前から一度、食べてみたかったものに、「あわ」とか「ひえ」があります。
コメが日本の南方から、弥生式農耕として広がっていく中で
自生していたあわ・ひえは、冷害の時にも実ってくれるものであり、
とくに寒冷地・北東北や北海道地域では、
基本的な炭水化物摂取源として、ひとの生存を支えてきたに相違ない。
であるのに、コメの食味の優位性に押されて、
やがて、食文化としてもほとんど日本人の暮らしに残っていない。
たぶん、それを食することが、
貧困の象徴のように見なされ、
上位観念としてのコメ食への憧れが圧倒的になっての結果なのでしょうね。
そんな思いがあって、
さて、貧しき民族の食の歴史を体感したいと、
そういう食品を探してみていました。
で、鎌倉の街の裏参道に写真のような食品を発見。
なぜ、鎌倉にこういう「食文化」が残っているのかはわかりませんが、
とにもかくにも、ひと味、所望してみた次第です。
すこし、あわのつぶつぶ感を残した作り方のようで、
うれしかったのですが、
もとより、アズキのあんの甘みが圧倒的で、
あわの味そのものを実感するまでには至りませんでした。
関東も、土地の広さもあって、
すべて水田にはできず、
こういう食品が残るほどに、あわの生産はあったのでしょうね。
あわは、いまは健康食として販売もされているようです。
宣伝文句では
あわはミネラルなどのバランスが良く、特に鉄分は精白米の6倍もあります。またマグネシウムとカリウムそろって豊富です。マグネシウムは白米の約5倍。カルシウムは約3倍含まれています。あわは適度な粘りとほんのりとした甘味があり上品な味わいです。お米に混ぜて炊くとクセがなく、ごはんにもっちり感がプラスできます。
国産雑穀は少量ずつ多地域から集められていますので、時期により色や粒形が異なります。この点をご了承下さい。賞味期限約10ヶ月。
というように紹介されています。
アイヌのひとたちの暮らしには
あわの脱穀のための臼が多く残されていて、
重要な食品であったことは明白です。
さて、どのように命をつないできたのか、
食の歴史を体感してみたいと考えています。
ことしも、きょうで大みそか。
年中無休でブログ更新が続行しています。
何カ所かでアップしていて、多いときは1000近い読者のみなさんはいるのですが、
さほど、コメントも返っては来ないブログです(笑)。
しかし、淡々と、来る年も書き続けていきたいと思います。
みなさん、よいお年をお迎えください。ではでは。
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