性能とデザイン いい家大研究

こちら 住まいの雑誌・Replan編集長三木奎吾です 
いい家ってなんだろう、を考え続けます

【江戸期から続く建築会社 in むつ菊池組訪問】

2018年05月31日 10時12分01秒 | Weblog



今回の青森県東部地区出張の機会に
なかなか行けなかった下北・むつにまで脚を伸ばせました。
訪問した菊池組さんは、最近はエコハウスアビルダーとして受賞され
高断熱高気密ビルダーとして評価が高まっていますが、
一方で、社寺建築などの伝統的建築業の側面も持っています。
はじめて会社を訪問させていただいたら、社屋の壁面には
青森県下北地域、さらに南部地域での社寺建築事例が
たくさん額掲されていました。

下北は、南部藩領だったけれど寒冷気候のために江戸期を通じても
開発が遅れていたところに明治維新戦争の結果、
会津藩が入植したという経緯を持っている地域。
そういう意味では北海道の歴史とそう違いがないのではと思っていました。
高断熱高気密、デザイン性も優れた住宅建築で地域でも高い評価を得る
若い菊池洋壽常務。ちなみに同社の最近の受賞は以下のようです。
◎第2回・日本エコハウス大賞「温熱性能部門賞」
◎第3回・日本エコハウス大賞「新築部門奨励賞」
◎エコハウスアワード2018では「優秀賞」
という素晴らしい受賞歴なので、その口から
「ウチの創業は安政年間(1850年代) 創業者:菊池勘三郎といいます 」
みたいな言葉がごく自然に出てくるのが、まさに意表を突かれる。
その落差感がハンパなく、ツボでもあるので刺激を強く受けていたところ、
写真のような古建築図面や「設計書」など、
同社が厳重に保管している「古文書」的図書を見せていただけました。
「少なくとも150年は確実に遡れるのですが・・・」
と何事でもないかのように話される。
なんでも創業の勘三郎さんが社寺建築を修行されて
以来、そういう建築ばかりではなく一般住宅も手掛けながら、
営業を継続してきているということでした。
江戸期の建築で社寺建築はいわば公共建築、公共工事でしょう。
この文書の表題も「村社・八幡宮本殿建築工事設計書」とある。
帰路、隣接の横浜町に「八幡社」があって、引き込まれて撮影した(笑)。
「宮大工」専門というのは、奈良京都などの一部でありえた業態で
全国の建築事業者は、おおむねこの菊池組さんのように、
どのような建築需要にも対応していたのだろうと思います。
文書は大正期の社寺建築の請負書のようで、
「水盛・遣り方、砂利整地」などの今日と同様の建築表現が書かれている。
その建築コストも詳細に書かれていて、「見積もり」状況もわかる。
しかし今日の文書とは違って、おおむね漢字のみでの表記。
長く日本では、公文書では漢字だけが使われてきた伝統がある。
そのことが、明治大正期でもこの地域では表現として遺されていたようです。
図面では濃い実線で建築図がしっかりと引かれ、
その説明文は薄墨、もしくは鉛筆表記で丁寧に書かれている。
文書、図面とも公的記録としてしっかり保存しようという強い意志を感じる。
こういった歴史時間がこのむつでは、ごく自然に継続している。
北海道とは目と鼻の先ではありますが、
やはり時間の意識がまったく違うと、思わぬタイムスリップを感じさせられた。
わたし、どうもこういうのに弱い(笑)。
こういう記録文書をしっかり味読したいという欲求がふつふつとしてきて
まことに困ったものだと思っております・・・。
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【古民家農園という食文化カテゴリー】

2018年05月30日 05時38分24秒 | Weblog



さてきのうは十和田市で「オール電化住宅25周年記念感謝のつどい」参加。
東大・前真之准教授の講演会を「後援」の立場でした。
なんですが、午前中で1件用件を片付けた後、前から気になっていた
古民家を見学したかったのですが、そちらはなんと休館。
やむなく目にした「古民家カフェ」という情報を見て見学先変更。
で、訪れたのがこの「古民家カフェ・日々木」であります。
ちょうどきのう書いた青森県東部地域の「生活文化の基盤的農家住宅」
というコンセプトが体感できるのではないかという次第。

最近こういった趣向の飲食施設が増えていると思います。
また、わたしのような年代には訴えかけるものが強い。
きのうのブログで地域の農家住宅では間取りが大きい、と
書きましたが、まさにその通りでして、床面積通りに屋根も大きくかかっている。
屋根の大きさがそのまま面積をも表している。
まさに「平屋農家住居」という注文通りの住宅でありました。
興味深そうにしていたら、お店の方が説明もしていただけた。
このレストランの場合、雰囲気は抜群に良いし、きのうは天気も良かったのですが、
実は夏場でも隙間風などで年中寒いということ。
そういえば各所にファンヒーターやらエアコン装置やらが鎮座している。
夏場でも天気が悪いといごこちに難点があり、冬場はもちろん厳しいとのこと。
まことに正直にお答えいただけました。
ただ、こういった古民家は断熱改修は比較的やりやすい。
床・屋根などの部位でしっかり断熱したうえで、
開口部の整理整頓で壁量を増やせば断熱もしやすいとされています。
あとは木製サッシなどの高性能部材を効果的に活用すれば良い。
わたしどもの雑誌でも数多くそういった取材を行ってきている。
要するにまだまだ断熱改修のニーズは大きく広がっているようです。
こちらのお店でも内外装の改修費用はかなり掛けられているのが伝わりましたが、
どうも「人間のいごこち」の方への適切な配慮だけが不足していた。
やや残念でしたが、しかしその分、こうした食文化が広がっていけば、
建築断熱ニーズが潜在的に大きくなるということも実感できます。

食事の方はご覧のようなメニューで、
こちらはいまどきの「自然派」志向をしっかり把握したものでした。
最近日本の農産品は輸出商品としての競争力が注目されているとされますが、
こういった安全安心の食文化こそが価値感が高まるでしょうね。
たしかに中国観光客の動き方などを見ていると、
そういう近未来への予感はどうも確実性がありそう。
その上、こうしたメニューでなお、摂取カロリー表示もされていた。
わたしが食べた料理で総トータル624.7cal。
これだと3食を食べても2000cal以内なので、ダイエットも出来る。
食べてカラダがすっきりしそうな「医食同源」メニュー。
こういった飲食店カテゴリー、増えていきそうな気がしますね。

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【青森と北海道 住宅文化の違いと同一性】

2018年05月29日 07時10分11秒 | Weblog
きのう、札幌から八戸に入って住宅企業各社探訪であります。
本日は東北電力十和田営業所主催の「オール電化住宅25周年」イベントに参加。
写真は三沢の設計事務所「一級建築士事務所 ワックアーキテクツ」さんの
HPからの写真です。
住宅マーケットというのは、その土地に根ざした暮らしがベースであり、
その地域の生活文化的諸条件が注文住宅には反映される。
青森県東部地域は、東北の最北端であるけれど、
ほかのたとえば、青森県西部地域、弘前を中心とする津軽とは
明瞭な生活文化的違いがある。
生活デザイン的には北海道への志向性が非常に強く感じられる。
言ってみれば寒冷気候への合理主義的対応が普通一般的。
ただし、北海道とは違って、伝統的間取り感といったものがある。
それは地域のベースにある「農家住宅」で顕著で
とにかく間取りが大きな家が多いこと。
平気で50-60坪といった住宅が建っていて、そういう住宅での体験記憶が
若い世代の家づくりでも基本的に踏襲されている部分があり
このワックアーキテクツさんでも「平屋」のリクエストが多く
それも40坪くらいの大型の間取りが取られているそうです。
子どもがまだ小さく1人しかいない段階でも2人を想定して
それも一人あたり8畳間×2という間取り感覚が存在しているという。
同じように生活合理性が底流の北海道では
そういう間取り感覚はほとんどない。
むしろ北海道は多くの地域からの「移民」によって人口構成されていて
3代も4代も経てくることで、母集団社会の「伝統」にかわって、
シンプルな「核家族」的生活合理主義という主体的選択がある。
寒さへの対応という側面ではこちらの地域も北海道の家づくりと
まったく同様の選択がされるのに、やはり違いが大きい。
また、そういった大きな住宅を求める結果であるのか、要因であるのか
敷地面積が一般的に100坪ほどを用意されるという。
八戸などでは50-60坪程度が主流のようですが、
三沢などの地域ではクルマ社会であり、夫婦それぞれにクルマ通勤が多く、
駐車場2台分確保がいわば前提でもある。
こういった広い面積を確保するけれど、そうは言っても
庭などの造作メンテナンスにはそれほど関心がない。
このあたりも北海道との類縁性が感じられる。

いろいろな生活感の違いと同一性を聞き取りできます。
その上で家族の数だけ暮らし方には違いがあります。
抽象して知恵を交換し合うと同時に、こういった違いをヒアリングすることで
より豊かな情報コミュニケーションが生まれます。
やはりそういう部分はいつも学ばせていただけますね。
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【リフォームはDIYマインドを誘発する?】

2018年05月28日 05時18分21秒 | Weblog


写真は、わたしのデスク回りであります。
職住一体の環境に15年ぶりに復帰して、なにが一番変わったかというと、
わたし自身のDIY意欲が止めどなくなったこと(笑)。
まぁ仕事が住宅雑誌なので、いろいろ建築的というか、ものづくりには
きわめて近接していることは自明ですが、
いわば1/1で建築を体験するのがリノベ、リフォームのポイント。
「ここをこうしたい」という欲求が設計者、施工者、最後は大工さんと協働になるので、
非常に身近なものになっていくことが特徴でしょうか。
そういう環境に置かれると、自ずと「もうちょっと、こうなれば」という
マインドが必然的に昂進してくる。
とくに今回のように、住宅と事務所という2つの機能が一体になってくると、
スペース自体は減少するので「本当に必要か」というモノへの選別が強まる。
同時にそうして削減したモノたちの「機能性」について
「より引き出したい」というように気持ちが向かっていく。
モノと空間の「密度」のようなものを徹底的に高めたくなる。

休日にちょっとした時間が出来ると、
こういった考えていたことを、実現する方法を具体的に考えるのであります。
いま取り組んでいるのは、写真のようにサブのPCの設置環境検討。
普段はMacを利用してWinは通常使いではないけれど、
Macにはないソフトを使うために持っているのであります。
専用事務所の時にはスペースに余裕があったので、
それ用にスペースを割り当てられたけれど、いまは難しい。
これまでは、結局家と事務所両方でほとんど同じ環境を作っていた。
家と事務所両方で似た環境があることが「機能的か」といえば、
なんともいえないというように思われるのですね。
けれど、スペースが小さくなることは逆に密度が高まる。
でもまぁスペースが小さくなったので、いろいろ考えた結果、
空間の利用倍率は高めるようにするのが自然。
ということで、ごらんの机面の下の収納箇所に
「飛び出してくるパソコンラック」みたいな発想で環境を考えてみた。
設備的なものとしては、スライドレールが似合っていようなんですね。
リノベでは空間について十分にわかっている建物を具体的に改装するので
「手を加える」ことがたいへん身近なことに思える。
リクルートさんでもリフォームとDIYの関連性に着目されているようですが(笑)
わたし自身もまったく同じ意見を持つようになりますね。
スタッフにもDIYを考えられる余地をスペース的に準備もしています。
なんですが、まずは自分自身のスペースで頑張りたい。
この「飛び出すWinPC」計画、まずはそこそこの機能性は獲得したのですが
まだまだ、いろいろ考えてみたいところが多い。
とくにスライドレールのありようについては、いろいろの種類もあって
選択次第で機能性にも拡張性が高まる。
こういった「人間動作環境」をじっくり考えることで、
むしろ、住宅についての多様なアイデアが膨らんでもきます。
さて、どんな着地点が得られるか、楽しみであります。
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【三菱一号館美術館でルドン・グランブーケ鑑賞】

2018年05月27日 10時19分58秒 | Weblog



ルドンという画家のことは、わたしは作家・故埴谷雄高さんの
文章の一節でだけ記憶していた。
「ルドン風の幻の花」というように記述された言葉の断片記憶。
それも政治評論的発表文のなかのものだったと思う。
いまと違って、そういう評論的発表も書籍でされていた時代。
いまから半世紀も前に断片的に触れた作家の文章の一文節に
あるひっかかりを感じ続けるというのは、昭和中期の人間の
ひとつの傾向でもあるのかも知れませんね(笑)。
戦前共産党の活動家であり、獄中で「転向」したとされ、
戦後、むしろ共産党中央と「反代々木」的姿勢で対峙してきた埴谷雄高氏。
戦後はずっと作家として代表作「死霊」を書き続けていた。
名付けて「形而上文学」。
ルドンという名前はそういう埴谷雄高さんのフィルターを通したカタチで
いわば青春期からの残滓のような部分で反応した。
極東アジアの島国の北辺都市で青春期を迎えた少年には、
こう書かれたルドンという名前にはるかな想像を巡らすしかなかった。
埴谷雄高という孤高の思想家があえて名を挙げる画家というのは、
どんな存在であるのかと、ずっとこころに掛かっていた。
個人的には埴谷雄高的形而上世界とルドン美術が連関づけられていた。
今回、東京丸の内に明治期に建てられた洋風ビル建築
「三菱一号館」が2010年に創建当時の姿で再建され美術館になっている、
その展覧会として「ルドン―秘密の花園」が開かれていた。
会期末ギリギリにはなったけれど、そういう興味から見てきた次第。

ルドンという画家はある時期まで「黒の時代」といわれひたすらモノクロで
顕微鏡的な、科学発展に内面的に反応したような細密描写的世界。
そういう画家が、ある時期から色彩豊かな「幻の花」を描き始める。
この「グランブーケ」はそういう突然変異の境界に位置するそうです。
19世紀後葉のフランスの貴族層が、この画家を招聘して
自分の城館の装飾画として16枚の連作を描かせたなかの特異的作品。
今回の展示ではほかの15枚の作品も、所蔵するオルセー美術館から
借り出してきて展示されているのですが、
この「グランブーケ」だけは、三菱一号館美術館が所蔵しているそうです。
美術館長さんがビデオでこの「グランブーケ」との2008年の出会いを
印象的に語っていましたが、その時間的経緯からすると最初から
この三菱一号館美術館の目玉として考えて購入したことが想像できる。
で、ほかの15点とは別れて、このグランブーケだけが
三菱一号館美術館に買い取られた。
この点にどうも、やや疑問を感じさせられるのはわたしだけでしょうか?
同時にほかの15点と同時に展示されて見せられると、
たしかにこのグランブーケがやや異質な感じで、またひときわ映えるけれど、
やはりルドンさんの制作意図として、ほかの15点との連作として
ひとつながりのものとして描いたに違いないと思うのです。
どういった経緯でこういう分断に至ったのか、疑問を持った。

その点はややひっかかりを持ったのですが、
作品自体は、埴谷雄高さんの「ルドン風幻の花」という修辞がまさに至当と
強い印象を与えてくれたと思います。
写真はこのグランブーケだけが撮影許諾されていたので撮ったもの。
ただし、混雑していて下の方に人物のアタマが写ったので
その部分だけやむなくカットしています。ご了解ください。
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【わが家地盤沈下対策工事いよいよ始動】

2018年05月26日 08時57分41秒 | Weblog
さて既報の通り、わが家の敷地では市の公設下水枡周辺で
地盤面の沈下が見られており、先般2週間ほど前に
調査に来られて、復旧工事が市の下水道工事として行われることに
なっておりましたが、その準備がおおむね整って、
昨日午後、その工事担当のみなさん、総勢10名超で来られました。
下水道工事の他にロードヒーティング工事もからむやや難易度の高い工事。
問題点としてはわが家敷地内に埋設の下水枡からの下水パイプが
公共道路土中の下水管と接続させている部分が
下方向にずれて破断が起きている。
結果、長期にわたってわが家の下水排水の一部が土中に漏れて
それが地盤面を流れていくことで地盤に変形要因を加え続け、
現状写真のように、地盤面に一部陥没をもたらせている。
原因がわからず、何度も業者さんに掘り返してもらったりしていたのですが、
ようやく原因の特定が今回リノベ工事でできたのです。
写真の一部には陥没部位にクラッシュ煉瓦モルタルの被覆もありますが、
これはわたしの「応急工事」の残滓。ヘタで笑えますね。
ということで、その地盤面改良工事を行うのですが、
写真でおわかりのように、わが家敷地と縁石を介した「市道歩道」部分も
わが家の「ロードヒーティング」が敷設されています。
これは、札幌市の許可をいただいて敷設し、なお、の表面被覆も
煉瓦敷き込み仕上げを許諾していただいているのです。
こういった経緯なので、一般的な地盤改良工事と同時に
ロードヒーティング部分の復旧工事もしなければならない。
そのロードヒーティングも、電気式のタイプではなく温水不凍液循環の
石油ボイラー熱源の方式なので埋設部分に
写真でわかるように「温水パイプ」が巡らされているのです。
敷設工事としては地盤面を一定の深さで掘り込んだ後、
天圧をかけてならして、そこに砂を敷き込みワイヤーメッシュを敷設して
そのメッシュに不凍液パイピングを結束しているのですね。
広さなどの条件を考慮して、パイピングの敷設回路など状況に応じて
それぞれのやり方で設置されているものです。
温暖地のみなさんには見慣れない工事ですが、参考になれば。
これらを、いったん外してその下の地盤面を確認して
改良工事を現場に即して行い,天圧をかけて地盤面を再生したあと、
ロードヒーティングを「復旧施工」することになる。
工事予定日は6月2日土曜日ということに決定しましたが、
市の公共工事らしく、周辺の安全を保証するために通行止めなどの
公的な処置も行って工事進行させるということ。
おおむね1日程度の工事になる予定。

先般2週間前の調査時点で公共下水道本管部分でも土砂による詰まりが
発見されて、その復旧工事も大がかりに行われていましたが、
わが家の工事が起点になって、いろいろ公共工事も関連していく。
住宅雑誌編集社としても、いろいろ興味深い「取材ネタ」が
芋づる式に出てきております(笑)。
良い機会ですので、こうした工事の内容についても住民側として協力して
その工事プロセスなどもお知らせしていきたいと思います。
ふだんは目にすることのない、地面から下の縁の下インフラ、
住宅生活を支える安全安心領域、ウォッチしていきます。
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【特殊形状の散水蛇口に閉口】

2018年05月25日 06時42分43秒 | Weblog


写真はわが家の外部散水蛇口であります。
27年前の新築時から使用しているけれど、しばらくはあんまり使っていなかった。
っていうか、人間の建築メンテナンスコントロール能力って
ある一定レベルを超えるとなかなか難しくなるのでしょうか?
以前まで床面積86坪の「自宅」と、敷地面積114坪・床面積83坪の「事務所」の
両方のメンテナンス、保守管理をやっていたわけですが、
冬場の「除雪」も含めてこれだけの面積コントロールは、なかなか難しい。
なので、自宅の方のメンテナンスは、あんまり熱心にはしていなかった。
正直に言えば、この散水栓のことは考えないでいいように、
ほとんどこの10年くらいさわったことがなかった、というのが真実(笑)。

相当前の記憶で、なんか面倒だった記憶だけが残っていたのです。
今回再度使い始めてみて、新築当時以来、この散水栓の蛇口形状が
どうも一般的なヤツとは違うという事実にようやく気付いた。
蛇口が普通と違うのでうまくいかなかったことを思い出した。
で、時間もないしとあきらめ、そういうメンテナンスをしないで来ていた、
という事実すら忘却していた(笑)。「見なかったことに」していた。
そういう自分のダメさに正面から今回向き合って、この蛇口と対話した。
購入してきた散水装置付属の接続法では蛇口からジャバジャバと漏水する。
なので接続部位の寸法を測り、スマホで写真に撮ってDIYショップで
相談に乗ってもらったという次第です。
そうしたところ近隣のショップ、ホーマックさんのベテランさんたちが
写真を見て目を丸くしていた、「なにこれ???」。
かれらもこういう蛇口形状は初めて目にしたのだそうです。
この蛇口は四角い地下埋設型のボックスに入れられて金属板で被覆されている。
その地面からの高さが非常に低いので、蛇口がどうもいじめられて
パイプ部分の長さもカットされ、なお蛇口部分も特殊加工されている。
取り付け散水装置とのジョイントを簡便に出来るよう考えて作るのだろうけれど、
それが十分にされていなかったのだと、27年経って気付かされた。
接続させるには特殊な大口径ジョイントでなければならないのと、
それであっても口を締める3本の+ネジのうち、ドライバーでは
1本しか回すことができない(!)。作業空間すら確保できないのです。
27年前にはスマホもなかったので、写真を見せて相談も出来なかったのですね。
この程度のことなので、いちいち建築サイドに連絡もしなかった。
まぁ、別に怒るほどのことでもないのですが、困った「特殊仕様」。
きっと、いろいろな諸条件の結果だったのでしょうね(笑)。
で、工夫してネジを少し締めてはジョイント自体を回転させながら
なんとか、安定的な接続状態を実現することが出来て、
スムーズな散水が出来るようになったところであります。
ふ〜〜、やれやれ。
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【好きです。日経の横山光輝「三国志」マンガ広告】

2018年05月24日 07時00分04秒 | Weblog


写真はわたしの好きな広告シリーズです。
横山光輝さんというマンガ家は、石森章太郎などの年代から活躍したひとですが、
柔軟な作家で、自作品がいろいろにアレンジされていくことにも
非常に寛大な姿勢であったといわれています。
2004年に亡くなっているのですが、三国志をマンガで描ききったことで
歴史マンガというジャンルも確立させてきた功労者。
その三国志の膨大なコマを活用して、
「わかりやすい経済用語」みたいな広告シリーズを日経が展開している。
わたしが、接触できるのは東京出張の時に地下鉄などで移動するとき、
写真のような電飾看板で出会うことが多い。
横文字経済概念をわかりやすくマンガ表現するのに、
こういった手法が使われている。
今回目にしたのは「シェアリングエコノミー」概念で、
三国志の1コマを広告ビジュアルとして切り取って活用していた。
また下の広告のように、最近のヒステリックな朝日など既成メディアの
「モリカケ」報道へのサビの効いた「意見広告」(?)などもあった。

こういうわかりやすいマンガを広告素材として活用するのは、
面白い広告手段だと思って注目しています。
経済ネタをわかりやすく、親しみやすくしてくれるのですね。
本誌Replanでも、東大の前真之准教授の連載企画「いごこちの科学」で
イラストマンガとして「住宅性能概念」のビジュアル化に毎回挑んでいます。
むずかしい内容をいかに読者にわかりやすく伝えるか、
そういう作り手側の視点で、いわば同志的な立場からこの広告シリーズの展開に
大いに興味を持っている次第なのです。
ただ、こころみは非常に共感するのですが、
テーマとの調和、そして新たな価値あるメッセージの「創造」にまで、
「昇華」しているかといえば、まだプロセスだなぁとも感じている。
こういったストーリーマンガのひとこま切り取り型だけでは
マーケティング目的全体を構成するのには限界があるかも知れません。
たぶん、そういう意味ではマンガ家と協同して、
あらたなマンガジャンルを掘り起こしていくようなストーリーマンガ創作の方が、
一般ユーザーには伝わっていくのかも知れません。
ただこの日経の広告シリーズは、ともすればクールな分析になりやすい経済ネタに
また違う受け取り方を提示しているとも感じています。
いまの時代、広告シリーズもまたユーザーから「評価」を受けるのだと
そんなことも考えさせられています。
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【ハウスメーカー住宅は古民家になるか?】

2018年05月23日 07時31分09秒 | Weblog
最近、再生型住宅活用、そのマーケット創成について考えることが多い。
自分でもそういう再生活用を実際にやってみて、
実体験を持ったことで、興味が深まってきている。
というか「ポスト新築」の時代という目前に迫った住宅業界のトレンドを考えれば、
こういう市場性に興味が向かっていくのは自然だろうと思います。

で、そんな興味を日常的に持っているところに、
東京渋谷区広尾でふとこんな「店舗」を見掛けた。
そこそこ通行量の多い立地の地域ですが、
周辺にはそれほど多くの店舗があるわけではないけれど、
いわゆる「わざわざ」系のショップはそこそこにある、
広尾という地域柄が感じられるポイントでした。
でも、再利用されている建物は見た感じ、ハウスメーカーのごく初期量産型。
外壁には一部に苔や黒ずみなどもみられて、
それなりの「オールド」感は漂わせている。
ただ、これまでの常識的感覚からすると、いわゆる「古民家再生型」とは
どこかしらイメージにギャップを感じさせられる。
そうですね、量産型のパネル工法的住宅、その素性が見えるような建物は、
これまであんまり古民家再生型のリノベデザインを施されていない。
そういうある意味、意表を突いた挑戦が行われていた。
カフェショップのようでしたが、残念ながら、営業していなかった。
それがどういうことからなのか、聞き取りすることもできなかった。
ただ、外観的には企画量産型住宅に対して、やや古色の古材でエントランスデッキを
回したり、大きな開口部を開いたりして店舗へのチェンジを表装していた。
木造の住宅であれば古びた建物にはある「さび」があって、
郷愁に連なるようなビジュアルを想起させるパターンはあるけれど、
こういった量産型の「よくある」パターンの住宅は、
どのような雰囲気にチェンジしていったら店舗的成功が可能なのか、
そういうテーマを訴えかけてきたように思いました。

4月の始めに訪れた大阪では、
ある古民家再生を得意とする工務店さんが、Dハウスの最初期の工業化住宅を
事務所として再生利用していた。
その事務所を、現在のハウスメーカー関係者が研究もあって足繁く訪れるという
面白い現象とも遭遇した。
いわゆる古民家好きの工務店が工業化住宅をどう料理するのか。
いわゆる量産系のハウスメーカーとしては、こういう「古民家」は、
どんどん廃棄されて最新のものに置換されていくのが望ましいだろうなと
そんなふうに考えましたが、数十年住み続けたユーザーにして見ると
愛着もあり得るだろうし、再生リノベで初期立地を活かして住宅から店舗へと
機能を変更するという需要もありえる。
こういった需要へのビジネスモデル、デザインパターンなどの
事業開発は、まだあまりなされてはいない。
さて、量産型ハウスメーカー住宅はどう再生利用できるのか、
面白いテーマかなぁと気付かされた次第です。
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【玄関ドアPOPデザイン・社内コンペ】

2018年05月22日 06時09分18秒 | Weblog
当社にはデザイン制作スタッフが合計で6名おります。
雑誌誌面の制作総ページ数が、年間で2500ページを超えているし、
札幌は制作会社の集積が首都圏などとは違って十分ではないので、
地方雑誌としてどうしても「自社制作」の部分が不可欠になってくる。
そして加速するようにWEB制作が飛躍的に増えてきているので、
スタッフは育成していかなければならないのですね。

で、今回の移転を機に、
そうしたスタッフのための「表現力の向上」をテーマに
いろいろな自社デザイン案件についても、各人からプレゼンしてもらって
アイデアと表現、さらに「説得力」意識を高め合っている次第。
写真は玄関ドアのカッティングシート「看板」案件であります。
作品はスタッフの脇坂君のデザインによるものです。
玄関ドアは今回、たいへんガラス面の大きなものを設計者から提示された。
設計の丸田絢子さんは、よく店舗デザインを手掛けているので、
そういった感覚での選択でしたが、
当社の事務所は住宅レベルよりパブリックな性格が強いので、
こういった親しみやすさを優先してみたのです。
そうすると自然な流れで大きなガラス面をアピールの画面にしたくなる。
ならば、スタッフ各人からプレゼンしてもらって他のスタッフの多数決で
決定作を選んでいこうというミニ企画が実現したのです。
今回プレゼンでみんなの注目を集めたのは、当社の業務内容を
マーク化したビジュアル表現。
当社の周辺環境は住宅街ではありますが、
中学校のグランドに面していて、見晴らし開放感がある。
また約100mほどの距離を挟んで「山の手図書館」と相対している。
そういう意味ではパブリックな要素も比較的高い立地条件。
住宅街道路だけれど、図書館立地もあってクルマの通行量も多い。
そういう場なので、中学生たちにもわかるような「業務ビジュアル」をイメージした。
編集、出版、企画、デザイン、WEBという業務に即して
こういったビジュアルと欧文文字デザインを配置したのですね。
まぁ、一発で即わかるか、と言われれば評価を待つしかない(笑)、
なんですが、その辺は
「これいったいなんだろう」というスフィンクスの謎かけでもいいかと(笑)。

自分たち自身のプレゼンという機縁、
たまたま、こういうオフィスリノベーションという機会で端緒が開かれたのですが、
発想をもっと開放させていくのには、いい機会だと認識させられた。
今後とも企業姿勢として全員でチャレンジしていきたいと思います。
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