性能とデザイン いい家大研究

こちら 住まいの雑誌・Replan編集長三木奎吾です 
いい家ってなんだろう、を考え続けます

ふくしまの家プロポーザル

2011年12月31日 09時33分59秒 | Weblog





さて、本日は大みそかであります。
一年納めの日ですが、ことし一番気に掛かって活動してきたのは
福島県のことでした。

大震災発生後、東北での出版活動もあって、
だんだんと被災県との関係が深まっていきました。
そういうなかでも、福島県は
原発被害もあって、収束の道筋が見えないただ中にあります。
しかし、そういう危機状況の中で
応急仮設住宅を地域工務店の手で木造で1/3近くを作るなど、
日本のこれまでの行政に一石を投じる流れを作ってきました。
福島県の大きな決断があってはじめて
震災と応急仮設住宅、そしてその既得権益構造が明らかになった。
これまで、震災の度ごとに
主に鉄骨造のプレハブに対して、その居住性の問題が
繰り返し指摘されてきていた。
しかし、そのたびに国のプレハブ協会との「随意契約」が障壁になって
その可能性は閉じられてきていたのです。
それが、今回は国の不活発な動きと福島県の機動的な対応で
一気に可能になった。
合計14000戸の仮設住宅のうち、4000戸が木造で建てられた。
このことが、これまで住宅政策から疎外されていた
地方公共団体や、地域の作り手たちを大いに刺激した。
これまでのヒエラルキーであれば、大手ハウスメーカーが
震災を契機にシェアを伸ばす、というのが一般的な傾向だったのですが、
ユーザーも含めて、こうした構造が明らかになったことで、
今後の動向がどのように推移するか、
分水嶺が見えてきているようにも思います。

そうしたなかで、
福島県ではいま、さらにそうした動きが進んでいる。
12月9日発表で、1月17日提案締め切りという駆け足日程ではありますが、
地域の作り手たちによる「地域連携」での
「ふくしまの家」という提案競技が開示され、
それに向けて、大きなうねりが生じてきています。
これは、主に「復興住宅需要」に対して、
地産地消や、地域経済の活性化などを大きな目的として
プランの合理性と、有効性を県民ユーザーに示していく設計・生産システム提案競技。
2月7日には、最終的に8つのプランに対して
「ふくしまの家」というブランドを付与し、
大いに県民に対してアピールしていこうという試みです。
審査委員長の三井所さんの言葉によれば、
「(住宅の)大化の改新」という大胆な施策といえるでしょう。
たしかに、ハウスメーカー育成というこれまでの、国をはじめとする
住宅施策が大転換して、地域主権型に転換していくかどうかの
大きな転換点といえると思います。
年末年始期間ではあるけれど、
こうした大きな胎動が、いま、起こっているのです。

<写真は、福島県の古民家堀切邸の門構え>
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年末モード

2011年12月30日 12時17分02秒 | Weblog






さて、きのうから会社は年末年始の休みに突入。
あれこれ、積み残しが・・・と
思っていたのですが、まぁ、あくせくしていても
休まなければ、いいアイデアは出てこない。
カミさんは、年始から休みを取るので
その分、やらねばならないことが山積なので、
わたしが、わが家の年末準備を行っております。
とは言っても、特段なにもありません(笑)。
おせち料理は31日に届くのでそれでいいや、・・・と。
調味料の類が欠品しているのがあって、
それを買い求めにスーパーに行ったらすごい込みよう。
普段会うこともない友人にバッタリ出会ったりいたしました。
カミさんからは、おおみそかに買い物をするからね、と
申し渡されておりますが、
わたしの好きな「タコの酢の物」は自力で購入・料理しました。
息子にも味は好評なので、まぁ大成功。
っていうか、これは毎回、わたしの担当であります。
どうせ、正月といってもすぐにお店は開くのだし、
買い物って、そんなに必要はないと思うのですが、
年末に買い出しするというのは日本人のDNAに刷り込まれているようですね。

それと、自宅分の年賀状であります。
毎年、欠かさずに続けてきているシリーズものなので、
忙しくても制作したい。
年に一度、わたし自身がDTPを行う唯一の機会でもあります。
AdobeIllustraterって、これでしか使ったことがない。
なので、一度うまくできたものを保存しておいてあるヤツを
繰り返し、一部修正し続けて継続してきている。
で、絵を息子に発注。これはノリ良くすぐに出来上がってきた。
と思ったら、「あ、あれさぁ、ちょっとここを直したい」
「あ、あそこもこうなるかなぁ・・・」と
こだわりが出てきてなかなかにうるさい(笑)、一流画家であります。
でも、こういうきっかけがものづくりの心には重要。
まぁイヤな顔を見せず、ニコニコと修正に付き合っております。
「そうだな、こう直した方が、いいよな!!」
なかなかにお父さん、戦略的対応であります。
で、結局修正は丸一日に及び、印刷は本日にずれ込み。
年に一度の家族一体の作業で、こういうのも楽しい。
まぁしかし、高校生、友人たちとの交友が主ですから、
生活ぶりに付き合っていると、振り回される。
主夫業をしていたら、夕飯時間になっても帰ってこない。
料理は作っていたけれど、結局は翌朝に繰り越し。
なんだかんだの家事労働に集中しておりまして、
こういう時間もたいへん楽しいものであります。
なにも考えない、休日モードに1日、浸っておりました。

<写真は、青森の古民家正月飾り>
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Replan北海道vol.95 発売

2011年12月29日 06時30分24秒 | Weblog





さて、ことしもついにきのうで仕事納め。
最終の出荷と言うことで
Replan北海道の最新号が発売されました。
わたしどものメイン雑誌であります。

【特集】わが家にとっての ゆとり? ムダ?
大切な自分だけの「住まい」。
だからこそ「これだけはゆずれない!」
「ここは必要?」「これってムダかな?」
と、悩むことも多いはず。

家には「ゆとり」があってほしい。
それは決して広さではなく、
豪華さでもなく、そこに居るだけで、
暮らすだけで、豊かな心になれるかどうか。
そして現実的だけど、
できるだけ「ムダ」を省いた家にもしたい。
これも大切。
自分にとっての「ゆとりか?ムダか?」ちょっと立ち止まって
しっかり考えてみる必要がありそうです。

Contents
特集/わが家にとっての ゆとり? ムダ?
●ストーブ企画 炎を囲む暮らし
●リフォーム特集
●旭川特集 価値ある暮らし
●エリア特集 オホーツクの住まい
●住まいの備え
●ヒートポンプな暮らし
●建築写真家・安達 治 ZOOM UP 住宅63
 「真駒内土間のある家」遠藤 謙一良
●北の建築家
 「熊谷邸」久野 浩志
 「円山の家」佐野 天彦

こちらからもお求めいただけます。
http://www.replan.ne.jp/content/bookcart/b1hok/h95/index.php/

っていうことであります。
ぜひ、有名書店・コンビニでお求めください。
なお、その他に誌面では初めての
「旭川」地域特集にも取り組んでみました。
個性的な、地域を代表するような家のありようを
クローズアップさせてみた次第です。
こちらもぜひご覧ください。
かなりのボリューム号ですが、1冊480円。
どうぞよろしく!
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ゆったり雪の国へ

2011年12月28日 06時09分08秒 | Weblog





無事に帰って参りました。
行くときのことを考えると、どんな目に遭うかと
期待がむくむくと盛り上がっておりました。
1~2日、やむなく仙台にいるというのも悪くはないかなと
半ば以上、期待していた次第です(笑)。
なんですが、運良く、昨日は仙台も千歳も平穏な天候。
まったく問題なく、帰還いたしましてやや拍子抜け。

出発までやや時間があったので、
ことしの疲れを少し癒したいと、秋保温泉へ。
前、よく行っていた「市太郎の湯」日帰り入浴料770円(対前回比1割値上げ)です。
確か2006年頃にも紹介している。
それから6年近く経ったわけですね。
いいお湯という記憶が強かったわけです。
最近は、遠刈田温泉のほうに行く機会が多いのですが、
飛行機の時間もあるし、なるべく近場でと思った次第。
繁盛しているようで露天風呂が拡張して、2つになっておりました。
内湯に入るとなんか、室内が寒い。
かけ湯も早々に湯船に入りましたが、
いったん入ってしまうと、
「おおおぉぉ」と、ため息が漏れてしまう。
気がつくと、外は零下近い気温なのに、
上の方の窓を開放しているのです。
なので、露天風呂と同じような室内温度になっておりまして、
そうすると、ちょうどいい湯温とも相まって
今度は、出るタイミングが難しい。
温泉のニオイって、それぞれで独特でしょうが、
こちらの薫りも、鼻腔が思い出してきて
ヒノキの湯船の薫りと混然となって、湯煙がたちこめる中、
墨絵のような雰囲気の中に浸かりきってしまう。
どうもこのニオイに弱いのでしょうね。
仕事、ときどきいいお湯、というのが
中年以降になると、いちばん健康維持の要諦なのかも。

っていうことで、フライトで千歳到着。
完全な雪国モード変換の風景であります。
北海道はアジア中で、こんなにたっぷりの雪が降り積もる特異地域なのでしょうね。
預けていたクルマに乗って帰ってきたのですが、
クルマは完全冷凍庫漬け状態。
ややしばらく暖気運転しても氷結が解消しない。
帰り道、停車して氷落としに時間を掛けておりました。
で、帰り着いたわが家、駐車スペースの除雪は不完全(泣)。
遅かったので、そのまま突っ込んでおいたら、
どうやら、車輪が空回り。
寝て起きて、今朝早く、除雪作業をたっぷり楽しんでおりました(笑)。
また、こんどは北海道の温泉ですね・・・。
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間一髪、千歳を離陸(ほっ)

2011年12月27日 05時45分59秒 | Weblog





きのう、ことし最後の出張ということで
ブログに書いたのですが、
現在はめでたく郡山市におります。
まぁ、仕事としては一段落したので、それはよかったのです。
しかし、まぁ、出発は間一髪のようでしたね(笑)。
きのうは朝一番、というか、5時半には札幌の家を出て
おそるおそる千歳へ。
強い雪が断続的に続いていたわけです。
ところが、家から近い「新川インター」あたりからはウソのように
雪が降っていない。
あっけにとられていたのですが、千歳まで
多少の渋滞はあったのですが、無事に空港に到着。
でも7:50出発の40分前の到着でした。
空港周辺では晴れ間まで見られていた。
で、チェックインして、搭乗待合いもスムーズに過ぎて
飛行機に乗った。
「なんのこっちゃ、やった、楽勝」というペース。
なんですが、最後の乗客が乗り終わっても
機体がなかなか動かない。
アナウンスもない。
窓の外を見ると、ありゃりゃ、雪がどかどか降り始めている。
そのうち、スチュワーデスさんが非常口あたりを覗いている。
ラチがあかないらしく、副操縦士らしきひとが再度、非常口アタリを点検。
どうも、翼に付着した雪をチェックしているようなんですね。
そんなあれこれがあって、待つこと数十分。
これは・・・、と半ば以上、フライトを諦めていたら、
行きます、というアナウンス。
「強い雪雲の中を上昇しますので、多少、揺れます」という宣言。
固唾をのむ中、離陸。
まぁそこそこの揺れが来て、ヒヤヒヤでしたが、無事フライトいたしまして、
かなり遅れたのですが、無事仙台まで到着いたしました。

無事か、という心配メールも来るような状況。
その後の札幌の様子を聞いたら、
ずっと荒天が続いているようですね。
千歳は、波瀾万丈の一日のようで、
わたしの乗った以降は軒並み欠航だらけ。
フライトできなかった人たちでごった返していたようです。
むむむ。
で、本日は一仕事片付けて札幌に帰還する次第ですが、
またまた、帰れるかどうかという不安。
まぁ、帰るだけだし、28日の約束や要件はあるけれど、
特急案件でもない。
こころ穏やかに、なるようにしかならないと覚悟を決めております。
さてわたしは、あす、北海道で無事にブログを書いていられるでしょうか(笑)。


<なんだかよくわからない写真は、荒天時の千歳空港のライブ映像より>
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ことし最後の出張

2011年12月26日 05時46分59秒 | Weblog




ことしは、東日本大震災以降、
東北への出張が増えてきておりました。
今日明日も、福島県を中心に宮城のほうへ、
ことし最後の出張であります。
考えてみれば、仙台空港へのフライトも、ずいぶん楽になったものです。
札幌から東北に行くには現実的にはフェリーしか考えられず、
それもガソリンの心配までして準備して
長距離運転で、往復したりしていましたね。
本当の多くの人たちの過ごし方や考え方が否応なく変化して
そういうなかで、少しでもいい方向に向かうように念願し続けていたと思います。
自分自身も、もちろん、東北で出版活動を続けている
そういったビジネス上のこともありますが、
強くそんな思いを持ち続けてきたのだと思います。

で、そんな最後の出張ですが、
さすがに北海道からは、航空便しかないわけですが、
この時期らしく、不安な空模様、天候が気になります。
どうしようかと考えながらも、
札幌がずっと静かな天候だったので、
やはり予定どおり、本日早朝の朝一番のフライトにしております。
雪雲の動きや、高速道路の様子や、
東北の状況など、あれこれ心配しながら、
連休を過ごしておりました。
さて、どうなるか、不安ではありますが、
行ってきたいと思います。
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ITでのコミュニケーションの差異

2011年12月25日 06時44分16秒 | Weblog





わたしはこうして毎日、ブログを書いていますが、
ブログって、一応、こういうことを書きたいという
テーマ性がある程度、特定できてから書くもの。
そういうのは、自分の発想のネタを常に書き続けている行為であって
自分って言うものと、正面から向き合っての営為。
で、最近、増えてきたのがFacebookでのコミュニケーション。
Twitterもそうだけど、
こちらのほうは、より断片的なテーマに適している。
論旨を立てて、筋道を追っていくというよりは
直近的な感覚表現に近いなと思いますね。
言ってみれば、エッセイ的なブログに対して、より短文的な俳句に近いのかなぁ。
どちらも自己表現なので、なんとも言えないし、
それにFacebookなどはより小さい交友の中だけという違いがある。
ブログが不特定多数に対しての発信という物であるのに対して
個人名と発信内容の両方で一瞬に伝えるという違いがある。

まぁ、使い道はまったく違うような気がする。
それと、友人関係とは言っても、
本当の友人たちは、Facebookとかに入ってきていないし、
そういう情報交換の必要性があるのかどうかも疑わしい部分がある。
「友だち」という定義が難しいなぁと思っています。
Facebookの起源って、アメリカでのキャンパスライフでの感覚だと聞いた。
そういうコミュニケーションがベースなのだと思う。
現代の日本の学生さんたちは、どのような友人間の交友を図っているのか
Facebookみたいなのを使っているのだろうか?
自分の学生の頃のことを考えると、(って、古すぎかなぁ)
やはり、特定の興味分野での友人関係が主で、
「いまなにしてる」みたいな興味って、少し違うように思う。
Facebookでの「友だち」って、
知り合いっていうことなのでしょうかね。
そうすると、興味のあるコミュニティを探すことのほうが、
よりあり得べき姿のような気がしています。

まぁ、いまのところ、
なんだかよくわからないなぁ、という状態で
っていってももう半年以上なんですが、
ときどき、Facebookを覗いてみては
「いいね」ボタンを漫然と押しております(笑)。
なんか、さっぱり進歩しないですね。
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年末気分なのかなぁ?

2011年12月24日 09時45分47秒 | Weblog




天気予報では強風と大雪が来ることになっていた
北海道は札幌地方ですが、
どうも、札幌だけが難を免れているのか、
さっぱりいまのところ、平穏に推移しております。
26日は早朝から飛行機移動なので、
できれば、そのときには天候が平穏になって欲しいのですが、
こればっかりは、神さま任せですね。

きのうは、家の前に放置され続けていた
子供用の自転車、もうかれこれ1年近かったのですが、
ついに意を決して、大型ゴミとして処理いたしました!
って、大袈裟ですが(笑)
困るんですよね、こういうの。
家の前に放置されていたので、住んでいるこちらとしては
なんとも気がかりになるし、お隣ご近所の手前、
家の前にあったものを、そのまま置いておくのも憚られる。
やむなく、冬の間も物置で保管し続け、
雪融け以降は、外に出しておいて、
気がついてくれるのを待っていたのですね。
ところがやはり、放置したことも忘れているのでしょうね。
で、やむなく昨日、処分しに、
札幌市西区発寒のゴミ処理センターにほかの大型ゴミと一緒に
捨てて参りました。
年末時期には、このゴミ処理センター、
だいぶ、忙しくなっているのではないかと思っていましたが、
きのうは、全然空いていまして、
ゴミもほとんど場内にない。
ということで、職員のみなさん、親切に対応していただけまして、
ちょっと恐縮いたしました。
ということで、ようやくスッキリとした気分。
で、お風呂に入ってさっぱりして、
お昼には、札幌中央市場の近くのお寿司屋さん、菊水さんで
ごらんのようなランチをいただきました。
クルクル回るのもいいですが、
やはり、こうやって綺麗に盛りつけられている手握りの寿司は、
口の中でほどける感じの寿司飯がいい。

そうこうして過ごす時間、
なんとなく年末気分にハマってきた感じなのでしょうか?
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雪のスキー場で忘年会

2011年12月23日 07時15分48秒 | Weblog





さて、きのうで大方の年内作業は終了。
この時期に3連休があっても、どうなのか、
という休みを挟んで、一気に歳末ムードと言うところ。
スタッフとの忘年会、ことしは表題のような場所で開催。
たいへん、北海道らしくていい。
で、バスが会社事務所まで迎えに来てくれて、
しかも、終了後は繁華街までバスで送ってくれる。
なんにも心配しなくっていいのは、いいかもしれませんね。
で、まぁ、おあつらえ向きに雪が降って参りまして、
深々と降り続ける、あ、やばそう、という降り方。

この連休から、北海道の天気は下り坂なんだそうで、
まことに心配であります。
というのは、年末年始に飛行機移動のスケジュールが
たくさん入っているからなのです。
ことしの下半期の状況がそのまま、継続しているのですが、
さて、これは不安であります。
行けないわけには行かないけれど、さりとて、
スケジュールをそっちばかり優先すれば、
事務所にいての作業も出来ない。
冬の飛行機、なかなか悩ましい。

北海道の札幌周辺は、
石狩湾低気圧が気まぐれで、
ちょっとした風向きの変化で、札幌周辺や飛行場の千歳周辺、さらに
岩見沢周辺と、ドカッと来る雪の場所がクルクル変わりやすい。
ことしはいまのところ、
岩見沢周辺に雪が集中していまして、申し訳ないほどなんですが、
いつ何時一転するか、予断は許さないし、
どうもことしは雪が多くなりそうな予感もする。
不安ですが、雪を楽しみながらの忘年会。
それはそれで、なかなか趣向のあった年の瀬であります。
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半外部空間への感受性

2011年12月22日 05時58分57秒 | Weblog





しばらくは、ひたすら現在の戸建て住宅のことに
没頭し続けていました。
ようするに仕事なので、当たり前なのですが、
一方で、自分自身の興味としては
この写真のような、現代に残っている日本的長期優良住宅
古民家として残る農家住宅のことがノスタルジーとともに
大きな領域を占めている。
こういう大型の農家住宅自体、
その成立において、江戸期の貨幣経済の農村への浸透、
すなわち、米以外の商品作物生産への対応、
具体的には養蚕施設を確保する必要性の結果なのだという
側面はあるのですが、同時に
失われつつある、日本人のある精神性にとってのかけがえのない部分を
象徴しているように思うのです。

いちばん大きいのが、
半外部空間への感受性、というようなもの。
現代の住宅を取材したり、研究したりするときに
それはほぼひたすら、室内環境のことであると思います。
良くて、外観というような印象という部分はあるけれど、
それもいわば、オブジェとしての印象論が主体であって、
家の中と外とのあいまいで、けれど、
毎日の暮らしの中ではかなり決定的な部分について
考えを及ぼすと言うことがあまりにも少ないのではないか。
たとえば、新築に当たって
家の前に一本の木を植えるとすると、
その樹種の選択に始まって、その生育のこと、
日頃のメンテナンスのこと、そこから知る自然のうつろいのこと、
歳月の流れなどなど、
たぶん、そこで暮らす人間にとって、
もっとも象徴的で、精神性においては決定的な部分への
論議がないと思う。
子供が生まれ、その子の成長を願って木を植えるとすれば、
その木こそが、家、というもののきわめて重要な構成要素になる。
そのような住宅論というか、
ひとの暮らしの中での「癒やし」「自然対話要素」というもの、
それをもう少し、家づくりの重要要素として
捉え直していく必要があるのではないか。
そんな思いが、胸の中にずっと沈殿しております。
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