5時前くらいには行っていたのですが
きょうは、その気にもなれず、こうしてブログを書きながら
6時の花火が鳴るか、鳴らないか聞いてから
学校に出かけようという、中途半端な気分です。
札幌、きのうはものすごいいい天気だったそうで、
取材の八戸でも、真夏寸前のいい天気で
ちょっと、日焼けまでしちゃったんですけど、
天気ばっかりは、神様のごきげん次第ですね。
さてさて、どうなるのか?

決行ですね。
花火は、10分遅れで上げられました。
そのうえ、風は相変わらずで、雨もついにパラついてきた。
家族一同、風邪を引かず、っていうか息子はひどくならないで
無事に終わるのを祈るのみです。
明日のブログ、熱にうなされながら書くことがありませんように。
では、がんばって参ります。
う~む。

しょうがない、覚悟を決めた、と思っていたら
電話の連絡網。
なんと、その後降り始めた雨脚が強まってきたので
本日の運動会は、中止が決定だそうです。
いやぁ、先生たち、たいへんお疲れさんでした。
わが家は息子の体調もあるので、よかったってとこなんですが、
お弁当準備のお母さんたちは最悪の展開でしたね。
でもまぁ、こどもたちの体調第一。
無理をせず、よく決断してくれました。
やれやれ、二転三転、とりとめのないブログでしたね。ふ~っ。
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ソフトクリームの性能偽装事件

2006年05月27日 05時10分53秒 | Weblog

さて、福島県から取材を終えて高速に乗ってひと安心。
ってところで、パーキングで休んでいた時間がちょうどおやつ時。
そしたら、目に飛び込んできたのが
写真のような引き文句のソフトクリーム。
内心、「どうすっかなぁ、太るしなぁ・・・」
でも、「長生き」ってフレーズに、ついつい反応する命惜しみ心が
刺激されたもので、思わず納得させられて
頼んでしまいましたね。ソフトクリーム330円なり。
で、よくよく店頭POPを見てみたら、
「10年長生きできる、かも??・・・」って、「かも」付き文字が!

「やられた」というこっちの表情を、売り子さんは笑いながら見ています。
さて、いいのかこういうの、とも思えるのですが、
まぁね、たかが、ソフトクリームのことで騒いでモネ。
しかも、もっと目を凝らしてみると、
そもそも、このソフトの売りである、「えごま」入りの
えごまの名前が、別名で「十年」というのだそうです。
ぺろぺろ、食しながら、その能書きを読んで
「まぁ、そこそこいける味だし、暑いんだからいいかぁ」と納得できてきました。

ソフトクリーム一個で、これだけのストーリー展開を
考えた民営化高速道路の商魂に
まったく丸め込まれた次第です、負けましたね。
でもま、今度はほかのひとに、こんな風にうわさ話を
しているわけですから、再度、この商魂にうまくのせられているんですね。
一本どころか、三本くらい取られたなぁ・・・。
でもまぁ、おいしかったです。ペロペロ。
って、きょうは情けないブログで、恐縮です。
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福島・須賀川近郊の家

2006年05月26日 05時29分22秒 | Weblog

きのうは福島県で取材が2件。
午前中が福島市で、午後が須賀川。
好天にも恵まれ、撮影取材は順調でした。
福島って、のんびりとした土地柄、というか
暮らしぶりにゆとりがある感じがいたします。
都会的な部分と、ゆったりした田舎の部分のバランスがちょうどいいのでしょうか?
家づくりにもそういう感じが表れていて
特に2軒目の住宅はなんと、延べ床面積が80坪という
大型の田園タイプ住宅。
こせこせ作っていなくて、いいです。
家族構成は4人家族で、こどもさんは兄妹、中2と小5ということ。
聞いたら、ふたりともおかあさんのいる台所・食堂で
学校から帰ってくると、ずっと過ごしていて
自分の部屋に、こもるようなことはないんだとか。
ちゃんと勉強も食堂でやっているそうなんですよ。
ちょっとうらやましいくらい、よい子育てができている。
すごい、いいなぁ、と。

で、その台所・食堂ってのが写真のようなんです。
そうです、掘りごたつ状なんですね。
家も外張り断熱で高性能な住宅なんですが
この食堂造作は、なんとも家族団らんにふさわしい。
ずっとここにいたいっていうのが、わかる。
足下は実際にこたつにもなっているから
ポカポカと暖かく、なんとも居心地がいいでしょうね。
畳にごろっとできるっていうのも、またいい。
このライフスタイル、居間も同じで、畳敷きに周囲を板張りにした床面。

やっぱ、日本人、
こういうライフスタイルが、結局似合うものなんでしょうか?
若い子どもさんたちに好かれている、って、
なんか示唆的だなぁ、と思った次第です。
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新住協総会6_Q1.0住宅事例

2006年05月25日 05時17分47秒 | Weblog

写真は総会で発表された札幌支部・武部建設さんの札幌市での事例。
左側は外観。手前側が南面しているので、
大きな木製の開口部が取られているのが特徴。
室内側では、木質の質感が楽しめ、外観的には
塗装の色で、アクセントとして活用できますよね。
まぁもちろん、開放可能な窓は、メーカーさんのサッシを使っていますが。
フィックスの窓(全8枚のうち6枚)は、一般的に使われる製品としての木製サッシではなく、
ガラスは別に単独で購入し、大工造作で施工されています。
そうすることで、高性能でローコスト、
そしてデザイン的にも優れた特徴をこの建物に与えていますね。
これだけ大きな開口部を持ちながら
この建物は、性能的にはQ1.0住宅レベルを達成しています。
性能を目指しながら、同時にデザイン性を犠牲にはしない、という好例。

右側の図は、この住宅の換気と、暖房計画のシステム概念図。
給気も排気も機械で行う、第1種換気を採用しています。
基礎断熱されたコンクリート土間床下ピット空間に
新鮮空気を導入し、床下の3カ所に設置した電気蓄熱暖房機周辺に
吐き出します。そして暖められた空気を建物の隅のダクトや床のスリットなどから
上昇させて室内を暖気で満たしながら換気します。
一方、室内の汚れた空気は、直行する塩ビ管パイプで
室内に露出させて、排気される循環になっています。
この排気の経路は一般的にジャバラ状のダクトを使うのが多いのですが
この家では、まことに正直に室内に露出させているのです。
性能的にはジャバラ状のダクトの「圧損」がなくなるという
メリットがあり、換気風量が確保しやすい、というわけですが
室内では黒くペインティングしているので、
設置された薪ストーブの煙突とマッチして
インテリア的にも大成功しています。
「性能とデザイン」のバランスが絵に描いたようにぴったりです。

Q1.0住宅とはいっても、
取り組んでいる各社ごとに、その仕様やデザインはまさに多種多様。
この取り組みが、画一化されたものではなく
地域性や、施主さんの個性を生かせるものだ、という証明です。
たいへん楽しい住宅が実現していますね。
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新住協総会5_原点回帰

2006年05月24日 06時14分10秒 | Weblog

写真は新住協総会初日の代表理事で
室蘭工業大学教授の鎌田紀彦氏による基調講演の様子。
毎年、総会は初日に講演があり、新住協の今日的な課題が示され
翌日の発表では、より実践的な事例報告などを交えて
最先端的な、建築技術を巡っての活発な意見交換が行われます。
ことしは、新住協運動の2.0ともいうべき、
Q1.0(キューワン)への取り組みが始まって、
原点に戻って、住宅性能の追求が背骨を貫くテーマになっていました。
いろいろ触れていますが、Q1.0(キューワン)というのは、
次世代基準住宅比で暖房エネルギーを1/2から1/4に削減する住宅
 (北海道ではこうした住宅はQ値で1.0前後になることからの名称)
のことです。

この運動は、地球環境問題、高騰するエネルギー価格という
憂うべき事態への正面からの住宅建築側からの取り組みとして
多くのユーザーの関心を引き起こしています。
また、同時に広く住宅産業全体にも活性化を起こしています。
新しい暖房用設備についてのいろいろな動き。
大気のエネルギーを利用するヒートポンプ。
また、地中熱を利用するタイプのヒートポンプも発表されています。
天然ガス転換を進めるガス業界からはエコウィルの発表。
太陽光を利用した発電、あるいは給湯システム。
さらには海外で利用が進むバイオマスなど、実にさまざまな
環境問題に取り組んだ次世代型のシステムが出てきています。
そうした動きを、住宅の建築システム全体の中で
受け止めて、うまく活かしていく具体的な道筋が
見据えられてきた、という印象を持ちました。
いずれにせよ、太陽エネルギーである日射取得活用を
基本的なベースにしながら、建物の熱損失をトータルに
コントロールして、エネルギーの半減以下をめざす取り組みが
真剣に始められています。

まぁ、この辺りのテーマや
総会での全体的な報告などはリプラン誌面にまとめたいと思いますので
ぜひごらんください。
やっぱり住宅はいちばん身近に
いまの時代が抱えるテーマが明確になる領域ですね。
ユーザーのみなさんも、家作りって、実はそのまま
環境問題などとも結びつく、さまざまな自己判断の機会である、
という意識も持っていただきたい、と考えるところです。

なんかきょうは、直球型で
ブログっぽくなくて、すいません(笑)
あしたはもうすこし、柔らかめにいきたいと思います、許して(笑)。
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新住協総会4_町家の解体

2006年05月23日 06時12分11秒 | Weblog

きのう、紹介した土壁で構成された建物の解体現場に出くわしました。
この松本市内の中町通は古くからの町並みが保存された地域。
クラシックな商家が小さな間口で軒を連ねる「町家」が続いています。
間口が狭くて、奥行きが長い、欧米で言う「タウンハウス」なのです。
こうした建て方は、隣家と場合によっては壁も共有している場合すらあります。
そうでない場合でも極限的に隣家との距離が狭い。
写真で見るように、ここの場合は
独立した壁を持っていたようで、解体が可能だったようです。
解体されてみると、どうしても隣家の壁の一部も
崩壊せざるを得ませんね。
解体にあたっていた業者さんに聞いたら、
あとで無料で壁を再構築する条件で了解してもらってから
工事に入っているということです。
まぁ、いい意味での「お互いさま」なわけですね。

わたしどもで行っている、「住宅クレーム110番」への投稿の一部に
最近、行き過ぎたというか、過剰な
「個の権利意識」に基づく他者への攻撃と、
思われるようなものも散見されます。しかし
こういう町家や、欧米でのタウンハウスの隣家関係のなかに
わたしたちがもっと学ぶべき、
居住に関しての、受け継がれている歴史的倫理観があるはずです。
軒を接しながら、お互いを配慮しあう伝統のようなものに
お互いが気づきあう必要があると感じます。

解体された壁を見ていて
きのうの「土壁の作り方」が見事に理解できました。
でもこういう壁を元通りに施工できる技術も残っているんですね。
町並みを保存するということには、
こういう技術の保存という貴重な側面もあるということ。
地域のアイデンティティと、それをささえる建築の技術。
意識を高めていかなければ、消えてなくなるのも
早いといわれます。

全国に「地域色」がなくなってきています。
こういう状況に早く目を向けて、よい方向を作っていく必要があります。
そのためにも、確立した建築技術を持った「地域工務店」
という、地域の製造業を下支えする存在は、絶対に不可欠です。
逆に言うと、地域を代表するような工務店の存在意義は、
かつてなく高まっているとも言えます、ね。
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新住協総会3_松本市内にて

2006年05月22日 07時02分18秒 | Weblog

建物の見学が一段落して総会の会場ホテルに向かう間、
少し時間があったので、散歩してみました。
写真は松本市内の昔の町並みが保存された地区で
発見した建物の内部にあった「土壁」の展示模型。
北海道から行くと、こういうのがすごいなぁと感じます。
ちなみに、説明文を記載してみると

「内壁が出来上がるまでの工程」
1 木舞(こまい)掻き  柱の真に通る貫に木舞を掻き下地を作る。
2 荒打ち  よくねった泥の固まりを木舞の組目にたたきつける。
3 むら直し  荒打ちした壁の表面の凹凸を調整する。
4 中塗り  むら直しの上に内厚をつけ、一様に均す。
5 上塗り(漆喰)  壁土表面を硬化させるため漆喰を塗る。

ということだそうです。
まぁ、何となく理解できるかなぁ、と。
木舞(こまい)掻き、という工程がよくわからないけれど、
写真で見れば要するに下地の竹などによる壁の芯材の構成のこと。
ここでは竹が使われていますが、たぶんいろいろな植物で代用されたようです。
こういう土壁で囲まれた空間って、
壁に映り込む太陽光の微妙な陰影感、
湿度を吸ったり、吐き出したりしている湿度調整の感じなど
床面の土のそれとも呼応して
独特の癒しをひとに、五感に感じさせてくれますね。
こういう壁を現代の住宅に活かしていくというのは
たいへん面倒で難しいことだとは思いますが、
しかし願わくば、こういう素材に包まれた空間で
しかも暖かい家、というのがいちばんうれしいと思います。
外側から断熱気密すれば、まぁ使えないわけではないと思うけれど、
この壁は外部に対しても温湿度の吸放出をすると思うので
それを自然的に維持するのがむずかしいかなぁ、と。
現代住宅の最先端技術集団といえる新住協の総会を前に
ちょっと脇道散歩で、
そんな思いを抱いた次第です。
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