性能とデザイン いい家大研究

こちら 住まいの雑誌・Replan編集長三木奎吾です 
いい家ってなんだろう、を考え続けます

【東京虎ノ門の道路が、魅惑の回転レストランに?】

2016年05月31日 07時07分15秒 | Weblog


きのう書いた「リノベーションまちづくりサミット」での習作コンペ、
その最優秀作品のご紹介です。
わたしがこのリノベーションまちづくりなどの動きの中で注目している、
宮部浩幸・近畿大学准教授が参加したグループ
(ほかに三浦丈典、吉野智和、岸本千佳、瀬川翠さん)による提案です。
主要機能は地中トンネルに移行された東京虎ノ門の街路の活性化プラン。
実際に2020年オリンピックに向けて
東京ではさまざまな都市再開発プランが進行していますが
この地区でも街路の再開発が行われて、前述のようになっている。
ところが、現状ではほとんど活用されない自動車道路と自転車道が
漫然と配置されているということ。
都市計画としても拙速で現状では周辺のオフィスビル群の
ランチ需要にも対応できていない状況なんだとか。
短い検討時間ながら、現地に足を運んで豊富に写真も撮ってきている。
周辺のビル群も、この街路に対して閉鎖的な表情になっている現状。
この街区に対して、「リノベーションまちづくり」をプランするのがお題。
それに対して、5人のメンバーで5時間の時間内で
まとめ上げたプランが、写真の「TOKYO JACK PARADE」というもの。



現状のムダな道路配置、都市計画に対して
「本当に必要なのは、正しい道ではなく、楽しい道」というテーマを対置。
長さ150m、幅60mほどの道路としての使われていない自転車道を
時速3kmほどのゆっくりとした速度で歩きながら
さまざまなコンテンツがパレードする街区にするというプラン。
一種の公園化ではあるのですが、道路利用とも言える。
その道の上で、さまざまな展示がパレードのように回転してくる
というかなり奇想天外なアイデア。
周辺ビル群側から見れば、さまざまな屋外催事が出前してくる感覚。
日本の伝統的なまつりパレードの現代版とも言えるし、
現代的な建築的街区が、現代的な祭りを生むとも言える。
この上では、一般的なランチ需要対応の移動販売もいいだろうし、
虎ノ門という街に欠けている土日の賑わいも創出可能なインパクト。
それ以上にあらたな文化現象を生む可能性も感じさせてくれる。
江戸が生みだした歌舞伎や遊郭といった都市文化の
あらたなプラットホームという可能性もこれには感じられる。
まさに「リノベーションまちづくり」というコンセプトが強く漂ってきます。
審査も、まさにダントツという雰囲気で最優秀賞に選ばれた次第。
さらに会場には、周辺ビルのオーナー企業である森ビル関係者も
来場していたので、さっそくその場がプレゼン提案になっていた(笑)。
いま、企業側でもこのような動きに敏感になって来ている現実がある。

こうした提案が、数時間で一定のわかりやすいプレゼンに仕上がる、
そういった鋭敏なセンスや、ツボを押さえる感覚など、
たいへん楽しく気付きにつながったイベントだったと思います。
こういう新しい風をどのようにとらえていくか、面白くなってきます(笑)。
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【リノベーションまちづくり~運動論的「地域」再構築】

2016年05月30日 05時52分11秒 | Weblog


今回の出張は「リノベーションまちづくりサミット」イベント取材がメイン。
1週間やっているというイベントですが、
土曜日に実践演習のような企画があったので、いちばんわかりやすそうと
そこにポイントを置いて取材に来た次第です。

わたしどもは住宅が基本フィールドで、雑誌や情報の仕事をしています。
そういう流れの中で、7~8年前に「北海道R住宅」という
公民連携的な住宅事業システム革新になったプロジェクトに
事業構築の段階から参加することが出来ました。
北海道から委託を受けた委員として、仕組み作りから実践まで関わった。
これは北海道建設部建築指導課が、これまでの「住宅リフォーム」を
一歩進めより高い住宅性能に引き上げるタイプの住宅リフォームに
業界構造自体を持って行く方法を実践開発する事業。
結果として「北海道R住宅」という地域住宅基準が出来上がり、
そこに「長期優良住宅」補助金を獲得できた結果、
数百規模の性能向上タイプのリフォーム事例が実現できた。
その仕組みの検討過程で「東京R不動産」という動きが興味を示してきて
名前も似ているけれど東京でも、どうも違う動きが出てきているようだと
なんとなく認識していた次第です。
北海道では住宅建築の社会システムの更新変化が実現したのですが、
東京ではむしろ社会的な革新、地域リノベーションに方向が向かった。
その後、断片的に「リノベーションまちづくり」という動きについて
ずっと注目し続けてきていました。
幾度かそういう動きを取材もしたけれど、どうもピントが合わなかった。

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こういった動きについて、出版などもされてきたけれど、
やはり実際の中身に触れてみるには、体感するのがいちばんと、
今回のこのイベントを取材体験して見た次第です。
で、わたしの感じたままに表現すると、
これは既存の都市構造に対して、地域経営的視点まで踏み込んだ
「リノベーション」計画で、それを革新させる「まちづくり」提案なのだと。
取材した「ユニットマスターたちのリノベーションスクール」では
具体的テーマに即して検討した上での「プレゼン」が発表されていた。
東京都内で実際に計画され、検討されている「まちづくり」計画に対して
数時間という制約の中で、幾人かのメンバーの共同作業として
ある「事業計画プラン」を立案し、発表するという魅力的なプレゼン。
テーマは3つ与えられ、それぞれが現実の都内での計画もあるもので、
それに対して、具体的な提案がなされていた次第。
その検討と発表のプロセスを見ていると、ノリがうらやましいほどに若々しい。
プレゼンの手法などは、わたしが属する広告の世界とまったく同じ。
言い方を変えれば、解決すべきテーマについてその問題点を衆知を集めて
絞り込み、解決のためのシーズを見つけ出し、
アイデアをみんなで出し合って、合理的な解決策を紡ぎ出していく営為。

こういう開発された手法を採用しながら、
あたらなまちづくりが実際にも実現されてきている。
たいへん興味深く面白い、それこそ「建設的」な動きだと共感を
深く持てた取材でした。
あした以降、具体的な個別のリノベーションプランを解剖して
まとめてみながら、わたし自身、考えを深めていきたいと思います。
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【東京白金台・畠山記念館で「琳派」参観】

2016年05月29日 08時05分33秒 | Weblog


さてきのう夜遅くに札幌に帰還しました。
メインの用件であった「リノベーションまちづくりサミット」については、
帰りの飛行機の時間ギリギリまで取材が続いていました。
この「リノベーションまちづくりサミット」での最後の目玉の企画が
「ユニットマスターたちのリノベーションスクール」で、
~これからのまちづくりに欠かせない実践技術を学ぶリノベーションスクール。
これまでそのスクールで偉力を現してきたユニットマスターたち自らが、
事業計画の制作と提案のために登場。己の知識やプライドをかけて闘う~
という趣向でした。
そのデータ類も整理してお伝えしたいので、あした以降に掲載します。
ところがこのイベント、11時に3つのグループ分けが行われ
そこで「テーマ・お題」がはじめて発表され、そこから計画作りがはじまり、
発表は夕方5時からのスケジュールということ。
なので寸暇を惜しんで、表題の美術参観に行ってきました。

東京港区の白金台というのは、まったく土地勘のない地域。
都内有数の高級住宅街なので、ムリもないのでありますが(笑)
もよりの「高輪台」という都営地下鉄の駅に降り立って
地図と首っ引きで探してみても、なかなか1歩が踏み出せない探索の旅。
やむなく周辺居住の方とおぼしき女性に道をお尋ねして
親切に教えていただいて、ようやくたどりつくことができました。
最近、このような琳派などの日本美術鑑賞に興味が強く向かってくると
東京でも高級住宅地とされるような場所にある私設美術館が多くなる。
そうすると、自ずと建築的空間性もディープに楽しめています。
ようやくたどりついた正門のたたずまいからして、おっと思わせられます。



この畠山記念館の由緒は以下の通り(HPから抜粋)
畠山記念館は茶道具を中心に、書画、陶磁、漆芸、能装束など、
日本、中国、朝鮮の古美術品を展示公開している私立美術館です。
収蔵品は、国宝6件、重要文化財32件を含む約1300件。
春夏秋冬季節の移り変わりに年4回、作品を取り合わせ展示しています。
創立者畠山一清(1881―1971)は能登国主畠山氏の後裔で、
東京帝国大学工科大学を卒業、技術者としてポンプの開発に取組み
株式会社荏原製作所を興して実業界に名を馳せました。
事業のかたわら、即翁と号して能楽と茶の湯を嗜み、
長年にわたり美術品の蒐集に努めました。昭和の初めには
旧寺島宗則伯爵邸のあった白金猿町の土地約三千坪を購入、
明治13年に天覧能が催されたという由緒あるこの地に、
奈良般若寺の遺構や、加賀前田家重臣横山家の能舞台などを移築して、
私邸「般若苑」を造営し、昭和18年に開苑の茶会を催しています。
戦後、国宝の「林檎花図」「煙寺晩鐘図」をはじめ、大名茶人松平不昧の
茶道具や加賀前田家伝来の能装束など、今日の畠山記念館の中核をなす
美術品の蒐集がおこなわれました。



ということで、
美術品の鑑賞もさることながら、創始者みずからのプランという
建物本体や、奥にある茶室、さらにそれを取り囲む庭園など、
荏原製作所の管理のようで、行き届いたたたずまいを楽しめます。
しばしうっとりと、そのジャパニーズな空間の空気感に浸っておりました。
さらに美術品展示スペースにも、畳が敷かれていたり、
その奥には四畳半の茶室「省庵」もあって、障子の外には
茶庭が設けられ、織部の灯籠やししおどしも据えられていて、
茶室にいる雰囲気の中で美術鑑賞できるしつらい。
なんと、その茶室で希望者には500円で茶も振る舞われます。
もちろん、ありがたく堪能させていただきました。
茶器も朝鮮で焼かせたものと記されていました。
すっかり落ち着きくつろいだ気分で、酒井抱一の「水草蜻蛉図」の前で
絵を独り占めして、胡座をくんで至福の時間を過ごさせていただきました。

「明月軒」と名付けられた庭園の中の茶室での
茶のふるまいも、年に1度は一般向けに行われるのだそうです。
まことに日本美術数寄の世界、奥行きが深いと感嘆しておりました。


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【ボストンに「発見」された江戸文化の精華】

2016年05月28日 05時43分15秒 | Weblog


きのうから江戸、いや東京に来ております(笑)。
所用と取材があった次第ですが、
やはり東京に来ると、美術鑑賞、博物鑑賞にこころが動きます。
ということで、本日は住宅ネタは休題。
2件見たかった展示があったのですが、
時間の関係で残念ながら、この歌川国芳・国貞の浮世絵作品の展示会のみ。
もうひとつ光琳以降の琳派作品展示もあったのですが・・・。
江戸末期、開国した当時、来日したかれら外国人の目にとまった
江戸末期の爛熟文化の精華とも言えた浮世絵。
絵画収集家のかれらの鋭敏な感受性に、これらの浮世絵は
まさに宝の山のように思われたのでしょう。
版画として、大衆的に流布していた浮世絵は、
今日で言えば、ブロマイドやナマ写真の類に属していて、
本格的な美術品としてそれらが収集蒐集の対象になろうとは、
それを産み出していた画家たちも、版元も
多くの蒐集家たちもまったく想像していなかったとされています。
「あんなもの」と思っていたので、国内ではただただ消費され続けた。
散逸し、アメリカ・ボストン美術館がその価値を認めた頃には、
日本国内では、まとまった画家個人の体系的コレクションなどなくなった。
その江戸末期の日本人の心性を、
ボストン美術館の審美眼を通してしか、わたしたちはいま見ることができない。
そういう展覧会を、渋谷の東急文化村・Bunkamuraザ・ミュージアムで参観。

男伊達の国芳と、嫋やかな耽美の国貞という
対比的な江戸文化という見せ方で構成していました。
わたし的にはやはり嫋やかな美人画にどうしても目が行ってしまう(笑)。
写真のような判で押したような「瓜実~うりざね~顔」であります。
国貞さんは、どの美人画でも顔の輪郭はこの瓜実が
角度をつけて、これでもかこれでもかと、展開する。
ほかの浮世絵でも、日本人の女性美の美意識には基本として存在する。
見せつけられ続けていると、
だんだんとこの顔かたちに、惹かれるようになってしまいます(笑)。
日本人のDNAに固くインプットされているものでしょうか。
それと、江戸期の日本人には「恋愛」ということへの
強い思い入れが存在していたことが、あらためて蘇ってくる。
って、人間としてきわめて当たり前のことながら、
社会の建て前として自由な恋愛が抑圧され、結婚とは家の存続のための
「見合い」婚が基本だった時代に、芝居小屋や遊郭などで
役者や花魁たちに仮託して、この世では果たせぬ夢としての
恋愛劇を繰り返し夢想していた社会だったのだと
いまさらながら、非常に印象深く気付かされていました。

しかしさすがの人気で、しかも渋谷という便利の良い場所。
場内はすごい人出で、男女比で言うと女性が7割方。
ここのところ、やはり日本的なるものの発見の方が新鮮であるという
いまの日本の底流意識を強く感じさせられます。
さて本日は、住宅関連のイベント取材であります。頑張るぞっと・・・。

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【精神性と機能性 建築の2元論】

2016年05月27日 05時18分45秒 | Weblog



写真は北海道の開拓期からの歴史を偲ばせるご存知、道庁・赤煉瓦庁舎。
一方その下は、現在の道庁本庁舎。
よく北海道で建築家と話していると、
このふたつの建物が対比的に語られることが多い。
赤レンガは、たぶん数百年経っても、存続すべきだと声が上がるだろうけれど、
いまの本庁舎の方は、耐用年数が経過し劣化が見えてきたら、
誰からもそういった声は上がらないだろうという見方。
折しも、サミットは日本建築の精神性を表現する
伊勢神宮内宮参拝から始まって、世界へ日本建築空間のアピールがされた。



機能性で見たら、しかし、伊勢神宮は生身の人間ではなく
神性のために捧げられた空間であり、居住性や利用汎用性機能は無い。
また、北海道庁赤煉瓦も、象徴的機能しかいまは持ってはいない。
赤レンガは、明治の日本が明瞭に持っていた
開国、欧米へのキャッチアップ精神をいまに、クリアに伝えてくれている。
その余韻の中に、まだわたしたちの時代はあるのだと思う。
そして日本ではこうしたキャッチアップ精神が、むしろ、
王政の復古と連動して発露されてきたという歴史を持っている。
一方でわたしたちは圧倒的にRC建築の機能的有用性の世界にいる。
逆に言うと、RCによって、建築は精神性の呪縛から逃れられるようになった。
都市という人類的な生存適地環境の技術としては、
RCというものは、なんと巨大な有用性をわたしたちにもたらしてくれたのだろうか。
建築の技術が発展進化してくれたことで、
有用性の世界も、また精神性の世界も存続の根拠が与えられたのかも知れない。

いつも住宅の取材をしていて
この有用性と精神性の両方のファクターの生み出す2元論が
リフレインしてきます。
基本的には有用性・合理性が基本にあって、
そのうえで、いかに精神性をそのなかに情緒として展着できているのか、
そんな目線で建物と相対しているように思われます。
顕教的世界と、密教的世界というような表現も出来るかも。

さて本日は所用と取材で東京出張。
朝早くひと仕事片付けて、これから移動開始であります。
ではでは。

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【WEB上の住宅相談~「NPO住宅110番」20年】

2016年05月26日 05時51分53秒 | Weblog
住宅雑誌を発行している立場として
社会的な貢献活動を考えたとき、なにができるか、
そんなことを日頃から考えていて、ちょうどインターネットの普及と出会った。
世はWindowsの普及でパソコンが一気に身近になり、
同時期にインターネットが利用されるようになって、
この環境であれば、一般のみなさんとの「双方向」の対話が可能では、と
1996年からはじめたのが、この「住宅110番」です。
もうことしで20年になる計算になります。
住宅雑誌の発行で日頃からその人間性・技術への姿勢などの資格性と
一番大事な点として、ボランティア活動をお引き受けいただけるかどうか、
その両方から判断して、お願いしているアドバイザーのみなさんに
全国から寄せられる「住まいの悩み」に回答をお願いしています。
そこで対話される内容については、住宅雑誌Replan誌面で
特徴的な事例を掲載させていただいているので、
そういう意味では記事のもとネタ発掘という意味合いもあります。
なにより、住宅ユーザーとの信頼に基づいたチャネルを持つという
そういうメディアとしての基本的な姿勢を表わすものと位置付け
運営させていただいてきています。
一度、ご覧いただけると幸いです。NPO住宅110番
日頃からの感謝の意味を込めて、以下にアドバイザーのお名前を掲載します。
本当にいつもありがとうございます。

●飯田 均  屋根サポートいいだ
北海道旭川市春光4条8丁目11-13
URL:http://sites.google.com/site/yanespptiida/
PR:- 雨漏り・すが漏り・雨だれ…
●大杉 崇
1級建築士事務所 株式会社ATELIER O2/アトリエ オオツウ
札幌市手稲区富丘5条3丁目1-26
URL:http://www.geocities.jp/oosugi_02/
PR:設計の実務歴が2014年で18年で…
●佐々木 茂樹  ファイナンシャルサービス株式会社
札幌市中央区北1条西7丁目1番15 あおいビル4階
URL:http://financial-service.jp
PR:独立系ファイナンシャルプラ…
●須藤 芳巳  SUDOホーム 代表
北海道伊達市松ヶ枝町30-10
URL:http://www.sudo-con.co.jp/
PR:ゼネコンの技術者を経てSUDOホ…
●竹沢 正弘  瀬尾建設工業 株式会社
北海道羊蹄山の麓・倶知安町
URL:http://www.seo-ken.co.jp/
PR:「ウデより口が立つ」もので…
●栃木 渡
一級建築士事務所 株式会社 北工房 代表取締役
札幌市中央区北1条西15丁目1-3 大通ハイム409
URL:http://www.kitakobo.com/
PR:住宅設計に関わって30年が経…
●長土居 正弘   Utuwa project
岩手県盛岡市大新町18-13
URL:http://nagadoi.sakura.ne.jp/
PR:エネルギーアドバイザー エ…
●樋口 健人  有限会社 樋口板金
札幌市白石区北郷3条14丁目3番1号
URL:http://www.amajimai.com/
●福地 脩悦
株式会社 福地建装 / HQ住宅研究所 ファース本部
北海道北斗市中野通324
URL:http://www.fas-21.com/
PR:「家は創り上げ、育て続ける…
●前林 十三男  株式会社 青山プリザーブ
札幌市清田区平岡3条3丁目1-5
URL:http://www.aopuri.co.jp/
PR:室内から庭までの家庭環境に…
●松井 郁夫
株式会社 松井郁夫建築設計事務所 まちづくりデザイン室
東京都中野区江原町1-46-12 江原ジュールカースル102号
URL:http://matsui-ikuo.jp/
●松永 潤一郎  株式会社 マツナガ
東京都練馬区南大泉5-18-19
URL:http://www.ms-matsunaga.jp/
PR:「熱をデザインする」をテー…
●宮下 悟  エスパス一級建築士事務所
札幌市東区北26条東14丁目1-23-306
URL:http://www.espas.biz/
PR:住宅診断一筋に14年・14…
●山本 廣資
有限会社 環境設備コンサルタント、山本技術士事務所
東京都杉並区清水1-30-13
PR:建築設備は、いろいろな工学…
●NPO住宅110番
札幌市西区山の手4条3丁目3番29号
URL:http://npo.house110.com/
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【6月8日「ZEH北海道」イベント参加の案内が】

2016年05月25日 05時46分10秒 | Weblog
ZEHについて、みなさんご存知のように
わたしは、このブログで種々発言してきておりますが、
その様子を見ていたのかどうか(笑)、わたしに参加案内が来ました。
もとよりZEHの趣旨自体には否定すべきものもなく、
あくまでも住宅ユーザーにとって有益かどうか、
有益ということであれば、結構なことだと考えておりますし、
また、メディアとしてはあくまでもニュートラルな視点で捉えています。
ということで、さっそく参加の旨、返信させていただきました。
実はこの会、中心になっている方々は、
日頃からごく親しくさせていただいている方ばかりなのであります。
<以下、参加勧誘の案内文であります。>

ZEH北海道&太陽熱利用実証研究会 発足総会のご案内
「聞きませんか? 話しませんか?
北海道のZEHと将来の住宅を」
~緊急来場 東京大学 前真之准教授~

今年度より住宅政策がZEHの普及へと大きく転進しました。
道内の場合、今までの省エネ住宅とは高断熱住宅でした。
それが、ZEH化へと急ハンドルを切られたことにより
大きな戸惑いもあろうかと思います。そこで「ZEH北海道」の
グループ設立を機に、一度道内の今後の住宅を模索するイベントを
開催したいと思います。ZEH 北海道に参加する、しないに関わらず
ZEH政策後の道内の住宅を、東京大学の前真之准教授を迎えて、
ZEHに対しての講演と、参加者参加型のディスカッションを
開催したいと思っています。特に、今回は前准教授のリクエストもあり
参加者の生の声を聞く形式のイベントにしたいと考えている所存です。
また、今回は道内にある複数のグループを通じてお声をかけております。
可能であれば、たくさんの方に参加いただきディスカッションをしたいと
思っています。急なお声がけで申し訳ございませんが、
是非参加をご検討ください。

平成28年6月8日(木)13:15~ 発足総会(~18:00)
総会終了後 18:30~ 懇親会
会場 リンナイ(株)北海道支店 研修室
所在地:北海道札幌市中央区南7条東1丁目1-1
テーマ:聞きませんか?話しませんか?北海道のZEHと将来の住宅を
・講演:北海道のZEH化と北海道の住宅について
/東京大学大学院 工学系研究科 建築学専攻 准教授 前真之氏
・パネルディスカッション
・北海道・太陽熱利用実証研究会について/
日本スティーベル(株) 営業部長 平山竜三氏
・ZEH北海道の設立について/
P.V.ソーラーハウス協会 会長 南野一也
※今回のイベントはZEH北海道の設立を兼ねていますが、
ZEH北海道に登録しない企業様でも参加可能です。そのような
住宅業界内の啓蒙活動も「ZEH北海道」の主旨です。
■ZEH 北海道&北海道・太陽熱利用実証研究会について
北海道のZEH普及の「核」になり得る団体として設立し支援を行います。
■事務局:P.V.ソーラーハウス協会<担当:朴谷、深井>
TEL:011-780-1021 メール:hokkaido@pv-solar.co.jp

ということで、フラットな立場で参加してきたいと思います。
東大の前真之先生も講演されるそうですし、
いろいろにディスカッションをしたいようでもあるので、
よくその考えをお聞きし、論議の模様も取材したいと考えております。
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【四季とは言えないかも、北海道の3つの夏】

2016年05月24日 07時53分33秒 | Weblog
先日の仙台出張以来ですから、約2週間ほどになりますが、
すっかり新緑の美しい季節になって、
毎日の散歩の歩数がどんどん伸びています。
ほとんで10,000歩を超える毎日なのですが、
ここ1週間程度は、気温上昇が激しくなって、
十勝の方では連日のように30度を超えている様子。
わたしは仕事しているので、月金は日中の暑い時間、散歩はしないのですが、
それでも土日などは暑さがかなりこたえていました。

四季というように季節変化を表現しますが、
地球環境の気候変動がどうも、四季変化に加重して、
まだら模様のような気候になってきている気がしてなりません。
札幌で言うと、とくに春4月から夏にかけての時期が大きく変化している。
この季節は、雪融けがドンドンと進んで、
年間でも降雨が大変少ないように思います。
で、そのまま陸地から水分がどんどんと蒸発していって
そこに太陽光がさんさんと降り注いで、
晴天が続くと温度上昇が極端に見られるようになる。
十勝など、晴天率の高い地域では
この時期、全国一の高温を記録したりする。
四季表現で言えば、一回この時期に「乾いた夏」が到来するのではないか。
その後、やや降雨が増えてきて、ふつうの「初夏」がやってくる。
そして、北海道には無いことになっている「梅雨」があるように思う。
たぶん、「明確でない」ということで
北海道の梅雨は宣言されていないのだと思いますが、
6月から7月いっぱいはそういった気候が通常化していると思います。
そして、7月末~8月の声を聞くようになって、
本州地域に似た「蒸暑の夏」がいっとき、顔を覗かせる。
それでも、本州地区とは湿度の総量に違いがあって、
「比較的、乾いた蒸暑」であるように思われます。
・・・っていうように、どうも北海道では「夏」がいくつかの顔を持っている。
ただ、表現したそれぞれの夏が、
本来の春の短さと、ほぼ同じくらいの期間になっている気がします。
春が短くて、それと同じくらいのそれぞれの期間の夏が3つくらいある。
まとめてみると、春があって、乾いた夏、エゾ梅雨、蒸暑の夏という具合。
ただし、これらのそれぞれが年によって、短かったり明瞭で無かったりする。

まぁ、気象協会に異論を唱えても敵うモノではありませんが(笑)
北国の季節感について、そんな印象を持っております。
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【Q1.0デザイン論・中2階のある平屋と伝統的町家】

2016年05月23日 05時40分50秒 | Weblog


新住協代表・鎌田紀彦先生にReplan本誌でお願いしている
「Q1.0住宅デザイン論」で「中2階のある平屋」という、
注目すべき提案があったことをきのうのブログでお知らせしました。
要旨は以下のような内容です。
~中2階は天井高が1.4m以下ならば階数や床面積に算定されません。
全体をシンプルなかたちにまとめることで、工事費アップは
最小限に抑えられますし、暖房費もそれほど変わりません。
夏には中2階に設けた窓から効率よく排熱でき、とても涼しい家になります。
そしてほどよい高さの吹き抜けが豊かな室内空間を作ってくれる。
高さのある天井がとても気持ちの良い空間を形成し、
きれいに暮らすために中2階が役に立っている気がします。
外観も総2階建てよりもはるかに低いプロポーションが美しく、
この設計を参考に、Q1.0住宅の一つのプロトタイプができるのではないか~
興味を持たれた方は、いま発売中のReplan東北をご覧ください。
こちらでWEB販売中
この記事に対して、さっそく反響が寄せられました。以下、ご紹介します。

◎当方もよくやります。「はんぶん平屋」パターン。
◎軽井沢等の別荘で何軒かつくりました。
立体空間に余白があるのが気持ち良いですね。
◎私もやります。外見た目平屋みたいなやつ。
◎以前 拙者も記事にしました。 土地に余裕があるケースだと
上下ボリュームがちょうどいい。 暮らしやすい。 
リンクはこちらから。
◎普通の2階建て、子供達が巣立った後、もったいない感がいっぱいです。
夫婦2人になった時の時間の方が長くて重要です。
平屋並みの体積で2階建て。温熱環境もライフサイクルコストも優れているよね。

・・・やはりQ1.0デザインのひとつの最適解といえるのではないか、
鎌田紀彦先生の探求でディテールも最適化が進んでいくように思われます。
総2階よりも気積が小さくなっていけば、温熱コントロールもしやすいだろう。
わたし的には、高度成長・人口膨張期の面積重視の総2階建てから
人口停滞期の日本には、これくらいがちょうど良いと思えます。
そしてそのデザインは、自ずと日本の伝統的な「町家」のプロポーションに
ぐっと近似していくように思われてなりません。
町家はどこを歩いていても、サイズ感覚に親近感を憶える。
中2階への視線が総2階のように「見上げる」感じがなく、
そのまま通りから声を掛けるにも、気安さがあって好ましい。
たぶん、中2階の軒高がやや低姿勢に感じられて、威圧感を感じない。
一方総2階は、まさに見下ろすような視線にならざるを得ない。
そういった心理的要因が働いてくるのではないか。
こういう生活文化的な感受性は、日本人の心理に刷り込まれている。
いったん総2階の戸建て住宅文化に染まってしまったけれど、
その建築文化のなかから他を睥睨するかのような文化が生まれ
徐々に日本人から他者への思いやりなども失われた、そんな気もしてきます。
コンパクトに過ごすこれからのニッポン人の住まいとして、
こういった住宅の変化は、いま求められているのではないでしょうか。
コメント

【鎌田紀彦提案「中2階平屋」~Q1.0住宅デザイン論】

2016年05月22日 06時49分40秒 | Weblog

さて本日は、本誌Replan東北記事からのご紹介。
新住協代表理事・鎌田紀彦先生に連載でお願いしている
「Q1.0住宅デザイン論」であります。
住宅の進化というのは、ただ熱環境的追求では収まらないだろう、
そういう目に見えない部分の進化が、やがて目に見える進化を促すのでは?
というわたしどもの、ユーザー的立場からの探求希望に対して
鎌田先生が、住宅のデザイン的な部分で追求していただいている企画。
この4月末の号で第4回「シンプルな家~平屋」が発表されました。

この連載記事の要旨というか、
先生からの日本の住宅への現状革新の具体的提案が、表題の通りです。
北海道の住宅においては、高断熱高気密を発展させた結果、
外皮面積を少なくするという合理的方向が選択され
その内部空間での要求床面積スペースとの兼ね合いから
「総2階建て」プランが、採用されるようになりました。
このことは、熱環境性能の追求の必然的結果として、
先生も積極的に唱導され、地域の作り手たちによって発展してきた。
高断熱化で、必要床面積の関係から1部2階建てで外皮を増やすよりも
むしろ内部空間に吹き抜けを持つ方が熱環境的に合理的になった。
しかし、先生も文中で語られているように、総2階建ては
「カーポートやアプローチ、物置・塀などの外構デザインを上手に
組み合わせれば、十分格好よく仕上げられる」けれど、
必ずしもそうした組み合わせが出来ず、外観が整わない例も多い。
そういったなかで「家族も多くはないし、コンパクトで良いから平屋の家を」
希望するユーザーも増えてきた。
コストや熱環境的には難しさがある平屋ですが、しかし先生も
以下のように認められるご意見。
「平屋が格好良いのは、水平線を強調できシャープなかたちに見えるから」。



このような現代の与条件を踏まえて、先生から出されてきた答が
「中2階のある平屋住宅」。
「中2階は天井高が1.4m以下ならば階数や床面積に算定されません。」
「こうした住宅は、もう少し工事費がかかることになりますが、
全体をシンプルなかたちにまとめることで、工事費アップは
最小限に抑えられますし、暖房費もそれほど変わりません。」
「夏には、中2階に設けた窓から効率よく排熱でき、
とても涼しい家になります。そしてほどよい高さの吹き抜けが
豊かな室内空間を作ってくれるでしょう。」
というように、提案されています。
この記事執筆に当たっては、札幌の設計事務所・フーム空間工房
宮島豊さんの設計のプランを事例としてご紹介しています。
「性能とデザイン」の探求が生み出してくる住宅の進化。
「高さのある天井がとても気持ちの良い空間を形成し、
きれいに暮らすために中2階が役に立っている気がします。
外観も総2階建てよりもはるかに低いプロポーションが美しく、
この設計を参考に、Q1.0住宅の一つのプロトタイプができるのではないか」
と、考えられているということ。
本誌としても、大いにこの動きを注目していきたいと考えています。
なお、〆切の関係もあって(笑)ややページにゆとりの少ない誌面でした。
6月発売の北海道版掲載では、レイアウトに手を加えるかも知れません。
興味を持たれた方は、いま発売中のReplan東北をご覧ください。
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<下の写真は中2階イメージ~飛騨高山の町家建築軒側>


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