三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

都市の緑面積の拡大を

2012年07月31日 07時29分31秒 | Weblog

仙台は戦争で空襲を受け、
市の中心部が焼け野原になってしまった。
東京の代替都市としての計画があったことで、
アメリカの空襲計画の重点的なターゲットにされた。
そこから都市計画をやり直して、中心街に大きな通りを確保し、
その通りにケヤキの並木を植え続けてきた。
司馬遼太郎さんが仙台について書いた文章の中に、
仙台市の地域計画に与る行政担当者が、
伊達家以来の「残すべき伝統・地域性」について悩んでいるという記述があったけれど、
いま、この夏の暑い時期に仙台を訪れると、
「杜の街」という素朴なコンセプトが実現していて、
都市空間として、なかなか秀逸ではないかと思える。
そんな街の雰囲気がほんのちょっとした小空間にも及んでいて
写真のようなちょっと古めのビルなんですが、
街路樹を工夫して2階のベランダまで一体化したような緑が覆っている。



そこには、こんな小径が実現していて
緑の高さも、人間が行き交うギリギリに設定されているので
光合成が生み出す生物的呼吸感が、歩くひとにも迫ってくる感じがする。
ビルの1階は店舗群で、ときおり打ち水も心がけているようで、
そういったここちよさを売り物と心得ているかのようです。

ひるがえって札幌の街ですが・・・。
残念ですが、ふさわしい写真はありません(笑)。
札幌は街を離れれば、ゆたかな緑の環境が自然に近い感じであるのですが、
そういうことにアグラをかいて、都市緑化については
どうもあんまり熱心ではなかったように思う。
確かに冬の除雪のことを考えれば、並木は「邪魔者」という考えも
わからなくはないけれど、
その対応は、文化的とはとても言えないのではないか。
札幌市の中心街では、「並木道」というような奥ゆかしさの感じられる道が存在しない。
北大構内の「ポプラ並木」も、先年の風台風で無残な姿になってしまった。
大通公園もほかの日本の大都市の公園の杜の景観とは比ぶべくもない寂しさ。
雪祭りイベント会場としての使いやすさ優先で、
この夏の時期のカンカン照りに、ひたすらさらされる広場空間になっている。
こういう潤いの無さでは、
独自な精神的文化は育つことがないのではないかと
そんなさみしい思いをずっと感じ続けています。
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滴るみどりの中を

2012年07月30日 05時35分22秒 | Weblog





暑い日が続いていますね。
人間は生きている時間の中で
ほぼ人工的環境の中におおむねいるんだそうですが、
高断熱高気密な住環境の中で安定的な居住環境を獲得している人間は
まったく新たな経験を積み重ねてきているのかも知れません。

そういう環境の中にいて
新鮮な外部のみどりのなかを毎朝散歩しています。
写真は、毎朝見ている北海道神宮周辺の緑道の様子であります。
この周辺は「円山自然林」として保全されていて、
開拓以前の北海道の自然環境がそのまま生かされている一角。
針葉樹と広葉樹が混淆している自然林。
こういったみどりの中にいる時間は、本然的にここちよい。
なにより視線的にみどりの生み出すグラデーションや、
小鳥たちのさえずりの気持ちよさ、
風が渡っていく爽快感。
みどりの中というのは、高等霊長類にとって、
まさにDNAが全部で感受するここちよさを持っているのでしょうね。

一方で、
わが家は1~2階がコンクリートブロック造ですが、
とくに1階では昼でも夜でもおおむね24度の室内気温を維持しております。
しかし、冷房運転などはしておりません。
新築してから21年目なのですが、断熱がしっかりして
なおかつ、蓄熱、夏には床壁天井とも「蓄冷」しているので、
1年を通して室内気温は一定で、まことに過ごしやすく、ここちよい。
日射取得熱はほぼ遮られ、断熱がしっかりしているのです。
外気がきびしい暑さに見舞われるこの時期になると、
住宅の性能と言うことが、まさに実感できる。
どんなに暑い時期になっても、わが家の1階・2階にいれば忘れて過ごすことが出来る。

このような外部と室内の環境を行ったり来たりしています。
まさに夏の北海道は、天国に一番近い島であるのかも知れません。
ふつうの暮らしがいちばん楽しくここちよい。
そんな小さな幸せを感じている昨今です。

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靖国で感じたこと

2012年07月29日 05時27分29秒 | Weblog




きょうはちょっと政治的なテーマです。悪しからず。

ここんところの日本のシステムの停滞を見るに付け、
どうも日本って、独立国家とは言いにくいのではないかと思えてなりません。
アメリカによる占領という戦後史の基底的な出発があって、
外交的独自性のある動きは大きく制約を受けているのが実態。
対中国交樹立に動いたニクソンショックを受けて
田中角栄が、独自ルートで中国との国交回復を実現して
その直後に大々的に金権批判が起こり、ロッキード事件で失脚させられた。
あのとき、あの異常な「金権批判報道」とは一体何だったのか、
あれ以来、対米追従を再度徹底することが基本的な日本権力のスタンスになった。
鳩山さんはたいへんマスコミの評判が悪いけれど、それなりの抵抗は示したと思うけれど・・・。
日米関係が日本外交の基軸だ、という言い方は
要するにアメリカの言うことには、少なくとも国際関係ではなんでも従うということ。
こういった国のありようでは、非常にゆがんだ政治システムにならざるを得ない。
日本のシステムでの「官僚優位」って、
こうした権力構造にその淵源があると思われます。
政治システムは一見、民主主義的に運営されているように見えて
その遙か上位に、アメリカの世界戦略があって、
それに従属することが大前提になっている。
であれば、官僚システムを政治がコントロールするなどというのは、
政府支出の出先についての口利きくらいしかありえないだろう。
アメリカの支配体制の衛星的国家群では繰り返し「腐敗」が問題とされてきたけれど、
日本の政治権力というのは、戦後、おおむねこのように運営されてきた。
独立的権力行使や、国家関係の中できわめて「国家戦略的に」判断するということが
あらかじめ失われている権力は、必然的に腐敗くらいしかすることがない。

そんなことを漠然と思い始めていて、
そのように見切ってしまえば、これは出口なしとしか思えなくなる。
欧米国家間の独立的な外交関係を国際関係のひとつの理想と考える思考があるけれど、
そしてそれを対岸の理想として、わが国を卑下するマスコミ論調というのがあったけれど、
なにをかいわんや、だと思う。
そういう独立的な国家戦略など、アメリカは日本に対して認めていない。
そして日本のマスコミは、むしろこうしたアメリカ権力迎合一辺倒で来たのではないか。
こうした閉塞感から、日本独自な権力の志向を考えてみたくなって
靖国神社に初めて行ってみた次第。
どんな論理構築をしているのかと、確認してみたくなったのです。
国家のために殉じた命を奉っていくこと自体は、当たり前のことだと思う。
しかし、展示を見終わって残った感想は、短絡的な国粋主義としか感じられなかった。
案外中国からの観光客が多かったのが印象的というくらいでしょうか。
やはり圧倒的なアメリカの影響力の中で、
もっと冷静な日本の国際戦略を考えてみるべきではないのか。
ただエネルギー政策でも、日本は独自に動くことを禁じられていると思う。
原発がなかなか動かなくなって以来、
日本のエネルギーは完全にアメリカの戦略に制圧されているという声がある。
ある大学教授によれば、国際相場から見て大変高いコストを支払わされているという説。
・・・なんとも暗澹たる気分になってしまう。
しかし現代の国家安全保障とは、間違いなくエネルギー戦略そのものであることは
きわめて明白ですよね。
結局、靖国が戦争終結から思考が止まり続けているように、
戦後の日本政治システムは、一歩も独自には歩んでいないのではないでしょうか。
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健康診断・無罪放免

2012年07月28日 06時48分51秒 | Weblog



さて、ことし1月の定期健康診断で、
「糖尿病予備軍」というように認定されて以来、
一向に改善しない血液検査の定期検査を続けて参りましたが、
昨日、ここ1カ月ほど取り組んできた早朝散歩が効果を発揮し始めたのか、
ついにおおむねの数値で劇的に改善が見られ、
お医者さんから、無事、無罪放免の許可が出ました。
前日には、多くの知人のみなさんとのバーベキューパーティも欠席し、
万全の体制で早朝の血液検査に臨んだ次第ですが、
そういった詰めの努力も実ったようであります。
でも、ほんとうは一昨日も暑かったし、
く~~~っと、ビールで喉を潤したかったのですが(笑)・・・。

まぁまことに個人的なことがらであって、
ブログに書くべきかどうか、という話題ですが、
やはり率直にうれしい。
薬の服用で下げたのではなく、運動を心がけて改善したのが
たいへん誇らしく、清々しい思いが致します。
さぁ、お祝いにぐ~~~っとビールで乾杯したいところですが、
来週火曜日、会社の駐車場で行うビアパーティまで我慢していようと思います。
今回の数値改善の歩みは
まことに遅々としておりました。
途中、風邪の症状がなかなか改善しないというようなこともあって
集中的に取り組めない状況も続いていたのです。
で、散歩の習慣はズルズルと先延ばしになればなるほど
ついつい、おっくうになっていっておりました。
人間、自分のだらしなさと正面から向き合うと言うことはなかなか厳しい。
でも、まわりのみなさんの励まし・協力もあって、
ようやく散歩を復活させられた。
良く前から感じていたのですが、散歩って、
その途中で「考える」ことが多い。
で、散歩中の考え方って、「前向き」であったり、前進的であったりする。
人間は動物なので、こういうカラダで考えるというのは
非常に影響力が大きいものなのだと思います。
カラダが自然に前に向かっていけば、考え方もそれと同期していく。
最近、そういったことが強く実感されてきています。
さてよかった、これからあんまりお医者さんにお手数をかけないように
自分で出来る努力を続けていきたいと思います。
ありがとうございました。  ほっ・・・。
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テーブル高、5cmの戦い

2012年07月27日 05時41分59秒 | Weblog


わが家の改装計画もそろそろ大詰めになってきております。
ようやく最後の居間のブラインド、ハニカムサーモスクリーンの見積もりも上がってきました。
さてようやく、というところなんですが、
カミさんと意見が合わずに、そのまま「じゃぁ、しょがない」と妥協していた
70cmに設定したテーブルの高さ、やはり気になります。
わたしは当初から、65cmを主張していたのですが・・・、
こういうのは夫婦でしっかり話し合うしかないのですが、これがなかなか難しいですね。
きのうも、建築の専門家・武部建設さんと話していて、
施主さん夫婦と建築側との関わり方、っていうような話になりまして、
最後は人間性の問題になってくるというのが結論だった(笑)。
考えてみれば、夫婦と言っても違う人間が、同じ住環境を共有するのに
どういった「会話のプロセス」を経て結論を出していくのか、
それ自体は、やはり夫婦関係に依存するしかない。
ことはたかが5cmのことなんですが、
そこから惹起する夫婦の考えのバトルを想像すると、
つい、「まぁいいや」と手を打っていくしかない、と思わされるのですね。
でも、そうすればそうするほど、かえって気になってくるから不思議。
どこに行っても、見ても、テーブルの高さに目が行ってしまう。
そんなときにふと訪れたそば屋さんのテーブルが上の写真。



で、こちらがわが家のテーブル。
あんまり高さを強調しないアングルの写真ではあります(笑)。
同じように無垢材利用なんですね。
で、上の写真の店では、お店にお願いして高さを測らせて貰った(笑)。
もちろん、そんなメジャーはなかったので、
お店の人に頼んでメジャーまで探して持ってきて貰ったのです・・・。
なぜそうしたかというと、この椅子とテーブル面の高さバランスが
イメージにピッタリだったからなのです。
膝がテーブル下面につくくらいなんですが
それは思うほどには、まったく気にはならなかった。
第一、このテーブルの厚みは20cmくらいあって、わが家の無垢板の倍はあります。
やはり案の定、測ってみたら65cmぴったりであります。
わたしの身長と、座高高さその他の身体条件には、
どうやらこういった寸法が親しく感じられるのだなぁ、と再認識した次第。

なんですが、さて、
こういうのをどうやってカミさんと争論にならずに納得させられるか、
息の長い戦いが必要だなぁと、ため息をついております(笑)。

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オフィスの環境居住性

2012年07月26日 05時12分28秒 | Weblog



仙台のオフィスの今回のリニューアル、一段落しました。
「仕事の環境」って、
その職種によって、企業の個性によって、
まったく違うものだと思います。
当社の場合には、活動範囲が東北一円から場合によっては
関東にも出掛けるようなことも多く、
まずは、クルマの駐車のことがあります。
現状の事務所は、仙台駅、それもクルマでのアクセスのしやすい東口側まで
クルマで約5分程度、徒歩では約15分くらいでしょうか。
電車利用だと、「仙石線」榴ヶ岡駅から徒歩5分。
駐車場は野立ての路面駐車でアクセスがきわめて容易。
また高速ICまでは、仙台東が直近ですが、おおむねクルマで10分程度。
っていうような立地条件にあります。
昨年の震災以降、環境構築については現地スタッフに任せきりで
まぁ、「応急仮設」的な状況で推移してきていました。
そういった状況、今回のリニューアルで少しでも改善したかった次第。
まぁ小さい事務所ですが、それなりに居住性が向上いたしました。



で、きのうは仙台空港周辺の
わたしや、札幌からの出張スタッフが東北での移動に利用する
車両の駐車場契約も済ませてきました。
以前にも周辺の駐車場、月極で利用していたのですが、
津波被害以降、駐車場自体がなかなか営業開始しておりませんでした。
ようやく、そういった活動を受け入れている駐車場と契約出来た次第。
場所は仙台の空港の国際便の側から徒歩でも5分ほどの立地。
なのですが、まだ周辺はがれきがようやく撤去された、というような状況の場所。
津波被害以前から営業していた事業者さんなのですが、
全部、津波で流されて、今現在もまだ電気が来ていないし、
固定電話も引くことが出来ないのだそうです。
しかし、お話をしていると人間的には信頼できそうなタイプ。
その経緯を聞いていると、よくぞここまで立ち直ってきたなと思えました。
まぁもう一度津波が来たら、預けるクルマは諦めざるを得ない立地ですが、
動産であるクルマの保管としては、許容しうる範囲内と判断した次第。
今回の震災を経て、リスクのマネジメントということが、
現実的な計算に反映されてきていることを実感しますね。



そういえば、事務所の間仕切り壁などでも、
要所には耐震性の確保を心がけていますが、
そのリスクとのトレードでの利便性とのバランスシートが
かなり明確なポイントで見えてきていると思いますね。
そんなことですが、
まずとりあえず、最近増えてきた直接雑誌の購入希望の方にも
対応できる程度の環境は確保できたと思います。
小さい事務所ですが、
機能性はそこそこ使いやすくなってきましたので、
これからさらに稼働性を高めていきたいものと思っております。



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カーナビ購入顛末記

2012年07月25日 07時14分51秒 | Weblog




クルマの入れ替えに伴って、
カーナビの装備について、検討いたしました。
10年前くらいまでは、北海道内だけの移動のスタッフ車両については、
特段必要ないのではないかと考え、装備していませんでした。
一方で、10年ほど前に新規開設した「仙台事務所」では、
より広域な営業展開・取材活動が予想されたので、
始めからカーナビは装備しておりました。
まぁ、必要性を考えての「設備投資」ですから、当然であります。
ただし、最近は北海道内でも地方への出張機会が格段に増えておりまして
ここのところ購入した車両にはすべて装備しています。
で、地方出張では、車両をやり繰りしながら使用してきていた。
というようなことから、更新時期である今回はカーナビを2台とも装備することに。
なんですが、当然ながらなるべく出費は抑えたい。
ビジネス用なので、まぁカーナビの標準的な案内機能がしっかりあればそれでいい。
テレビが見られるとか、オーディオが充実しているとかは不必要です。
しかし、メーカーの売っている「純正品」のカーナビはたいへん高価。
ついでにメーカー品って、冬用のタイヤもなんとも割高であります。
なので、今回はそういった装備類は別途発注形式にさせていただきました。
そこで、思い浮かんだのはカー用品専門ショップ。
本社事務所からそう遠くないお店に行って、品定め。
で、そこそこの価格で、またカーナビとしての機能性を販売員さんに確認して
購入いたしまして、新車納入と同時に設置作業をお願いしました。
ところがいざ取り付けて確認してみると、
このカーナビ、道路の標示がかぼそい線画表示なのであります。
見にくいことこの上ない。こんな見にくいカーナビ表示は初めて見ました。
「これ、普通のに表示の変更してくれませんか」
と、マニュアルを見るのも面倒なので、最初だからと販売員さんにお願いしたのです。
ところが、かれらが複数で一生懸命、どうやってもまともな表示にはならない。
おかしい。
店頭での販売促進用のPOP表示画面には、かれらがどうやってもならない(!)。
「え、なに? 販売用のPOP写真のような画面表示にならない?」
なにそれ、であります。
さすがにちょっと、納得できない展開であります。
このお店はそこそこ大手のカー用品専門ショップなんですが、
販売員の商品知識レベルはまったく驚くほど低い。
第一、商品説明の店頭案内書きに表示している画面状態にならない、って詐欺では・・・。
そこからメーカーに確認の電話をして、
なんと、この「カーナビ」では、その画面表示になるのは
東京の一部地域だけなんだそうです(!)。
おいおい、であります。
ここは札幌だ。ここで売るなら確認しろよ、であります。
あとでインターネットで確認したら、この商品はカーナビと言うよりはどうも
車載用のAV機器というのが実態に近い商品のようです。いわばカーナビ機能は「おまけ」。
それはメーカーの仕様だから、いいとしても、それを販売側が知らずに
買う人間に誤解させる店頭表示をしているのは一体どうなるのか?
その店では、カーナビの実際画面を確認は出来ないのですね。
ですから、買う側としては店頭説明書きが唯一の確認手段。
それがまったく詐欺のような手法で表示されているのであれば・・・。

っていうような、やれやれという事態に遭遇してしまった。
やむを得ず、その商品をキャンセルして、返金処理は受けたのですが、
時間もなく、「じゃぁ、まともにカーナビとして表示できる商品はどれなのか」
連絡をくれ、というように言って連絡を待っていた。
しかし、翌日になってもなんの連絡もない。
で、自分で時間を縫ってインターネット通販サイトで商品と価格を確認したうえで、
再度ショップにこちらから連絡。
調べた範囲では、「取り付けサービス」もインターネットで発注も出来る。
で、単体の価格について確認したら、インターネット通販での価格と1個に付き
32800円ほど高い。合計で65000円以上です。
そのうえ、商品は現在品切れで、来週以降にならないと入荷しないということ。
どうも最近は価格はインターネットで調べてからでなければ安心できませんね。
ただし、そういったことを調べるのに時間はどうしても掛かる。
今回はやむなく、こちらでインターネット通販サイトで購入して、
そのショップに「交換」をしてもらおうと考えている次第。
返金はして貰ったのですが、使い物にならない「カーナビ」はいまもついたままなのです。
それを外して貰わないとこちらも困るし、先方も困る。
まぁ、信頼関係は失われているのですが、そう大騒ぎしてもしょうがない。
というような顛末であります。
ただし、インターネット通販から商品が届くのを確認してから
連絡することになるので、さてどうなるかはもう少し時間が掛かるかも。
思い起こすほどに、やれやれというため息の出る次第であります。
・・・むむむ。
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クルマと共にフェリーで東北へ

2012年07月24日 17時05分26秒 | Weblog





本日は、仙台に出張時の脚になってもらうべきクルマを
札幌からフェリーに乗せて、出帆いたしております。
とはいっても、まさか帆掛け船ではありませんが・・・。
最近の仕事とわが家の環境整備、こういうことにまで及んでいる。
社用のクルマって、全部で7台あったのですが、
スタッフの増員に伴って、1台を追加。
それにあたって、クルマのセールスさんから
「いまなら、エコカー補助金が付いていますよ・・・」
というささやきについほだされて(笑)、ってこういうのに弱い。
まぁ、10年乗ったクルマが2台あって、なにやら1台はリースの更新が出来ない。
やむなく、それを新車に入れ替えざるを得ない。
だったら、補助金のあるウチに、もう1台の方もとなった次第です。
なんですが、10年とはいっても、乗っているとまったくエンジンも調子いい。
もったいないので廃車にはせず、仙台で出張時に使おうと考えたのです。
ということで、わたしが別件の出張もあったので、
フェリーで、車を運ぶ→そのまま出張となったのですね。

以前も仙台空港周辺に1台、駐車場を借りて預けていたのですが、
その駐車場屋さんは、大震災の津波で駐車場奥にあった社長さんの家も流された。
安否を知るすべもなく、不明な状態です。
最近、ようやく空港周辺の駐車場、ふたたび活発に営業しているようで、
ある駐車場に連絡したら、月極もやっているということ。
ただし、どうも話を聞いていると、契約書も交わすのかどうか、という
やや不安のあるビジネス相手であります。
なので、そういった状況を確認しながら、決めてこなければならない。
さてどういうふうになるか、ハラハラの感じもあります。

写真は、先日の仙台出張時に散歩の道すがら見かけた
「大日如来」を奉っているという「神社」。
どうも、おかしいですよね。
だって、大日如来って仏教の聖者の概念ですよね。
それがどうしてか、神社形式で奉られているのでしょうか。
いつも通る旅に、その不可解さに足が止まってしまう。
江戸期に神仏習合は盛んだったとは言え、
こうまで踏み込んだ概念もなかなかないのではないか。
ありがたく、お参りするにしても、
さて参詣の方法、手は打った方がいいのか悪いのか、
たいへん迷わせる神さまか、仏様です。
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反「既得権益」の底流拡大

2012年07月23日 05時37分45秒 | Weblog


最近の30代以下世代では、新聞はまったく講読されていないと
先日聞いた瀬戸内寂聴さんの講演で話されていました。
若い世代向けに書かれたマスメディア新聞の夕刊小説が
掲載されている間には全然若い世代から反響がなく、
掲載が終わって単行本になって書店で売られ始めたらようやく、
瀬戸内さんが想定していた若い年代の女性たちからの反響が
顕著に出てきたのだそうです。
新聞という情報独占体に、市民からの愛想づかしが始まっているのでしょうか。
新聞の講読率の低下は当初、ちょっとした景気低迷によっての
経済的要因と見なされていましたが、どうもその様相は根源的になってきている。
既存大手マスコミ新聞メディアは、記者クラブ制度によって、
あたかも当然のように「報道の自由」の「権利主体」として社会的に固定化され、
権力側からのサービスをも独占的に受け続けてきている。
わたしのような零細出版社では、
国からの住宅行政についての「報道許可」を得るのに
なんども固いお役所とやり取りをしなければならないのが実態ですが、
大手メディアというのは、容易にオフィシャルで高度な情報を得ていく実態がある。
さらに一方、最近よく話題にされているのが、
電波の「放送免許」についての改革が「報道の自由」の壁に遮られて
まったく棚上げされ、国民の資産たる電波枠が
どのような正統性を持って既存テレビ局に「払い下げられた」か不透明なまま、
既存の情報ビジネス独占体制が、維持され続けていること。
あれって、まぁほとんどタダのような原価費用負担で
巨額のビジネスとして成立し続けているのですね。
このように権力による既得権益大手マスメディアへの利益供与は、
まさに目に余るようなものがあると思います。

さて、こういった既存メディアを顕著な例とする「既得権益構造」総体が、
若い世代のインターネット利用、その発展をきっかけにして、
徐々に体制的なきしみが生じてきて、
そのゆがみがどんどんあぶり出されていく傾向にあるのではないかと思います。
大津のいじめ自殺事件へのインターネット掲示板などでの
若い世代のホンネの声を見ていると、
鬱積した社会システム・既得権益構造に対する怒りが
いまやかなり巨大化しているのではないかという印象がしてきます。
そこで展開されているプライバシーの暴露なども含んだ
勇み足も多い情報の拡散ぶりに対して、「報道の自由」を謳うマスコミは
依然として、既存体制維持的な抑制を働かせている。
新興インターネット世論に対して、
後追いするのかどうするのか、いまや焦燥感にも駆られているのではないか。
インターネットで無料で大量に流れる「情報」に慣れ親しんでいる若い世代は、
既存の価値観に対して、旺盛に非難の言葉を浴びせている。

若い世代は、安定的な現在の社会から疎外されていると感じ続けていると思います。
住宅の業界で見ていても、
これから30代、20代がどれだけ住宅を建築できるのか、
そういった懸念を抱かせるような実質所得の低下、就業の不安定化が進んでいる。
そういうなかで、今回の自殺事件が起きて
当事者としての責任能力に疑問を感じざるを得ず、
ひたすら情報隠蔽に向かおうとする「既得権益層」の
露わな実態が見えてくる。それに対して若い世代の底流にあるマグマが着火する。
東日本大震災以降、否応なく、既得権益構造の
いろいろな部分と接触をするようになって、わたし自身も
遅々とした復興の歩みに、社会制度としてのきしみを実感させられています。
こういったきしみが
どうも、だんだんと若い世代からの既得権益層総体への異議申し立てに
昇華していく可能性が出てきたのではないかと思わされています。
さてみなさん、どのように感じられているでしょうか?

<写真はまったく無関係。住宅街で「図書室」に再利用されている古電車車体>
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LAN&光通信環境マネジメント

2012年07月22日 05時28分37秒 | Weblog




現代の零細中小企業経営では、
必要なスキルというものがずいぶん多様化してきていますね。
わたしどものような零細出版社でも、2箇所の事業所があれば
それぞれの通信基盤と、プリンターなどとのLANアクセス環境のマネジメントが必須。
札幌の方は、いろいろとバックアップしてくれる
関連したスキルを提供してくれる外部の助っ人さんたちも数多いのですが、
仙台の方は、そういったバックアップ体制構築までは難しい。
個別のマシンの選択から、維持管理まで、
どうしてもわたし自身が管理していかなければならない。
で、こんなことがらについてのスキルなんて、
ちょっと前の経営では、まったく必要性がなかったよなぁと気付かされる次第。

今回、仙台でのスタッフ増員という
待ったなしの必要性に迫られて、デスクの再配置であるとか、
利用スタイルの効率性向上のための間取りの変更、
その前提になる不要品の廃棄や、必要備品の整理整頓などの
「リニューアル」を行った、で一部は進行中というところ。
まずは、基本構想を立てる。
これには、やや不安ながら経験豊かな構想人(わたしです、えへん)と
それを実際の利用計画に落とし込んでくれる2級建築士が当社には2名おりまして、
問題はない。まぁ、構想の方の可否については、やや疑問ではありますが、
もうここまでくれば、運命と諦めるしか、しょがない(笑)。
っていうようなことですが、
今回は、別に新築するわけでもないし、
リニューアルなので、あんまり身構えてはおりませんでした。
実際、間仕切り家具の類をインターネットの通販でいくつか購入し、
それを組み立てるのに、わたしを含めて4人で作業したので
丸2日間で、そっちのほうはまぁ、問題なくイメージ通りに治まりました。
問題は、LAN&光通信環境の方であります。
こちらは、新たに構築するわけでもなく、机の配置移動などに伴う、
ほんのちょっとした移動程度と軽く考えていた。
しかし、いざ作業を始めて見ると、目を覆いたくなるようなタコ足状態(笑)。
電気のコンセントから、電話の配線、そしてLANケーブル、さらに
光通信環境の装置群、その上、カラープリンター・FAXの通信環境等など、
昔とは一変したようなオフィス環境を実感させられます。
こうした環境はその一々に立ち会ってきてはいなかったので、
さてどれがどう配線されているのか、魑魅魍魎たる世界。
あ、読めないか(笑)、~ちみもうりょう~であります。
こういう世界に、大した準備もなくいきなり対峙しなければならなくなってしまった。
いやはや、我ながら愕然と致しました。
しかし始めてしまった以上、後戻りは出来ない。
この作業に2日間の日程で取り組み始めたのですが、
1日目の終了時点では、通信関係は絶望的な状況に追い詰められておりました。
しかし、地道に「整理整頓」。
2日目は朝早く8時頃からタコ足と格闘を開始。
っていっても、丹念にタコ足をほどき続けると言うことですが、
そうすることで、ようやく現在状況全体が把握できるようになってきた。
いまだから書けるのですが、
実は光通信のONU(写真のようなヤツ)という
端末の存在すら知らなかったのです(汗)。
なんとなく、モデム(ルーター)があって、それと電話線が繋がっていれば
なんとかなるのではないか、くらいしかイメージしていなかったのです。
なので、最初、この弁当箱のような「ONU」装置を見たときには
「あ、工事屋さん、前のモデム、ここに放置していったのかなぁ」と
床面に無造作に置かれていたものを、見ておりました。
なので、大した痛痒もなくメモも取らず、印も付けずに
その配線ケーブルの類をはずしてしまっていた(!)。
で、その後、家具配置などの作業を進行させていて、
ルーターからの接続は確認しているのに、インターネット接続が復活しない・・・。
むむむ、これは・・・と、袋小路に嵌まり込んでいたのであります。

これは、前に進むには頭の整理が必要だと考えて、
気分転換も兼ねて、出てきた段ボールの類を処分しに、クルマで外出。
スタッフに運転をお願いしつつ頭のなかを整理整頓しておりました。
で、思い出したのが、やはり人の顔であります。
素人なのに、突入してしまったこの世界、やはり
その道の専門家に情報支援をお願いするしかない。
で、古くから札幌事務所の環境をお願いしている会社社長さんに電話。
あきれられつつも、いろいろ心配してくれて前出のONUの件も教えられた次第。
その上、仙台での人脈を調べてくれて、折り返しその通信事業者の方から
地獄に仏のように、「これから行きますよ」という直通連絡。
帰社後、測ったように訪ねてくれました。 
やはり専門家であります。
わたしの疑問点のポイントをいくつか的確に解決してくれました。
おおむね推定には間違いがなかったようで、ONUとルーターを
ピアツーピアで接続させたところ、一発で復活いたしました。
FAXの方も、単純な接続ポイントミスを見つけてくれまして、即解決。
その後もLAN配線の再構築、プリンターとの接続、データ出力確認と
15時半過ぎの飛行機の時間までに、おおむね解決させることが出来ました。
やっぱり最後は人ですね。
感謝の気持ちで札幌までの飛行機に飛び乗ってきた次第であります。・・・ほっ。

なんですが、今度はまた別件もあって
日曜日か月曜日に、仙台に再度、入る予定(笑)。
どうも最近、家でも仕事でも、環境整備が続いております。
仙台にいた間にも、札幌のスタッフのDTP環境の構築プロセスも進んでおりました。
こちらも多少の指示連絡で、無事に完了という報告。
零細出版社経営者って、なんでも屋さんになってきたように思います(笑)。
・・・やれやれ。

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