三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

職人さんのデザイン?

2006年02月28日 06時05分24秒 | Weblog

写真はある建築家の自邸の洗面脇にあったボイラー。
「あれ、こんなに小さい膨張タンクいるのかなぁ」と思って、軽く見ていましたが
子細に見ているウチについつい、見入ってしまった。
確認もしていないのですが、どうも職人さんの仕事から
機能性以上の部分が感じられたのですね。
「これ、けっこうデザインしちゃっている」っていう新鮮な驚き。
まぁ、そこまで意識的ではないまでも、十分に
「職人の手業、人間の痕跡」は感じられた仕事です。

こういうのを、ふと感じると、楽しい思いになります。
家づくりは、いろいろな職方が多数参加する仕事です。
そのなかには、仕上げの部分の直接的に痕跡を感じる仕事も多いけれど
大多数は、縁の下の力持ちで、表に出てこない仕事が多い。
電気工事・配管工事・型枠コンクリート工事などなど。
そういう職人さんたちは、ふだん表現の機会を得られないですよね。
壁の中で住宅の機能性をしっかり果たす、というケースがほとんど。
そういう職人さんにも、デザインに参加する機会を
どうも、この住宅では作っていたのではないでしょうかね。
小さな膨張タンクの配置具合など、とてもユーモラスに見える。

わたしの事務所の電気配線工事でも、そのまま、表側に露出配線とすることで
数少ないデザイン要素になったもらったことがありました。
なんたってローコスト建築なので、デザイン表現できる仕事自体が少なかったんですね。
時間も手間もかかるし、そんなことは普段期待もされていない
けれども、機会を得ると実にいい仕事で応えてくれる。
そういう職人さんの仕事って、たのしい。

どうせ建てるのなら、ディテールから人間の手業が感じられる
そんな手仕事が伝わってくるような空間の方がいいと思います。
結局人間は、人間から癒されることが一番大きい部分を占めていると思うのです。
住まいが無表情で無機質ばかりじゃなく、こういう人間の痕跡に
囲まれているのって、安心できる。
みなさんはいかが感じられるでしょうかね?
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街の眺望と暮らす

2006年02月27日 06時21分05秒 | Weblog

先日の東北建築家のみなさんの視察ツアーから。
2日目に訪れた札幌伏見の高台の家からの眺望です。
札幌って、街の基本的な方位が、街割り自体は似ている京都とは正反対。
京都は北に山地があって、南にむかって開けていて、ほぼそれに沿って川が流れています。
実際に「千年の都」であったほどに、風水的に見て京都は完璧なんだとか。
一方で札幌は、ほぼ反対。
まったく逆だと裏返って、逆もまた真なりとなる、とも聞きましたけど・・・さて。
こういう都市全体の風水って、なかなか面白いテーマだと思います。
単に迷信のたぐい、根拠のない言い伝えとは言い切れないものがある。

で、こういう街では典型的な高級住宅のひとつの立地条件である
南に面した斜面高台、がなかなかないんですね。
札幌の場合、南がほぼ山に占められているので、斜面は北側、もしくは東側向き。
そういうなかでは、中央区の伏見地区は、まず立地的には最高の位置にあたります。
長く、高級住宅地であった、というのには理由があるんですね。
札幌って、人工的に作られた都市なので、
ほかの日本の都市のような、人文歴史的な高級住宅地ってのはない。
「あそこらあたり、なかなか気候的にもいい」という実感的なものが
多分重視されて、街並み形成がされてきたのだろうと思います。

この家のコンセプトは、実に明快です。
傾斜地なので、玄関は地下で、主要な居室は3階に置かれていますが
ここからはワイドに札幌の街並みが眺望できます。
それも、建物の横幅一杯にワイドに開口させて、目一杯の眺望が広がっています。
晴れたら、石狩湾の海から、北の暑寒別岳、ほぼ札幌全域の街並み
といったチョーワイドスクリーンだと思われます。
うれしくなっちゃって、ソファにどかんと座り込んで
帰りたくない、みたいな感じの人も現れておりました(笑)。
気持ちはわかる。

アメリカなんかの高級住宅の基本コンセプトそのまま、なんで
やっぱ、わかりやすさが一番ありますね。
まぁ、あとは好みの問題なのでしょうね。わたしなんかは
やや高所恐怖症ってところも少しあるので
もうすこし平ぺったいところが庶民的で安心できるのかなぁ(笑)、ってね。
まぁ、でもため息ばっかりついておりました、はぁ~。
くだんの帰りたくなくなった方は、ご主人と意気投合、
帰り際には、「じゃ車も見せて」「もち、○○ですよ!」「お、見せて」
とか、盛り上がりっぱなしでございました。 (笑)
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高齢でも働こう、PC

2006年02月26日 06時58分06秒 | Weblog

タイトルちょっと変かなぁ?
このあいだ、ブログに書いたPCの延命策、やってみました。
左側が交換後の動作している様子と、右側が取り替えた旧ロジックボード。
基盤のロジックボードが前のものは一部不具合があったのですね。
こういうあたり、Macのユーザーグループは頼りになる。
企業側は、こういう情報は隠したいだろうけれど、
いずれユーザー間で知れ渡っていくのですね。
まぁ、致命的な欠陥とは言えないまでも、不具合が発生しやすい
ということのようなのですが、ね。
でも保証期間が切れてからも、大切に使い続けてきたものだし
いろいろ調べてみたら、ロジックボード交換と、ついでに相性の確実な
HDへの交換、二つを実施してもモノの費用は25,000円くらい。
ということで購入して、さらに専門のPCドックに作業を10,000円で依頼しました。
調べればロジックボードの交換程度はユーザーが出来るのでしょうが
細部の知識を得たりするのに要する時間がとてもないし
メンテナンスもあとで相談できるので、メリットがある。
まぁ、零細企業の外部利用テクニックとでもいえましょう、か。
自分の趣味のモノなら、もちろん自分でトライしますが。

ということで、無事外科手術が完了しています。
これまでのCPU速度・350MHが、450MHにスピードアップ。
体感速度の向上は素晴らしいそうです。
フリーズなどの不具合は今のところ、発生していない感じ。
なんとかこのPC、第2の活躍の場が確保できたみたいですね。

きのうのブログでも書いたけれど
何でも使い捨て、ってわたしあまり感心いたしません。
このPCにしたって、もちろん最新の作業環境をこれで、とは考えませんが
まだまだ、古い環境でなければ出来ない仕事もあるのです。
そういう仕事をさせるのに、少ない投資の範囲でなら
こうやって更新・増強してやって、
ようするに高齢になっても働き続けるのが、結局いいと思うんですよ。

ということで、ウチの会社には本当に廃棄したPCって、ごくわずか。
安さに目がくらんで購入したある日本メーカーのWinノート3台くらいかなぁ(笑)
Macについてみたら、導入から8~9年くらいで、現在稼働中が25台。
(スタッフ20人でMacが15人、 Winが5人。Winは11台)
この間で引退して不使用になったマシンは・・・って、思い出せない。
何台かは譲ったりもしたんですけど。
ほとんど全部、いろいろに再利用したりして活躍中です。

ということで、零細出版業のケチケチ作戦でした(笑)
ライブドアさん、もうすぐいらなくなったら(?)、MacやPCたくさん、引き取りますよ(笑)
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蘭越の地吹雪

2006年02月25日 06時25分12秒 | Weblog

先日の東北建築家のみなさんのツアーのひとこま。
写真は、蘭越町にある「アグ・デ・パンケ農園の家」の様子です。
この家は、省エネルギー住宅の賞を受けた住宅で、コンクリート外断熱の家。
38坪ほどの平屋をFF式ストーブ1台で暖房しています。
 
という紹介は、ここでも以前していますが、
今回の訪問は、真冬真っ盛りの、2月17日。仙台からの飛行機が到着後
まっすぐ蘭越に向かったものです。
ことしは千歳の空港、気象が厳しく、何回か閉鎖されたりして、そうでなくても
時間の遅れなどは日常茶飯でしたね。
そんななかでしたが、この日はなんと、ほぼ定刻、よりも早く到着。
チャーターしたバスも、12人ほどの乗車数と比較するとチョーゆったりの大型。
蘭越までは快適な冬のドライブを満喫できました。
しかし、さすが冬の北海道。
そのままにはさせてくれません。
徐々に不気味な地吹雪、ブリザードが襲ってきていました。
なんとか、2軒目のこのお宅へあと1kmほどにきたとき
ふいにバスがストップ。
なんと、除雪された道路が半分以上埋まるほど、
路肩の雪の壁からなだれが発生していたのです。
やむなくここでバス移動を断念、ケータイで住宅のオーナーさんと
連絡を取りながら、全員、徒歩で現地に向かうことになりました。
そこへ、おあつらえむきに(笑)、激しいブリザード。
ガイド役としては、こういうことあれかし、と期待する部分は
内心、若干はあったことは告白せざるを得ませんが、しかしそれをはるかに
上回る本格的な地吹雪状態でした。
ただし、午前中は天気がよかったようで、道路はハッキリ見えているし
約1km程度なので、大人であればまず安全の範囲。
みんなを励ましながら、雪中行軍すること約15分ほど、やっとたどりつきました。
メガネの人はびっしり張り付いた雪で視界不良。
少しオーバーだけど、命からがら、というご一行でした。

たどりついたお宅は、ほっとする優しい暖かさに満ちた空間。
住宅の性能と言うことが、いかに切実なことであるのか
みなさんに身をもって理解していただけたのではないか、と思います。
それから、性能とデザインという今回の研修テーマが
一気に現実的なテーマとして認識いただけて
札幌でのセミナー形式の意見交換も大いに盛り上がった次第です。

東北の建築家のみなさんからも、
あの地吹雪体験がいちばんよかった、と言っていただけて
同じ寒冷地同士のあたたかい連帯感を確認することも出来ました。
でも、みなさん、ちょっとびっくり体験で、ごめんなさい、でした。(笑)
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帰ってきたリュック

2006年02月24日 06時43分54秒 | Weblog

1ヶ月以上前に背中のつなぎ部分が
はがれてしまっていたリュック。
そのときはすぐに使うことから別のものを購入していましたが
ダメもとで、直すことは出来ないか、聞いてみていました。
「あまり、聞いたことはないのですが・・・確認してみます」
と、言ってくれていました。その後、1週間ほどして
「本社の確認が取れました、大丈夫、直せるそうです」
という知らせをいただきました。費用もまぁ、納得できる3000円ということ。
それで、直しをお願いしていたのが、できあがってきたのです。

わたし、こういうの好きなんです。
実は腕時計も未だ、アナログのオメガ使っています。これは死んだオヤジから
あるとき、「これちょうだい!」と、きちんと(笑)貰ったものなんですが、
それ以来、30年以上使っていまして、ときどき電池交換するだけで
ずっと、使い続けています。最近はやや進み気味になっていますが
そのうち、分解修理でもしてみて、使い続けようと思っています。
で、こういういわば、職人的な仕事の結集って、単純に感動してしまうんですね。
まず、きちんとした物づくりの職人仕事があって、
それを受け止めるユーザーの愛着がうまれでてくる。
その愛着が、ものを大切に使うことにつながる。
使い続ける中から、修理しても使いたいという心理が生まれる。
そして、そういう心理をまた、きちんと受け止める職人仕事が存続し続ける。
こういう物づくりのための信頼関係みたいなものが、いいんです。

なんでも使い捨ての方が合理的だ、なんていう
開発独裁・発展途上国みたいな、文化のレベルの低い状態から
江戸や戦前までの日本の本来の職人仕事をベースにした
「循環型社会システム」こそが、LOHASであり、
サスティナブルな社会の基本ではないでしょうか?
やっぱ、多くの人がそういうふうに考えはじめているというように感じます。
このリュックの一件、まさかホントに
直してくれるとは思っていなかったんですが、
そういうこと、やってみようと考える人が増えてきた証明のようですね。

わたしの仕事の住宅の分野でも
古民家再生であるとか、古材の利用であるとか
こういう考えを志向する動きも強まってきていると思います。
できれば、そういう流れをささえるような仕事をしたいな、と。
みなさんは、どうお考えでしょうか?
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厳美渓とモチ料理

2006年02月23日 06時49分01秒 | Weblog

岩手県南部・一関での取材、昼食時。
取材集合の待ち合わせにしていたのが、道の駅。
スタッフの到着を待つあいだ、つい気になったのがレストランメニュー。
道の駅近くの広告看板のキャッチフレーズが
「温泉ともちのふるさと」みたいな案内。
で、レストランでは、なんとモチ定食がメニューになっているんですね。
ごらんの通りなんですけど、結局お昼は、これをいただきました。
まぁ、いろいろなモチのからめ方見本みたいなものですね。
上の段から、ずんだ、あずきはまぁ一般的ですが
あずきは、なかなかいける味でしたね。
ごまも、照り具合がなかなかみごと。結構深みがある。
中段は、左がモチを巾着にしたもので、油揚げにくるんでいます。
まんなかは大根おろしで、ちょっと酢を利かせています。
この大根、乾燥させたものもこのあたりの定番食材だとか。
右側は、しょうゆ味であんをつけたもの。
下段には、桜エビをからめたものが右側。
真ん中には、青物をからめていますが、野菜の種類は不明。
一番左側は・・・、あれ、忘れちゃいました。 失礼。
確か、納豆に梅干しをからめたものだった記憶があります。
って、きて、なぜかモチの定番、きな粉がない。
このへんでは、きなこ、あんまり食べないのでしょうかね。
吸い物にも、だいこんなどが入っておりました。
名物になんとかとか、いいますが、けっこうおいしかったですよ。
これで、たしか850円で出されておりました。
男にしてみると、ちょっと昼飯か、おやつか、あいまいな部分。
わたし、どっちかというと、すこし足りなく感じまして
出たところでやっていた屋台売りのこんにゃくおでんを1本。
ひょっとすると、タイアップ作戦ではないか(笑)、と。

で、紙数が尽きそうで、左側は厳美渓の景観。
奇岩がおりなす、渓流沿いの景観がなんとも面白い場所ですね。
ふつう冬場は雪でよく見えないので、あんまり人は来ないのだそうです。
すいません、仕事のついでなものですから
季節はずれの観光名所案内ですね、これじゃぁ(笑)。
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気仙大工の仕事

2006年02月22日 05時45分14秒 | Weblog

気仙大工、というのは岩手県から宮城県にかけての
太平洋側一帯に手技として残っている職能集団。
きのうは、一関と花泉という岩手県南での取材が2軒。
どちらも、ふと目が止まったのが
ごらんのような「神棚」。
気仙大工の仕事というと、この神棚なんかにあらわれる手業の見事さが特徴。

北海道なんかだと、そもそも神棚も創らない家が多いのですが
東北では、こういう神棚がぴったり似合う家が多い。
左は古民家再生の住宅のもので、
解体したりせず、そのままの状態でジャッキアップして
基礎をあらたに作り、断熱と気密をしっかり施工し直した家。
なんと相当隙間面積で1.5cm平米という高気密高断熱に生まれ変わった。
(相当隙間面積というのは、1m角の壁にどれだけ隙間があるか、で
家の気密性能を表現しているモノ。)
和室など基本的なデザインは変更していないから、この手業がそのまま残ったんですね。
屋根まで付けてあって、格式を表しています。
この家、なんと家紋が丸に十という島津家のもの。
家の人に聞くと、嫡流の家系は3代前で途絶えて、養子が入って継がれてきている家。
そういう家系の話を、北海道では聞くことも全くない。
いずれにせよ、古民家、という伝統の形がしっかり残っている。
すばらしいなぁ、と思いますね。
そういう時間空間の中では、こういう神棚が実に効果的な装置といえます。

一方、右側はモダンなデザインにまとめられた都市住民の家のモノ。
奥さんが研究を重ねて、すごく美しいインテリアの室内で、
和室も、たいへんモダンで、格式にはとらわれていない家。
でも、やっぱり神棚だけは、ごらんのような奥行きのある作り。
仕上げ自体は軽い印象のクロスが張られて、軽快ですが、
しかし、造作は気仙大工の手業の伝統をみごとに感じさせる。

先週末、3日間はどっぷり北海道の建築家住宅で
きのうは、ディープな伝統が残る東北の住まい。
ところ変われば、まったく違いますね。
でも、だから住宅って、面白いんですね、これが。
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札幌中央卸売市場

2006年02月21日 05時27分19秒 | Weblog

札幌に観光で来られた方にはだいたい土産は
ここ、札幌中央卸売市場(場外)を、お勧めしております。
わたし、育った実家は食品製造業でして、中央卸売市場のすぐ近く。
市場が出来る前に、「北海道博覧会」が開かれて
その跡地利用と言うことで(って、最初っからそっちが本命)、できたのですね。
そういうころから関わったりして、ごく身近なところなんです。
アルバイトでも実家の仕事をよく手伝っていまして、
新鮮な魚介類や山海の品など、鮮度とバラエティはここが一番と思っています。
前、勤めていた会社の社長から、取引先への特別のプレゼントのリクエストで
さけの「るいべ」を、新聞紙やドライアイスに詰め込んで送ったりして
たいへん喜ばれた記憶なんかもあります。

釧路の和商市場では、どんぶりにご飯を盛って
そのうえに好きな魚介類を盛りつけられる「勝手どんぶり」が豪快ですが、
そこまで観光化していない、ここでは朝早くからやっている食堂で
右側のような「大漁丼」を楽しめます。値段は1365円、だったはず。吸い物付き。
さけ、いくら、とびっこ、ほたて、いかなどなど、
朝からそこまで大丈夫か、という感じでしたが、やっぱ
新鮮でおいしく楽しめました。
仙台では、こういう趣向の店はないのかなぁ
と、料理人志望だった建築家の方に聞いたら、
やはり一般向けの「場外市場」みたいのは仙台にはないそうですね、残念ながら。
北海道中のおさかなはいったんここでセリに出されて
各地に出荷されていくのですね。
最近、以前の駐車場スペースに新しく市場が増築されて
働く人たちのための大型の駐車場も巨大。
わたしが出入りしていた3~40年前とは隔世の感の巨大さ。
まさに北海道の胃袋、って感じがします。
市場の人たちと、わいわい言いながら値切ったり、話を聞いたり、っていうの
ホント楽しいひとときを楽しめると思いますよ。

本日はまたまた、食べ物ネタということで。 ではでは。
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煉瓦

2006年02月20日 06時13分43秒 | Weblog

建てられて40年経過している札幌在住の建築家
上遠野徹邸を訪れました。
ことしで82歳ですが、たいへんお元気な先生から直接ご案内いただきました。
建築への思いや若い世代への言葉など
貴重な時間を過ごさせていただきました。

40年前の建築でありながら、いまも美しいままのたたずまい。
わたしも煉瓦への思い入れがあり、
先生のお話から、主体構造のスチールフレームにはめ込まれた
煉瓦に強い印象を持ちました。
写真右側がその煉瓦の表情です。
この煉瓦は、いわば当時のハネ品。不揃いで一般には使われない煉瓦だったそうです。
当時は、火力としてまだ石炭が使われており、
石油バーナーのような均一で安定した高温環境ではなく
できあがった煉瓦も、それこそひとつひとつ違った味わいがあります。
窯変したような艶が出ているモノや、逆に艶消しのくすんだヤツなど千変万化。
こうしたいろいろな表情を持った煉瓦が
表面だけ錆びたスチールの構造と相まって
何とも表現しようのない、美しさのハーモニーを見せています。
ほとんど一枚ずつ手焼きしたような煉瓦が
しかし密集して面を形作ると、統一感のある風合いに収まっています。

わたしも煉瓦が好きで、自宅のブロックの外皮に一部使用しました。
北海道に生まれ育ったものにとって
赤煉瓦庁舎とか、煉瓦のサイロなど
たまらない郷愁が、やっぱり感じられるのですね。
まさに奥行きのある煉瓦の壁から、
たくさんのインスピレーションを受けた次第です。
チョー過密日程で駆け足で北海道住宅を視察してもらった
東北の建築家のみなさんにも、最後にゆったり
北海道らしさに満ちた空間を満喫していただけたと思います。
いい空間体験ができました。 ありがとうございました。
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外部階段

2006年02月19日 06時25分20秒 | Weblog

東北の建築家ご一行様のツアー2日目。
札幌市内の住宅を都合7軒見たあと、北海道内の建築家との交流会。
その会場になったのが、建築家・豊島 守さんの事務所オフィス。
その最上階にはジャズバーが設えられています。
構造も思いっきり面白いのですが、
また別の機会に紹介することにします。
写真は、その外部階段。
5階建てなので、外部階段設置の必要があります。
いや、実にクールでかっこいい。
メッシュの入った鉄製の踏み板で構成された5階までの階段。
上から見下ろせば、気の弱い人ならちょっと、すくむ。

法規をクリアしながら、自社社屋なのでいかにローコストを実現するか
けっして姉歯さんや、東横インのようにならずに(笑)
っていう、過激な元気さで建築されています。
そのコストを聞いて、メンバー全員、息をのんでおりました。
建築構造のプロのみなさん向けの説明だったので、
一部難しい部分もあったり、聞いていなかった部分もあるので
今度これも改めて、よく説明を聞いてみたいモノだと思いました。

しっかし、デザインはクールそのもの。
北海道は寒いけれど、この建築はホットで、チョーかっこいい。
久しぶりにワクワクするような建築だったとご報告いたします。
東北のみなさんも、きっと面白がっていただけたかなぁと、思います。
さて、このツアーも19日で終了。
ぎゅー詰めのスケジュールで、おつかれさんでしたが、
最終日1日、もうすこしツアーコンダクター、がんばりまっせ!
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