性能とデザイン いい家大研究

こちら 住まいの雑誌・Replan編集長三木奎吾です 
いい家ってなんだろう、を考え続けます

「さざれ石」と日本国家創成

2010年09月30日 06時41分04秒 | Weblog







最近、朝は北海道神宮境内を中心に散歩しております。
必然的に、締めは参拝してかえってくることになるのですが、
そうするといつも、境内に置かれている
「さざれ石」を見て帰ってくることになります。
わたしは、見るまで、さざれ石という石があるとは思っていませんでした(汗)。
君が代という国歌も、「さざれ、いしの」というように
間に息継ぎがあって、さざれ、という動詞かなにかがあり、
石、という名詞に、意味はわからないけれど、掛かるものと
そのように認識してきたのが、正直な事実であります。

ところが、
さざれ石という石があるのだそうであります。
なんでも、滋賀県と岐阜県の中間の伊吹山から出るのが多いそうで、
この写真は、Wikkipediaの著作権フリー写真で、
賀茂神社にある石だそうですが、
全国の神社に置かれているものか、どうか、
ということなのだそうです。
ほえ~~~、っていうところであります。
写真で見るように、小石がたくさん集まって
小石の間にカルシウム分が凝結して、段々にひとつの石になっていくのだそうです。
君が代では、永い時間のことをこの石に掛けて表現しているのでしょう。
しかし、この君が代の和歌を国歌としたについては、
やはり意図があってのことだろうと思います。
そのように考えると、わたしとしては、
これはどうも、日本国家創成の時期の状況をこの石に掛けているのではないかと
そう感じられてなりません。
古代、国家生成前の「クニ」とは、吉野ヶ里のような小さな単位のものであり、
ひとつの河川なりの周辺地域でコメ適作地があって、
そこで集団的営農行為集団があり、それは特定の権力、
「君~キミ」が支配するものだったと思います。
この列島社会では、コメ生産システム生態系自体が、「クニ」であった。
そういった部族社会割拠状態から、
次第に連合的な国家形成が進行していって
やがて、大化の改新以降、藤原氏による主導で律令制国家になっていった。
そういった国家創成の事情が、この「さざれ石」に表現されているのではないか。
小石のような「クニ」が、やがて巌となるように、
ひとつの固定された国家になっていった、ということ。
まぁ、ひとつのインスピレーションですが、
そうは違わないのではないかなぁと思うのですが、
どうなんでしょうか?







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高齢化社会のコミュニケーション産業

2010年09月29日 07時01分16秒 | Weblog





写真は、先日「現場見学会」をやっていた住宅。
これからこういうのが増えてくるものかどうか、
実は、そば打ちの趣味が高じて
店舗を、知り合い対象だけにでも開いてみたい、というケースなんですね。
団塊の世代が大量に退職年齢を迎えて
安定した生活が確保できている場合には、
こういった欲求を満たすような建築需要というものがあるのかも知れないなぁと、
そんな思いが頭をよぎった次第です。
写真は、その店舗的なテーブルの場所であります。
通常はここは居間的な場所としても使用するらしく、
併用なんですね。
ここ以外は、寝室ともう一室の個室的な部屋、それと「厨房」と言った方がいい
台所がある、というような間取りなんですね。

こういった形態も「終の棲家」のひとつの形態なのかも知れません。
結局、人間はコミュニケーションを希求するものであり、
人間が癒されるのは人間によってしかありえない。
そう考えると、現代生活では、
家族という基盤の他に、友人たちとのコミュニケーションが
さまざまに追求されることになるのではないか。
「終の棲家」の設計ポイントで最大のものは
こういった、コミュニケーションの仕掛けなのではないか。
わたしたち50~60代の年代が育った時代は、
テレビなど、マスコミのコミュニケーションが一番大きかったけれど、
そういう「大衆社会」、みんなが同じ方向を向いて
同じような話題で盛り上がる、というようなむなしさを
どうも現代は大きく感じている社会で、
大ヒットするようなテレビ番組とかは考えにくい時代なのではないか。
そうすると、趣味世界とか、特定領域によすがを求めるようになる。
趣味のそば打ちなどは、もっともありそうなテーマだと思います。
なによりも根源的な食のテーマ領域であり、
同時に、その食べ続けてきた経験値は、多くのサラリーマンには膨大に存在する。
尽きることのない「うんちく」の世界が広がっていく。
振る舞う方も、食べる方も、巨大なコミュニケーション領域が存在する。
そういった「媒介」が、必要性が高まるのかも知れない。

このように考えると、
こういう「高齢化社会の新しいニーズ」ということに
もっと光を当てて、新しい成長産業として
着目していっていいのかも知れませんね。
ゲームの世界なんて言うのも、もう少しで
そういう趣味を持って、高齢化人口が突入してくる可能性もある。
インベーダーゲームなんていうブームもわたしたちは経験した。
日本は高齢化社会について、世界でも最先端を切って急激に突入する社会。
だとすれば、世界に先駆ける産業実験が行われるという考えも出来る。
高度工業化社会の先の、高齢化社会で
生産の方に関与するのは、65才までとしてもいいけれど、
そのあとは、高齢化社会産業の開発に関わるのだと言うくらいの
そういった考え方も持つことが可能なのではないか。
なぜか、そんな妄想にとりつかれてしまっておりました。








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尖閣の問題

2010年09月28日 07時28分53秒 | Weblog





まさに歴史は続いていると実感させられますね。
わたしは、東アジアの地図をひっくり返したような
通常の北が上で、南が下という地図を反対に見ることが多いのですが、
そうすると、日本の国土は狭い、ということが
どうもにわかに信じられなくなります。
海洋の広さを含めて占有的面積を比較すると
日本は世界で10番目の広さを確保しているということです。
で、そのうえ、アジアの朝鮮半島にせよ、中国中心部にせよ、
弧状になった列島が、太平洋への出口を封鎖している様子が見て取れる。
尖閣は、その最西端に位置していて、
沖縄と言うよりも台湾により近い。
こういう地政学的な位置関係を把握しておかなければならない。
歴史的には、日本側の主張には整合性はあるけれど、
ごく身近には、日本の右翼団体が私設の灯台を建設し、
それを日本政府が接収し、海上保安庁が周辺海域を巡視している。
そういうなかに、活発化した経済活動を表すように
中国漁船が周辺海域で活動するようになって、問題化するようになってきた。
中国側は、アメリカが沖縄の施政権返還時点で
この尖閣も日本に帰属したという経緯に対してはわかっているはずだけれど、
海洋での油田利権などのこともあって、
目的的に、領土問題を仕掛ける機会を常に狙ってきた。
こういった背景があって、事態は起こっている。
っていうのが、おおまかな流れなのだと思います。

仕掛けられれば、
対応せざるを得なくなってくる、
っていうのが日本側の対応になるでしょうね。
中国側の狙いがどの程度までの緊張激化を考えているものか、
そういった把握が内閣に充分持っているとは思われません。
日本側の対応としては、
アメリカに日米安保の敷延地域であるという言質を引き出した。
その後、身柄拘束した船長を釈放した。
菅直人政権としては、硬軟のメッセージを込めたつもりなのでしょうか。
アメリカのメディアの対応も、おおむね日本の立場を支持する方向のようだ。
初動においては
船長釈放という、切り札をうまく使えない対応で
まったくの敗北と言わざるを得ません。
中国の狙いを、きちんと把握できていないという失態は明確です。

中国と日本の歴史的関係は、
中国の膨張と収縮に連れて、変化してきた関係。
日本は、直接的に固有的領土が簒奪されたというケースはないけれど、
朝鮮半島では、高句麗など直接的に侵略されたケースも多い。
で、現在の中国は「強大国家」への志向をどうも強めてきている。
それは内政的な問題点の排外主義への転化、という側面もあり
同時に経済的利得の追求という側面もあるだろう。
こういう日中の歴史では、やっかいな時代に入ってきたということなのだろうか。
考えてみれば、明治以降、中国は一貫して
権力はそう強大に主張したりしない存在であった。
そういうことが「常識化」していたことに
隣国としては、慣れてきていたのかも知れません。
そうではなくなってきて、
さて、日本の世論がどのような方向を志向していくのか、
領土問題を抱えながら、どのように付き合っていくのか、
非常に微妙な情勢になってきたと思われます。
一番まずいのは、排外主義の蔓延であり、
ナショナリズムのぶつかり合いが燃えさかる、という事態でしょう。
以前のサッカー国際大会での日本への排外主義という
まことにやりきれないことに、どうやって向き合っていくのか、
難しい局面ですね。







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土間という日本的空間

2010年09月27日 07時41分46秒 | Weblog





写真は、先日見た現場見学会のもの。
土間って、日本人が好きな空間ではないかと思うのですが、
現代住宅では、ほとんど採用されることのない空間。

土間は、農家住宅などで必須とされた空間ですが、
伝統的都市住宅でも、たとえば京都町家などでも
通路空間は土間が一般的に採用されています。
外的な内部空間であり、
農家では雨天時の作業空間として利用されていたと思います。
通常は靴を履いたまま過ごせる空間ですね。
欧米の住宅が室内でも靴を履いている、
というように彼我の違いを明示するものとされるケースがありますが、
この土間を考えると、そう違いはないのではないかとも思えます。
このような伝統的日本住宅の空間が消えていったのは
どういった事情によるものか。
たぶん、公団住宅という都市民のための住居が考えられたときに
なにLDKという、
床面積の広さが大きな住宅比較指標とされてからなのでしょうか。
戦後の復興期からの家族数の多い住宅において
個室数が優先された時期に
それと引き換えのように、消えていったものでしょうか。
あるいは、公団住宅が多層階の集合住宅として企画されたので
その両方の側面からの必然だったのか。

町家という存在が、基本的には商家などの
自営的な作業空間を必要としていたのに
住むだけという、武士住宅的なものが基本とされたからなのか。
武家住宅でも、しかし、台所的な空間には土間は見られるのだけれど、
あれは、水道や電気の普及、冷蔵庫などの家電品の普及という
台所の機能変化の結果、消えていっても当たり前と考えられたのでしょうか。

まぁ、以上のような考察が可能でしょうが、
そういった事情が働いて、日本人の空間から
土間空間が減少していった。
でも、土間の持つ自由度、開放感って、
やはり独特のものがあったのではないか。
建築工法で考えると、基礎を外断熱すれば
土間は、防湿を基本的に考えておけば
かなり自由に造作することは問題はない。
むしろ、マンションなどの集合住宅に対して
戸建てならではの自由空間として、土間を大きな魅力とすべきではないか。
この写真のように、コンクリートで固めるのが一般的ですが、
もっといろいろ研究していけば、面白い空間が作れるのではないか。
本格的な突き固めた土による土間も
調湿などの面で、有用性が高いのではないか。
挑戦するような建て主さんや、ビルダーさん出てこないでしょうかね。







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菅直人政権の危うさ

2010年09月26日 11時28分42秒 | Weblog





いやぁ、どうにもあきれた事態が進行している。
菅直人という政治家を先の民主党党首選挙で
「国民世論」は幅広く支持した、とされているけれど、
その最大の根拠であった、検察に問題点が発覚し、
ゆれ動きやすい「民意」などの危うさが明確になったばかり。

で、その間の政治空白を縫って
中国船の尖閣列島周辺での拿捕事件が発生し、
中国との外交問題、領土問題がするどく発生してしまった。
この問題は、非常にデリケートな問題を含んでおり、
日本の安保問題でもっとも危険な領域に属する問題だという
基本的な認識を、正しくこの政権は持っていたかどうか、
どうもその後の展開を見ていると、
この政権の危うさの実態が浮き彫りになってくる。
中国側との対話チャネルが不足してきたことはまずいい。
その後、アメリカを訪問した首相は、
アメリカ側の態度にびっくり仰天したと思われる。
「一体、いま、中国と国境問題を大きくさせる政治的意図はなんですか?」というようなサインがアメリカ側から明瞭に示されたのだろう。
国境問題なのだ、基本的な問題点は。
ノー天気に、日本国内法に則って、粛々と、などと
本州のどこかの海域で起こったかのような
誤った情報を国内に流すべきではない。
アメリカ側から見れば、日本にはこの際、
中国と一戦も辞さないのかと、
日本側の真意をただしてきたに違いない。
もちろんのこと、そんな気概もなにもない政権は仰天し、
超法規的に、あたふたと「解決」を計った。
しかし、中国側となにも話し合いはされていなかった。
船長を釈放したのに、事態はむしろ拡大している。
なんとバカな対応か。

これは、覇権を狙う膨張政策すら視野に入っている(可能性もある)
中国との国境問題に火がついた、という問題なのだ。
ことは、場合によっては、紛争にまで拡大しかねない。
中国社会は、単純に排外主義に染まりやすい背景にあり、
それを安易に、日本の国内法云々などという
平和ボケしたレベルで考えてはいけない問題なのだ。
踏み込んでいけば、日本の立場と、中国の立場で
非妥協的に相対峙しなければならない問題なのだ。
それ自体はやむを得ないと考えるのであれば、
それだけの覚悟を持って当たらねばならないけれど、
そんな気概や、目的意識などまったく感じられない。
どうも、事件発生当時、首相にどこまでの問題意識があったか、
どうにもわからない。
通常、こういった問題が発生したら、
あらゆるチャネルを使って、中国側と話し合いの機会を持ち、
水面下で、落としどころを探って政治日程を考え、
運営していかなければならない。
船長の拘束解除などは、当然、事態の解決の出口として
用意すべき性質のものだと、誰でも考え得る。
そういう解決手段で、先方との対話の落としどころとすべきなのだ。
それが政権運営の常識だ。
それが、どう見てもそれをやっていない。
とてもこの国の安全保障をゆだねうるような「政治力」は
この政権にはないと言わざるを得ない。
なぜ、小沢一郎ではなく、この首相を選択したのか、
日本にとって、たいへんなマイナスをこの政権は生み出した。

まずは初動において、認識のかけらすら感じられない。
見るも無惨な外交的失態がいま眼前で展開している。
鳩山すら、あきれているのが発言から察しられる。
先の党首選挙での論功行賞の結果の内閣・党役員に
こういった事態への冷徹な国家運営能力は感じられない。
とても今日の過酷な国際環境の中で
日本の安全保障を担保できる政権とは思えない。
菅直人よ、どうするつもりなのか。






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工期3ヶ月の「長期優良住宅」

2010年09月25日 08時22分30秒 | Weblog






きのうは北海道の工務店グループ・アース21の
「北海道選出参議院議員との懇談会_2」です。
今度は自民党の長谷川岳さんをお招きしての1時間でした。
長谷川さんは、身内に工務店などもあって
比較的スムーズに話し合いが出来ました。
また、自分でも住宅リフォーム体験があり、
そういった意味でも、話し合いの基盤があったと思います。

しかし、きのうの話し合いで
決定的な意見だったのは、
旭川の工務店さんから出た端的な発言でした。
「長期優良住宅は、とても3ヶ月じゃぁ出来ません!」というもの。
今年度で終了といわれている「長期優良先導事業」ですが、
これは毎年、国の政策がそうであるように
「単年度事業」で行われています。
で、国交省から事業規模や、応募要領などが示されるのが
5月から、場合によっては6月。
そこから提案応募があって、審査期間が設けられ、
事業の採択は早くても7月になります。
そこから事業者側では、顧客を募って
工事をスタートさせなければならない。
そういうプロセスになっていくけれど、
今度は、3月までの年度内に
基準を満たすすべてのプロセスを終了させる必要がある。
具体的には、書類作成送付などの事務手続きにも1ヶ月近く掛かるので、
その前の「現場公開」は北海道では2月中に終えなければならない。
そういうことが、
北海道では、ほぼ半年の間にすべてが集中化する。
通年雇用が出来なくなる、半年近く資金が眠るので工務店経営にも
悪影響を及ぼす。
実際上、工務に割ける時間的ゆとりは3ヶ月しかない。
2百年持たせるに足る住宅を3ヶ月以内の駆け足工事にしなければならない。
なんとまぁバカバカしい。
工務店の良心として、そういうプロセスには本来したくない。
けれど、国はそういうことを事実上強制してくる。
霞ヶ関の官僚機構の机上の都合にすべてを合わせろ、
といっているに等しい。

たぶん、こういう工務店の現場の声なんて
まったく理解していない、国の施策なんだから、当たり前だろう、
国には従え、というように感じられてならない。
この問題は、以前から指摘されてはいたことですが、
ここまで明快に意見として出てきたのは、すばらしい。
聞いていた長谷川さんも、すっかり納得して
「今度、国交省に・・・」と言っていただけました。
民主主義は、やはりこういう声を発信し、
それを汲み上げていく中にしか、進歩はあり得ない。
そう、深く感じました。







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利休と秀吉

2010年09月24日 06時59分20秒 | Weblog




最近、ある人から、お微行で高位の方が自宅に来られる機会があって、
というお話を聞く機会がありました。
接待、ということの究極的な体験を語られたのです。

そんなとき、いつも思い起こす事件が
利休の賜死に連なったとされる茶での秀吉との一件。
ときの軍事的最高権力者と
2畳の茶室で向き合って、接待するという
白刃の上で踊るような体験についてです。
かれ、利休の所有する茶室空間で
一面の朝顔世界の美しさが貴顕の間で話題になり、
秀吉も、そのアサガオの群生をぜひ見たいと所望した。
このとき「アサガオが見たい」と、たぶん伝えられたのだと思います。
「アサガオの群生が見たい」、ではなかったのでしょう。
このことは、秀吉の官僚群からの伝達という形ではなかったのかと想像されます。
まぁ一種の誤解が存在したのは間違いないでしょう。
天下人からの所望であり、しかし一方でかれは
茶人として、秀吉の宗匠でもある立場。
芸術家としての矜持も気位高く存在し、その表現も当然求めた。
そこで、秀吉来訪のその朝、
かれは、アサガオを全部切り落としてしまう。
「アサガオが見たい」と希望してきた秀吉は
一面、色のない緑一色のアサガオの小道を抜けて
茶室にたどりつく。
にじり口を抜けて、入った茶室の落とし掛けにか、
一輪のアサガオが活けられている。
となっていたか、あるいは
部屋一杯にアサガオが切り取られて活けられていたか、
いくつかの説があるそうです。

そういった演出に、利休は芸術表現を掛けたのでしょうね。
こういう表現が、
黄金の茶室とか、贅を尽くした趣味世界観を持つ
秀吉に対する冒涜と受け取られたのが、ことの次第だっただろうと思います。

心的世界を相手にする場合、常にこうしたあやうさはありえるのでしょう。
しかし、室町末期・安土桃山から江戸初期に掛けての
京都の文化世界というのは
すさまじい世界を作り出していたものだと思わざるを得ません。
茶の湯は、「茶の間」という言葉を日本語に定着させるほどに
日本人に愛される文化になっていくのですが、
その草創期に、利休のような死に様が存在したことで、
より、その権威性が高まったということは言えると思います。
なかなか、評価というのは難しいと思わざるを得ませんね。
<写真は、旭川で見かけた茶室>






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検察の犯罪発覚

2010年09月23日 07時40分09秒 | Weblog





かなり最近、おかしいと思いつづけてきたことに
やっぱり、という事件が発覚しました。
検察が暴走する、ということが現実になっていた、という。

今回の事態は、発覚したのは
高級官僚についての事件だけれど、
こういう手法は繰り返し行われてきた可能性の方が高い。
この事件についての捜査を、検察自身が行うなどは
泥棒に身内の泥棒捜査をさせているのと同じであって
その結論や、調査内容に信頼性などはあり得ない。
この捜査指揮は、すぐにでも政治が、
果断な姿勢を見せなければならないはずだけれど
あいかわらず、官僚主導型の菅直人では、
事態の基本認識すらきちんと把握できていないと言わざるを得ない。
すぐにでも、調査委員会を設置して
公平が担保しうると考えられる組織を作って
検察の公平性への信頼回復に努めなければならない。
それが、選挙によって選ばれた政治家がやらねばならない緊急の課題だ。

この同じ人物が、小沢の「事件」に対しても関与していた。
で、小沢という政治家は、検察の立件への執拗な継続の結果、
政治的なダメージを受け続けてしまった。
今回、民主党代表選挙で菅直人を押し上げたものは
小沢への胡散臭い、という政治と金イメージだけであり、
「世論操作」に敏感に左右される「民意」によって
結果は大きく出てしまったのだ。
鈴木宗男の収監決定のタイミングにしても、
なぜあの時点だったのか、
「政治日程」を組むときに、ああいうことがらは
当然にして、政治的利用をされるものだろう。
あきらかにおかしいと思う。

小沢の問題で言えば、
検察が立件不可能という結論を出し続けているのに
疑わしきは罰せず、という基本的司法手順が常識として通用せず、
心証は真っ黒だ、という世論操作がなぜ行われてきたのか、
その情報発信源である検察に、このような犯罪行為が発見されたのなら、
即座に直近の事件について、その社会的影響のすべてを
再検証する必要がある。
検察と、マスコミの情報操作の実態も
大いに解明される必要があると思う。
しかし、こうした情報操作の受益者であった菅直人には
そうした発想は期待できないし、また、マスコミも
自分自身への波及という地雷を踏むとも思いにくい。
闇は、2重3重に深く、濃いと思わざるを得ないですね。

戦前で言えば、関東軍の青年将校たちの暴走によって
日本が、破局に向かっていったようなことが
まるで生き写しのように起こってしまっていたのですね。
シチュエーションとしては違いがあるのですが、
戦前の事態が、「清廉」な軍部による統帥権悪用に起因するのに対して、
今次の事態も、官僚機構の清廉性神話を起因にして起こっている。
戦前の場合には、腐敗した政治家像をマスコミが繰り返し刷り込んで
それに対して、統帥権という天皇の非常大権を清廉な軍部参謀部が行使する、
っていうようなロジックで破局に向かっていった。
今回進行している事態も、
政治と金という問題をネタにして、
政治の側の無力化を繰り返し繰り返し、追求してきた先に、
こういう検察の手法にすら問題があった可能性が、
やはりあるのだという推定を与えてしまったのです。
このことは、きちんと納得できるまで解明される必要があると思います。
国にとって、なにがもっとも大切なことなのか、
マスコミ「世論」に流されず、国民の側で考えなければならないと思います。







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ペナントレース大詰め

2010年09月22日 07時00分37秒 | Weblog





写真とはまったく話題が関係ありません(笑)。
きのうも旭川に日帰りしまして、
ここんところ、クルマの長距離運転が続いております。
高速が、道央道ですと、岩見沢から北が無料なので
助かっておりますが、
しかし、腰や背中には張りが来ておりまして、
あんまり、無理な計画は立てられないと思っていますが、
まぁ、しょうがないところで。

で、日ハムであります。
今シーズンは、出足が絶不調でずっと最下位が続いていて
交流戦でも、まぁ頑張ったけれど、
他のパリーグチームもそれ以上に頑張ったので
なかなか追いつけない。
ようやく交流戦後、調子が出てきたのですが、
それでも一進一退の成績が続いておりました。
ことしはどこのチームにも決定力が不足していて
この時期になっても、マジック4の西武がまさかの2位ソフトバンクに3連敗。
1位と2位のゲーム差は0.5。一方、CS進出権を掛けた
3位争いも、3チームで熾烈な戦い。
現在わがチームは、ロッテと同率3位に浮上しています。
競馬で言えば「そのまま、そのまま」というところですが、
同率では対戦成績の関係で
ロッテが進出するのだそうです。
まぁまさに大詰めの戦いで、きのうは
最終回に同点タイムリーを打たれたと思ったら、
センター糸井くんからの好返球で、同点走者をホームで刺して劇的幕切れ。
ロッテも勝っていたので、負けられない一戦をなんとかものにしました。

さぁ、あとは5試合。
楽天と2試合、ソフトバンク・西武・オリックスと1試合です。
しかも、数字上はまだ1位通過や、2位通過の可能性もある。
目が離せませんが、現実的には
3位争いがギリギリの所でしょうね。
開幕の頃から考えると信じられない位置までこられましたが、
ここまできたら、最後の一踏ん張りで、
頑張って欲しいものと思っております。
頑張れ、北海道日本ハムファイターズ!







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三段滝

2010年09月21日 06時22分56秒 | Weblog






きのうはふたたび富良野へ。
雑誌での、Replan誌としては画期的な大型企画です。
この内容については、Replan誌面や別冊企画誌面でお伝えします。
無事、大成功で終了しました。
記事まとめなど、今後の作業に全力を尽くしたいと思います。

さて、その札幌から富良野への道ですが、
道央道を札幌から三笠で下りて、
三笠市内~幾春別~桂沢湖というルートを通ります。
この幾春別、いくしゅんべつと読むのですが、
同行したライターさんに説明したら、
ずいぶん面白がっていただけました。
地名由来はアイヌ語なんでしょうが、
当てた文字がなんともロマンチックで素晴らしい。
いくつもの春の別れ、というふうに考えれば、
なんともストーリーが沸き立つように想起される。
炭坑で栄えた地域であり、その後は、鉱山系の工場がある。
炭坑住宅も残されていて、整然として慎ましやかな姿も美しい。

そんな地域を抜けると、北海道の地図の真ん中付近の
緑の中をひたすら走り続ける道なんですね。
30~40kmほどは、原始の森の中を走り続けます。
その中間付近にあるのが、この三段滝です。
北海道には、他にも確か大滝村方面に同名の滝があったのですが
滝の迫力はこっちの方が数段上。
柱状節理の岩が、豪快な滝に打たれ続けています。
周辺は「まむし注意」の張り紙が多く、
って、どう注意すればいいのか、迷いますが(笑)
まぁ、慎重に足下を確認しながら、
滝に近づいていくわけです。

きのうはかなり水量も多い方なんでしょうか
ご覧のような元気の良い様子でありました。
なんでもこんなすごい滝の壁を季節になるとサケが上るのだそうです。
子孫のタネを残すという本能の力とはいえ、
まことにすさまじいものがありますね。
周辺の森も、やや黄色く色づき始めておりました。
北海道、この時期であれば、山間では紅葉が見られる時期ですが、
まだまだ、緑が元気よく繁茂しております。







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